やってきました紅楼学園!

私立紅楼学園

全国的にも珍しい"アイドル科"があり、そこに所属する生徒は男女問わすアイドル活動ができる

という制度のある学園

中高大一貫校、そして専門学校であることも特徴だ


月ノ瀬ルナはその学園の高等部、アイドル科の新入生だ


「ふんふふふ〜ん♪今日は入学式ね!空も来てくれるって言ってたみたいだし、良かった!」


自分も今日からアイドルの仲間入り!

ルナは嬉しくてスキップしながら鼻歌を歌っている

ぜひ自分の晴れ舞台を空に見守ってほしい

ルナはそう思っていた


(残念ながら入学試験で首席は取れなかったから、新入生代表の挨拶はできないのだけれど……終わったら記念撮影するって約束もらえたし、まぁいっか!)



紅楼学園の入学試験は主に2つある

1つは筆記試験

これは普通の入試と同じようなものだ

いくつかアイドルになるためにアイドル用の問題もあるのだが

そしてもう1つ、実技試験

アイドルとして大事なのはパフォーマンスだ

審査員の前でどれだけのパフォーマンスを見せつけられるのか、またどれだけポテンシャルがあるのか

この2つの試験で入学が決まる

ちなみに倍率5.5倍である


「にひひ……空に自慢したいなぁ〜あたし、アイドルになれるって!あぁはやく自慢したい!」


校門の前でニマニマが止まらないルナ

そして小躍りを始めてしまう

周りから変な目で見られてることを知らずに……


「新入生の方ですか?」

「あ、はい!素敵いっぱいの新入生です!」

「入学式の会場はあちらです……」


警備員の人から会場に案内させてもらった

そこでルナは周りの目を見て


(うっ……!空のこと考えて興奮してたっ!は、恥ずがしい……)



ルナは驚いていた

なぜなら、周りがとてつもない美少女・美少年だらけだからである


(そ、空もこの会場に来るんだよね……?いや、来ないにしても一緒に写真撮るわけだし、他の女に一目惚れしちゃうかも!?それはヤなんだけど!もし一目惚れしたら浮気!浮気なんですけど!)


そう思いながら席につく

どうやらルナの両隣の2人もかなりの美少女で、ルナは美少女2人に挟まれてしまった


(こ、これが終われば空エネルギー補給できる……頑張れあたし!空にぎゅーするんだ!)


美少女2人に挾まれて、空が誰かに浮気しないか心配でメンタルが削れるルナなのであった



「っ……はぁっ!やっと空に、会えるっ!」


ルナは今日この日、空に会えるから我慢してきたのだ

美少女2人に挾まれて空が浮気する妄想して脳が破壊されたものの、なんとか耐えたのは空と記念撮影できるからである


「るんるるん♪空〜いる……ってえぇ!」

「あっルナ!いたんだね、久しぶり!」


ルナの目の前に現れたのは、まさかまさかの

紅楼学園の男子制服を来ていた砕月空の姿であった

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