第12話 テント?イイエ?

 蓮華は早速テントが『アイテム』に入ってたので、テントをタッチしてみると『使用しますか?』と出たので『はい』を押す。すると、もう組み立て?が終わっていて直ぐに使える状態で出てきた。


「ーーーと言う訳で、……出してみました、テント?です……?」


 蓮華は自分で出しておいて…頭の上に?が大量に出ていた。

 ヒスイとルリとフレイの三人は、蓮華が何故そんなに混乱しているのか分からず、取り敢えず三人も自分のカードでテントを見て、呆然と蓮華が出したテントと見比べる。


「……マスター?聞きたいのだが……、コレは何だ?」


 四人が困惑しながらテントを見つめ、蓮華以外の三人がテント?に近づき蓮華とテントを交互に見る。


「……言い訳を……言い訳をさせて………?私が買ったのはツールームテントで最低ポイント10〜100だったの。だからね?一番良いモノにって思ったから……、さっき100って言ったの……。で、ね?強化が出来るって……、ならやるよね?より良いものになるなら………、そしたら………ね?」


 目の前のテント?を前に蓮華はオロオロしながら、自分がやった事を皆に説明するが……。蓮華自身も何故?こんなのが出て来るか分からず、首を傾げる。


「分かった……。マスターも分からないなら、仕方ない。………理解するのを諦めよう……」

「?分からないのが、分かったのニャ?」

「そうナノ。マスター?え〜っとグッジョブ!ナノ?」

「……うん。理解……、諦めよう……」


 落ち込み始めた蓮華を励ましながら、テント?の中に入ってり。リビング?広い部屋で三人掛けのソファにイデアを寝かせ毛布を掛けた。そりて、他の四人はイデアの側の床にクッションを出して置き、其処に座って一息吐く。




 皆がそんなに困惑?混乱するテント。何故か?

 ………それは……、見た目がテントでは、無かったから。

 出て来たのは………平屋の家、だからね。うん。

 仕方ない、仕方ない。………くはな…い?

 どうしよう?えっ、本当にどうすんの?


 ………………………………。何か間違えた?


 何か、読み飛ばしてる………とか?イヤ、多分大丈夫なはず……。

 カードに何か……。っあ!?また、メールが……。



「…………皆……、また、神様からメールがあったよ~」

「マスター……、ずっと神と見ていたから分かるんだが……、他の人達はこんなに神からメールは来ない、普通なら……」

「!やっぱりそーなのニャー」

「ちょっと……メールの回数……可笑しいかもって、思ってたノ……」

「っ!?……やっぱり?コレがお知らせとか告知だったらまだ?分かったんだけど……。フレイ?もしかして、私達を見てた時神様達も一緒に……な〜んてないよね?」


 蓮華にまた、神達からメールが来たと聞いて、三人はそれぞれ呆れ、思っていた事を言ってくる。

 それを聞いた蓮華も、神達からこんなにメールが来るのは……っと、思っていた。



 うん。何となく、何となくね?解ってたよ?可笑しいって……。本当だよ?よくある、「え?私何かしちゃいました?」テヘペロってやる主人公みたいにはなれない……よ?

 え?なりかけてる?私が?無い無い、それは絶対に無いよ。だって………私は、………ゲームとかやる時、出来るだけレベルを上げてゴリ押しするタイプだもん。だからね?こんな異常な事が起きてるのに、ポイントを使える状態で一番良いモノを出来るだけ良い状態にしておきたいじゃない。精神的に。


 それにしても、フレイが見てたのは聞いたよ?でも、それが神様達?とだったなんて……。恥ずかしいね。



 等と蓮華が呆れ顔の三人に説明した。


「ハァーー、レベル上げてゴリ押し……」

「そうそう。だからね?私、そこまで変人じゃないよ?大体の人は、私と同じ事すると思うんだ〜」

「多分、それは無いニャ〜」

「絶対少数の人達ナノ!」


 三人にやや否定されて落ち込む蓮華に、ルリが蓮華のカードを覗き、メールを読み上げる。


『  や~あ!君達をずーーと見ていた神様だよ!


 君の所にうちの怖いブラコンが、イヤ、うん。取り敢えず、うちの子をよろしくね?悪い子じゃあないんだよ?ブラコンで怖いだけなんだ……。

 

 それはそうと、……君。僕の事を男性ぽいって言ってたけど……、僕はちゃんと男だからね?そりゃあ、時々、本当ーに時々女に間違えられるけど……。

 あ、イヤ、今はそれは関係ないか……。


 え~と、そうそう。テントが平屋になった事なんだけど。ソレ、これからも、ちょーっと問題がある子達を引きっとってもらう……、迷惑料って事なんだ。

 と、言う訳で時間はちゃんと空けるからよろしくね!


