第17話 水筒作りだよね。


前書き:5千字投稿は自分の力量だと無理だし、自分の文章に無駄が多すぎると感じたため、AIに自分で書いたプロットを修正してもらうことにしました。それに加筆修正して投稿しています。17字10分投稿は変えません。




追記:ガラルの描写と台詞を追記しました。





「それで、トオル様、あなたの錬金術は具体的にどのようなプロセスで進行するのですか?」


 トオルは静かに頷いた後、説明を始めた。「基本的には『理解』、『分解』、『再構築』の三段階で進むんだ。まず、『理解』では対象となる物質の性質を詳しく調べる。例えば、空気から水を生成する場合、その空気がどのような成分から成っているかを知る必要がある。」


 リリィが興味深そうに尋ねた。「へえ、空気って何でできているの?」


 トオルは答えた。「空気は主に窒素と酸素で構成されている。窒素が約78%、酸素が約21%だよ。残りの1%にはアルゴンや二酸化炭素など、さまざまなガスが含まれているんだ。」


 セスが驚いた表情で言った。「なるほど、それは面白いですね。では、その情報をどうやって学んだのですか?」


 トオルは微笑みながら答えた。「さまざまな場所で学んだんだ。とにかく、次に『分解』で空気中の酸素と水素を分ける。そして『再構築』でこれらを組み合わせて水を作り出すんだ。」


 リリィが続けた。「それで、その水をどうやって実際に作り出すの?」


「うん、それはね。空気中の水素と酸素を適切な比率で結びつけるんだ。こうして、少ない魔力で効率的に水を生成することができるわけさ。」


 実演を始めるトオル。彼は集中して手を振り、空気中の成分を操り始めた。「空気を『理解』し、必要な成分を『分解』、そして水として『再構築』するんだ。」


 この時、最小の魔力で『再構築』することを心がけたよ。 


 青白い光がトオルの手の周りで輝き始め、少しずつ水が形成されていった。成功の瞬間、透明な水が空から彼の掌に落ちてきた。


 リリィは歓声を上げた。「すごいわ、トオル! 本当に水が作れたなんて!」


 セスも感心して言った。「これは非常に有用な技術ですね。この方法なら、魔力の消費も大幅に抑えられるでしょう。実に革命的だ。」


 トオルはやや照れくさそうに笑った。「まあ、これは僕のオリジナルスキルじゃなくてね、ある漫画、いや文献からヒントを得ただけだけどね。」


その後、彼らはこの新しい水生成技術をさらに洗練させ、村での生活をより豊かにするための方法を模索し続けた。




「僕ちゃん、この水筒の名前は生命の水筒でいいと思うなあ。セスはどう?」トオルがリリィお姉ちゃんに尋ねた。


「爺もそう思いますぞ。名前にインパクトもありますし、魔力が回復するとなれば冒険者は飛びついて買うでしょう!」セスが賛同する。


 その会話を聞いていた村人も加わり、「確かに、この水筒ならば村の名産としても売れるだ。オラたちの村も少しは潤うかもしれんだ!」と笑顔で話した。


 トオルは水筒を手に取り、改めて見つめ直す。「確かにこれなら、どんな冒険者でも欲しがるだろうね。リリィお姉ちゃんのアイデアは本当に素晴らしいよ!」


 リリィお姉ちゃんはにっこりと微笑みながら、「ふふ、トオル君の錬金術とセスの魔法陣術を合わせて作ったからこそ価値があるのよ。私たちもね、これを使って村のみんなに恩返しができるわ!」と熱く語った。


 その夜、村の広場で水筒のデモンストレーションが行われた。トオルは、村人たちの前で、錬金術を駆使して水筒から清らかな水を生成し見せた。村人たちはその光景に驚きと歓声を上げ、その場で注文が殺到する。


 セスが満足げに言う。「この水筒があれば、旅の途中で水が尽きる心配もなくなりますな。冒険者だけでなく、商人たちにも重宝されるでしょう。」


 そして、翌日に予定されていた行商人の訪れが待ち遠しい。トオルとリリィは、行商人を通じてこの水筒を広く世に出す計画を立てていた。


 リリィはトオルに提案する。「トオル君、行商人が来たら、この水筒をどう宣伝するかも考えておいた方がいいわ。特にその魔力回復の効果は強調して、どれだけ価値があるかをしっかりと伝えましょう!」


 トオルは頷きながら、「うん、それと、この水筒のデモンストレーションもしっかりと見せないとね。みんながこの水筒の価値を理解してもらえるように、実際に使ってみせるのが一番だろうね。」


 こうして、トオルとリリィは新しい朝を迎える準備を整えていった。村での小さな革命が、これから始まろうとしていた。


 朝日がゆっくりと村を照らし始める中、トオルとリリィは早朝から水筒の最終準備を整えていた。村の外れにはすでに行商人の馬車が見え始めており、二人の心は期待で高鳴っていた。


「リリィお姉ちゃん、今日の行商人さんはいつも来るマーカスさんだよね?」トオルが確認しながら、新しく完成した水筒を丁寧に箱に詰めていく。


「ええ、マーカスさんよ。彼なら私たちの水筒の価値をちゃんと理解して、良い値段で他の村にも持って行ってくれるわ。」リリィが応えると、二人で馬車が停まる場所へと向かった。


 マーカスは太陽が完全に昇る頃に到着し、あたたかい笑顔を浮かべながら話しかけてくれた。


「おはよう、トオル、リリィ! トオルは初めましてだね、しかも人族か。私と一緒だね。今日は何か新しいものを持ってるって聞いたけど、それがこれかい?」と言いながら、興味津々で水筒を手に取る。


 トオルは自信を持って説明を始めた。「これは『生命の水筒』って名付けたんです。この水筒、使うだけで魔力を回復できるんですよ。見てください!」とデモンストレーションを行った。空気から水を生成し、それが水筒から滑らかに流れ出る様子を見せる。


 マーカスの目は驚きで大きく開かれ、「これは凄い!こんな魔法のアイテムは見たことがないよ。これがあれば、長い旅もずっと楽になるね。どれくらい用意できるの?」


 リリィが答えた。「初期の販売数は50個です。でも、需要が見込めるならもっと生産を増やす予定です。」


「50個だって!それなら僕が全て買い取ろう。他の市場でも絶対に売れる。それに、この水筒の話を他の商人たちにも広めておくよ。」マーカスが即答する。


 取引が決まり、トオルとリリィは安堵の笑顔を交わした。マーカスは水筒を馬車に積み込みながら、「これからも新しいアイデアがあればいつでも言ってくれ。お前たちの商品なら何でも買い取るからね!」と約束して、村を後にした。


 その日の夕方、トオルとリリィ、ガラル、セスは村の中央広場で「生命の水筒」の成功を祝って小さな宴を開いた。村人たちもこの新しい発明に興奮し、その場で試したいと言い出す人々で賑わった。


「セス爺、これで私たちも少しは楽になるよね?」トオルがセスに話しかけると、セスは嬉しそうに頷いた。


「そうですな、トオル君。君たちのおかげで村がもっと豊かになる。これからが楽しみだよ。」


「本当に素晴らしい水筒だ!! トオルに感謝する!!」


 夜空に星が輝く中、トオルとリリィはこれからの冒険に思いを馳せながら、今日一日の成功を噛みしめていた。












小説をいつも読んで頂きありがとうございます。面白かった、また読みたいという方は高評価やフォローをお願いします。作者の励みになります\( 'ω')/


⭐︎⭐︎⭐︎を★★★にしてくださると作者が大変喜んで更新頻度が増えるかもしれません。よろしくお願いします。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る