第21話 侍、重き愛を背負う
幼少期から共に過ごしてきた竹馬の友であり、従者であるクリスが実は女だった。
その衝撃は前世で『織田信長』は本能寺の変で『明智光秀』に裏切られて死ぬ、とおじいちゃんに聞かされた時に匹敵するものだった。
普通そんな小学生でも知っている一般常識では驚かないと思うだろうが、俺には最大級の驚きだった。歴史の教科書で記載された事実のみを知るのではなく、物語形式で聞かされていたせいだ。
忘れもしない『侍の物語・戦国時代編、第六章』でのことだ。
あれだけ信頼して、共に戦ってきた明智光秀が突然裏切るなんてそれこそ織田信長本人だって予想できなかったろう。
……やっぱり許せない、あの
理由も黒幕も諸説あるが、侍にとって『忠』は何より大事なもの。その忠を損なった時点で明智光秀に大義はない。
それに、光秀が殺したのは信長だけじゃない。その嫡子であり、後継者である『
というわけで、俺は明智光秀がどうしても好きになれない。私情で『
話が逸れた。
ともかく、クリスが女性であったという事実は俺には本能寺の変くらいには想定外だった。
「わ、若様? あの、大丈夫ですか?」
「あ、ああ、大丈夫だ、うん。元気だよ」
逆に心配したクリスが声を掛けてくるが、どうにかちゃんと答える。
女性の相手は苦手だ。あのオルフェリア姫の場合はこっちも戦のつもりで望んでいたからどうにかなったが、クリスが女性だと思うとどうにもドギマギしてしまう。
「わたしの本当の名は、クリスティア・ボーントゥールといいます。クリスは、お爺様が付けてくれた愛称なんです」
クリスはそう言うと、あれほど外したがらなかった兜を脱ぐ。
その下から現れたのは、金色の髪とはしばみ色の瞳を持つ見知ったクリスの顔。だが、俺の心情のせいか、あるいは首元まで伸びた髪のせいか、一段と美しく見えた。
……美人だ。あのオルフェリア姫にも匹敵するほどの美少女が俺の前に立っている。
そんなことを思うと、途端に緊張してくる。頬が熱くなった気がしてクリスの顔を直視できない。まったく俺は十二歳の子供相手に何をやってるんだ。
「そ、その隠していて、申し訳ありません。でも、じ、事情があるんです。聞いていただけますか?」
「お、おう。だが、ちょっと待って、移動しながらにしよう」
聞きたいことは山ほどあるが、主を倒したとはいえここはまだ迷宮の中。一か所に長々とどまって話しているわけにもいかない。
まずは安全確保だ。
「は、はい。あ、あれ……?」
しかし、歩き出そうとした瞬間、クリスはその場にぺたりとへたり込んでしまう。
何度か立ち上がろうとするが、その度にしりもちをついた。
「あ、あれ、おかしいな。どうして……」
「腰が抜けたか。大事はない、心配するな」
活舌や瞳孔の開き具合からして脳震盪の心配はない。おそらく、怪我の衝撃と危機を乗り越えた安心感で虚脱状態になっているのだろう。
無理もない。いくら優秀でもまだ十二歳。むしろ、ここまでよくやってくれたと褒めるべきだ。
「少し待て。荷物を纏める」
「若様にそのようなこと……大丈夫です、少し休めば……」
「いいからじっとしていろ」
手早くクリスの胸甲を縄で括って、腰から吊るす。本来の使い方ではあるが、やはり、縄は役に立つ。
「よし、背中におぶされ。運んでやる」
「だ、ダメです! 若様にそのようなことさせられません!」
「いいから早く乗れ。これは君命だぞ」
俺がそこまで言うと、クリスは渋々ながらも俺の背中におぶさる。ゆっくりと立ち上がると、人一人分の重さが確かに感じられた。
……正直、しんどい。いや、しんどくない! 俺は侍、この程度へでもない。
そのまま歩き出す。灯りのおかげで松明で足元を照らす必要もなかった。
この広間からさらに奥に坑道は続いている。しかも、注意深く耳を澄ますと風の吹きこむ音が微かに聞こえる。外に続いているのだ。
周囲に魔物の気配も感じない。オークが寝床にしていたせいで、ゴブリン等の低級な魔物はこの周辺には近づかないのだろう。
それに、主であるオークが倒されたことでこの迷宮自体も解消されるはずだ。生き残りの低級の魔物も他所へと移る。
「……若様、その、重くはありませんか?」
「ん? まあ、平気だ。臣下の一人分くらい背負えぬようでは侍は名乗れん」
「…………はい」
しかし、クリスはというと勝ち戦にも関わらず声が沈んでいる。俺に手間を駆けさせていることをよほど気にしているらしい。
律儀な奴だが、互いに長い付き合いなんだから――、
「――っ!?」
そう考えた瞬間、クリスの性別の件が脳裏をよぎる。途端に、背負っているクリスの感触が全く違って感ぜられた。
荒い息遣いが耳朶を叩き、上気した頬が妙に視線を吸い寄せる。汗の匂いになんて違いはないはずなのに、妙に心地よく脳を刺激した。
ちらりと見える横顔は息を呑むほどに整っている。前世ではまるで興味を持たなかったが、海外の映画に出る女優でさえもここまで魅力的ではないだろう。
というか、自分で背負っておいてなんだが、この体勢だと柔らかな女性的な部分が必然的に接触してきて、すごく気になる。十二歳にしては大きすぎるのではないかと思うが、この世界の基準ではこれが普通なのか? 他人の熱がこんなにも落ちつかないものだとは思ってもみなかった。
……相手は十二歳の子供だ。こちらも肉体は同い年とはいえ、こう、色々気まずくもある。
いや、戦国時代くらいの基準ならそう問題になる年齢でもないのだが、やはり、抵抗感がある。こんなところで自分が一応、現代日本人だったのだと実感することになるとは思ってもみなかった。
それとも、俺の耐性がなさすぎるのか?
