第2話 ブリタニアンヘビーメタル 時獄

とゆー訳で、早速役割分担ってのをしないとね。

「だからってなんで私の部屋で!?広めの部屋に集合でも良かったろ?」

そー沢城みゆきっぽい声で不機嫌そうに言ってくるのがさっき名前が出た桃琴とうこ。桃琴の部屋だろうがその広めの部屋だろうが部屋サイズは変わんないんだから別にいいと思うんだが・・・。

「ところでお前さっきからなにを・・・。」

「あっ、そいはね、せっかく桃琴ちゃんの部屋に入ったとやっけんが桃琴ちゃんの部屋にサプライズでんしよっかなって。」

相坂優歌っぽい艶っぽい声でそんなこと言いながら、机のスタンドにフレームアームズガールスティレットXF-3の右腕をセロテープで固定して遊んでるのは親戚の輪奏わかな。桃琴のことが好きでしょっちゅう桃琴でこーやって遊んでるんだ。私だって輪奏のことは好きなんだからさ、桃琴じゃなくて私で遊んでくんないかなマジで。

「てかルカ、私のベッドに寝そべってぼた餅はやめてくんないか?」

「いやこれはスコットランドではよくあるこ・・・」

「ねーよ!」

確かにスコットランドには、人のベッドでぼた餅なんてやんないよね。そもそもスコットランドにぼた餅ないし。とゆーより日本でも長崎でもそんなことしないよね。

「で、リゼル。なんだって私の部屋にイギリス組集合なん?」

あー忘れてたよ。

「いやさ、桃琴ママ、ようはわれわれの叔母上が困ってたから、我々で対処したいと思ってそのためにだな。」

前のページでのことを私はこの4人に話すことに。

「で、ただフツーにやるだけと?」

さすが輪奏、私が好きなだけのことはある。押し付けられた他人でしかない小学生の夏休みの宿題を代行する義理なんて我々にはないのだ。

「我々イギリス組が、見ず知らずの小学生の夏休みの宿題を普通に代行するとでも思ったか?」

「さっすがリゼル、なんかおもしっかことば考えよっちゃろ?」

「輪奏こそ、さすが私の片想いの相手。そこまで見抜いていたか。」

「待てリゼル。輪奏は私の嫁だかんな?お前が片想いしてようがそこは忘れたらいかんかんな?」

さすが桃琴、大好きな親戚ながら最大のライバル・・・。

「とりあえずだ。この宿題を我々5人でやる訳だが、ただやってはソイツのためにはなんないし、ここはいっちょ小学生の夏休みの宿題とは思えないとんでもない感じにしようと思う。ってな訳で、誰が何を担当するかってのをだな。」

「私らがやんの?めんどくない?」

「しかしやるって言って5人分の手間賃を叔母さんが用意してくれたんだ。やるしかなしこちゃんだろ。」

そ、事情話したら叔母さんが 私たちに手間賃って言って5万円渡してきたのだ。受け取った以上はやらぬ訳には行くまいて。

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