  フレイ、イデア。召喚主のその子と先に契約している子達と仲良くね?

 世界を崩壊させるような事や犯罪以外なら好きにしていいよ。


 それじゃあ、最後に……一つ。

 え~。お願いだから、早く異空間に行って?そこが時間と切り離してる特殊な場所だけど、もうそこに居るの君達の他には数人だけだよ?


 後そこ最後まで行ったら、スタート地点に行って周回出来るけど……、出来れば直ぐに異空間に行くこと!いいね!

 周回しないで異空間に行くこと!大事な事だから二回言ったよ!それから、これは振りじゃないからな!これは振りじゃないから!


  それじゃあくれぐれもよ・ろ・し・く  』



「…………………………」

「……マスター問題児?扱いニャ?」

「ブラコン?怖い?……今度会ったら殴る……」

「……神様…マスターにそんな事言ったら……ダメナノ……」


 蓮華は黙り込み何かを考え始めた。

 そしてヒスイは呆れた顔を蓮華に向け、フレイはブラコンや怖い等と言われ今度会ったらどうするかを考え始め、ルリは自分の主がそんな言い方をされれば……と考えて神様に呆れた。



 へ〜ぇ!?周回出来るんだ〜!神様はあんな事を書いてるけど……、あそこまでだと……完全に振り、だよね~!

 絶対に周回はするとして……。


 フレイとイデア以外にも?………問題がある子ってが?………えっ?どーゆう事?

 もしかして……また、ガチャで来るの!?私、ガチャでスキル当たらないって事!?


 ソレだと、今度からスキルは諦めて、素直に買って習得しよう。まぁ、ガチャはするけど……、当たらないって思っておこ……。そうすれば、落ち込まなくって……無理だけど………。やっぱり落ち込むもん。



「ーーーまぁ、このテント?というか家は有り難く貰ってこ?で、早速何だけど………ご飯は何にする?」

「マスター………。多分……神様は今直ぐ、最後の場所まで行って欲しいと思ってるノ〜。

 でも、ご飯作るノ?ワタシはラーメン?が気になるノ〜」

「ルリの言う通りニャ〜!周回はしないで早く異空間に行くニャ!?

 あ、後ワタシは……ラーメンも気になるけど、パスタ?も気になるニャ〜」

「マスター、二人の言う通りだ。

 あ、うどんも気になるな……」


 ヒスイとルリ、フレイは神様に言われた様に早く異空間に行く事を提案してくるが、見ているのは自分達のステータスカードで食べ物の所だった。


「うん。でも周回はして行くよ。ポイントを稼いでおきたいし。

 あ、じゃあ私は山菜そばにしよかな?何かお店の出前があるみたいだし?

 皆もお店の出前で良い?」

「か、神様にあれだけ言われたのにナノ!?

 お店の出前?あっ!ラーメン……醤油?にするノ〜!」

「えぇニャ!?

 あ?じゃあワタシもラーメンにして味噌にするニャ〜!」

「ハァ……、神達が今頃頭を抱えてるだろうな

 俺はきつねうどんで。イデアは……」

「イデアは寝てるからね……。また追加してみようか?最初より顔色が良くなったし、もしかしたら目が覚めるかもよ?」


 何だかんだ皆は自分が食べたい物を言い、自分達のカードで食べたい物を買った。

 買った物は直ぐに届いたので、ソファの近くにあるテーブルに置いて食べ始める。


「ーーそう言えば、フレイって神様達と会ってるんだよね?」

「?あぁ、そうだが?ソレが?」

「あ〜、ほら、さっき神様が言ってた……、神様が男の人ってやつ。私は声しか知らないし?アニメのキャラで少年の声してる女の人居るし?だから本当?」

「………おそらく?見た目は……その……だったが。所でアニメ?とわ?」

「「マンガ?も気になるニャ〜/ノ〜」」

「え?気になる?なら後で見る?そこにテレビ有るし?それしても……、そっか〜男の人なんだ〜。じゃあ、あんまり顔出さない方が良いかもね〜?ある一定のアレな人達の餌食になりそうだから……」


 蓮華の言葉に首を傾げる三人。ヒスイとルリはキョトンしているが、フレイは何かを思い出したのかイヤな顔をし始めた。





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