オルフェリアの一件以来、侍として精進してきたつもりだったが、こんな弱点が残っていたとは……不覚だ。
「若様? どうされましたか? もしや、わたしが重いのでは……」
「い、いや、大丈夫だ。それより、何故隠していた?」
諸々の感情を誤魔化すべく、本題に踏み込む。
クリスはいったん気まずそうに視線を下げてから、絞り出すように話し始めた。
「……従者には普通、主君の子と同性のものが選ばれます。男子であれば男子が、女子であれば女子が同世代の子息から選ばれるものなのです」
そういえば、そんな慣習があると聞いた覚えがある。記憶に留めていなかったのはクリスが同じ男子だと思い込んでいたせいだ。
……おそらくこの慣習は無用な
従者と主は生活の大部分を共にし、戦場においては背中を預け合わねばならない。絆の深さで言えば家族以上ともいえる。
そんな間柄であれば、当然、恋愛関係に発展することもある。
その際に、相手が異性であれば子供ができてしまう可能性がある。そうなれば、跡取り問題が発生しかねない。
それを避けるために、従者は同性にするという慣習が生まれたのだろう。理屈としては、武将の側に仕える小姓と同じだ。
「最初は、命じられてのことでした。若様のお傍に従者としてお仕えせよ、と」
「……それで、男と偽っていたのか」
「はい。お爺様は最初は反対されましたが、最終的には手を貸してくださいました。ボーントゥールには男子がいませんでしたので、その、私が若様の従者になれれば、そのほかの家よりは機会が得られると……」
「そうだったのか……」
この世界において『貴族』の男子は稀少だ。
なにせ百人に一人しか生まれない。それゆえ女子にも相続権があり、家を興すことも許されているが、子孫を残すにはやはり男が必要となる。
それゆえ、男子のいない家では婿を取るか、娘を嫁に出してその第二子や第三子を引き取って家を継がせるしかない。
しかし、ここで問題になるのはやはり男子の稀少性だ。家の政治的立場が弱ければ当然男が回ってくる優先度は低くなり、最悪の場合、貴族以外から婿を取るか、家を断絶させるしかなくなる。
その点、娘が侯爵家の跡取りである俺の従者であれば、侯爵家家臣団の中でもボーントゥール家の立場は盤石になる。仮に女子だったとバレても、俺の信頼を勝ち取れれば側室としての立場も得られるかもしれない。
おそらくは、グスタブの娘であり、クリスの母親であるリタ女史の考えだろう。父とは違い武功には恵まれない彼女がそういった裏工作に長けているというのは小耳にはさんだことがある。
そこらへんの事情もあって、クリスは男子のふりをしていたというわけだ。
「……でも、命じられたからだけではないんです。わたしが若様を偽っていたのは、わたしが、若様のお傍にお仕えしたい、そう望んだからです」
しかし、絞り出すような声でクリスはそう続ける。
彼女はそのまま俺の背中に顔を埋める。暖かな雫が服を濡らしていくのが分かる。
「わたし……わたしは……」
くぐもった声が耳に響く。
何を言うべきか、言ったらいいのかわからなくて、俺は途方にくれる。ただゆっくりと、何も言わずに歩くことしかできなかった。
その間はクリスは強く背中にしがみついてくる。まるで別れを惜しんで、自分の存在を刻み込むような力の強さだった。
「若様は、わたしにとっては、『騎士様』なんです。寝物語の、騎士様なんです」
「…………そこは武士にしてほしいものだが」
俺がそう言うと、クリスは少しだけ笑って力を緩める。
前方には小さいが光が見えている。どうやら坑道の出口が近い。
「寝物語の騎士様は強くて、優しくて、かっこいいんです。わたしはずっとそんな騎士様になりたかった」
「なんだ。諦めたのか、らしくないな」
「そうじゃありません。でも、お爺様を見ていてたらわかるんです。騎士というのは物語のようにはいかないって」
クリスの言わんとすることは、俺にも分かる。
侍だってそうだ。
武士道の掲げる理想や理念を完璧に体現できる侍はそういない。いや、存在しないかもしれない。
どんな時代でも現実は厳しい。俺よりはるかに才のある侍でも志半ばで倒れるし、その生涯や最期に一点の曇りもないなんてことはありえない。
「――お爺様の片腕は、味方の裏切りで無くしたものなんです」
「……そうか」
クリスの言葉に、俺は奇妙な納得を覚えていた。
グスタブは強い。
この世界での戦闘経験の少ない俺でもそれははっきり分かる。竜の首を切り落としたという逸話も真実だろう。
それほどの猛者が片腕を奪われるような事態はそうあるものではない。
だが、味方からの、それも心底信頼していた相手からの裏切りであれば――、
「お爺様の腕を奪ったのは、お爺様がお仕えしていたかつての主君です。理由はわかりません、お爺様は語ってくださいませんから。でも、わたしが騎士になりたいと言った時に、お母様がそう話してくださったのです。だから、わたしには騎士としてではなく令嬢として生きてほしい、と」
クリスの声は涙交じりで、幼い彼女がどれほどのショックを受けたのかは想像に難くない。
気持ちはわかる。俺も織田信長の最期や源義経の末路を知った時は似たような気持ちだった。もっとも、衝撃の大きさでは直接的な身内であるクリスのそれとは比較にならないだろうが。
しかし、主君からの裏切りか。グスタブがロンダイン家の譜代の家臣ではないのは知っていたが、そういう経緯だったとは。そんなグスタブがロンダイン家に仕えるようになったのは母上の人徳ゆえなのだろうか。
「わたしは、どうしたらいいか分からなくなりました。わたしにとってお爺様は理想の騎士で、でも、そんなお爺様でも、そんな目にあうなら騎士など目指すべきではないのではないか、そう思ってしまって…………でも、そんな時に、若様のお噂を聞いたんです」
クリスは背中越しにより強く抱きしめてくる。ふかふかとして、それでいて張りのある感触が、背中で形を変えた。
よく考えると、この世界というかこの時代において現代のようなしっかりした下着はない。なので、その、遮るものは薄いシャツ一枚。感触が生々しすぎて、一瞬、身体が震えてしまった。
…………おのれ、俺の煩悩め!
修行不足だ。こんな時に慕ってくれる臣下に下心を抱くなんて士道不覚悟。今すぐ切腹すべき不心得者堂々の第一位だ。
だが、今、俺の背にはクリスの、臣下の命が掛かっている。ここは太ももを全力でつねることで自分への罰としよう。
「わ、若様!? どうされたのです!?」
「……虫がとまっていてな。それより、どんな噂だ? いい噂か?」
「ロンダインの若様は聡明で勤勉で、臣下や領民に慈悲深く、公明正大な美しいお方だと」
「それは、だいぶ尾ひれがついているな」
俺の言葉にクリスが首を振る。慕ってくれるのはありがたいが、俺としては正直覚えがない。
クリスと出会ったのは九歳のころ、つまり、俺がこの世界に転生してから三年目のことだ。
その三年間に俺がしていたことと言えば、勉強と領地について見聞を深める程度のこと。ついでに、領民と言葉を交わしたり、歓待を受けたこともあったが……どうやら、クリスにはそれが英雄譚のように伝わっていたらしい。
…………否定することはできるが、今はやめておこう。重要なのは、俺がクリスの憧れに相応しい侍であることだ。
「若様がそのような方なら、若様にお仕えすれば、わたくしも理想の騎士になれる、そう思いました。だって、若様なら、騎士の忠誠を裏切るようなことはぜったになさらないはずですから」
「当然だな。そんな真似をするくらいなら俺は腹を切る」
俺の言葉に、クリスは感極まって何度も頷く。
「だから、あの日、お爺様に頼み込んで若様に引き合わせいただいたんです」
「では、俺はお前のお眼鏡にかなったというわけだ」
「はい。初めてお会いした若様はお噂以上に聡明で、勇敢なお方でした。ただ騎士様ではなく、さむらい? でしたけど」
少しだけ明るい声で、クリスが言った。俺もつられて口元を緩める。
俺の侍としての振る舞いがクリスの憂いを晴らすものであったのなら、それは俺にとっても喜ばしいことだ。
武士道とは、規範と理想を示すもの。俺の姿が誰かに道を示すことができたのなら、侍の何たるかを一端でも体現することができたということだ。
ならば、俺はクリスを――、
「あの日、自分よりも強い相手にも一歩も引かぬ若様の背中を見た時、わたしの騎士としての忠節はこのお方にお捧げしよう、と決めました。でも、それも――」
光が強くなる。
俺は勇気をもって、光の方へと進む。やがて、空気の匂いが緑のそれへと変わり、さわやかな風が頬を叩いた。
いつの間にか、俺達は坑道の外に出ていた。森の中だ。日は暮れかかり、橙色の夕焼けだった。
周囲の景色に位置を特定できるような手掛かりはないが、おそらく坑道の入り口があったのと同じ森だ。ここまで歩いた距離を考えてもまず間違いはない。
……どうやらやり遂げたらしい。オークを討ち取り、天恵の内容についてもある程度目算もついた。
この迷宮探索で得たものは大きい。ゆえにこそ、大事な従者を手放す道理はない。
「決めたぞ、クリス」
「……はい。主君を欺いた罪、どのような処分も謹んでお受けします」
「うむ。俺を欺いた罪として、お前には俺の
「…………はい。はい?」
困惑するクリスを木の側に降ろして、俺は彼女の前に跪く。
クリスのはしばみ色の瞳を覗き込み、俺はこう続けた。
「お前は俺の従者だ。今日この時から、俺かお前が死ぬその日までな。それが俺がお前に下す罰だ。神妙にして受け入れるがよい」
「は、はい――ではなく! それだけは、それだけはご勘弁ください! わたしが女だと知れたら、知ったうえで従者になどなされては若様の将来に障りがございます! そ、それに、若様の奥方となられる方がどう思われるか……」
涙ながらにそう訴えるクリス。忠義心は嬉しいが、それこそ今更だ。
この程度のことで俺の道が阻まれるなら、そんな小器に国盗りなどという大業は成せない。それだけの話だ。
女の従者、いや侍にも実例はある。
『
「反論は許さぬ。お前は俺の従者だ。今後もな」
「若様……わたしは……!」
クリスの言葉を、俺は指を立てて遮る。
これはもう決めたこと。例え神仏であろうとこうと決めた俺の意を曲げることはできない。
俺はクリスが俺に向けてくれる忠義を信じる。そこに一切の迷いはない。
迷いはないのだが……、
「うおっ!?」
「若様……クロウ様……わたしのクロウ様…………!」
感極まったクリスが正面から抱きついてくる。豊かな感触を押し付けられて、思わずクリスに押し倒されてしまう。
クリスの身体が俺に密着する。先ほどまで背中に感じていた熱を今度は全身で感じてしまう。
この感覚はまずい……! おのれ若い肉体め! こういう時に、敏感に反応しやがる!
クリスは女だが、臣下だ。それに対して、主たる俺が情欲を燃やすなどあってはならぬこと……! い、いや、そういう関係性の主従もあるにはあるが、俺はそんなのを求めてない……!
「クロウ様……? どうかなされましたか? ま、まさか、お怪我でも……!」
「い、いや、なんでもない、なんでもないぞ。す、少し、離れてくれ」
「え? あ……! あ! こ、この固い感触……もしや……!」
ナニに気付いたのか、クリスは意を決したように瞼を閉じると、深呼吸する。そうして、離れるどころかより強く抱きついてくる。もはや、隠し立てのしようもない……!
なんたる不名誉。情けなさに切腹したくなる。
「く、クリス、これはだな……」
「クロウ様、ご安心を。殿方がこうなることは本で読みました。そ、それに、これはわたしを大事に思ってくださる証拠……! クリスは、クリスは嬉しゅうございます!」
全身をクリスの感触と匂いで包まれる。理性の壁が次々と破れていくのが分かるが、どうにか耐えられているのはオルフェリアの一件の後に始めた座禅による精神修養のおかげだ。
一方、俺を見つめるクリスの瞳はひどく熱っぽく、深く引き摺り込まれるようだ。
彼女の言葉、忠誠と慕情に一切の偽りはない。
偽りはない。それは間違いないのだが、熱っぽい瞳からはどうにも
「クロウ様、わたしは従者です。クロウ様の身の回りのお世話も、当然、その職務には含まれております。なので、命じていただけるならば、この身を供させていただきたく……!」
「ま、まて! 色々とまずい! 少し冷静になれ!」
「大丈夫です……たとえ子ができたとしてもクロウ様には決してご迷惑は……!」
ぐいぐいと迫ってくるクリスをどうにか抑えて、自分の煩悩も武士道の教えで収める。
今のクリスは忠誠心と慕情と性欲がないまぜになって完全に暴走している。そんな相手と関係を持ったら絶対にろくなことにならないと俺の直感が告げている。
……仕方なく読んだ若妻物語に似たような描写があった気がする。確かの件の若妻『
クリスは俺にまっすぐな忠義を向けている。用いるならば信じ、信じぬならば用いず。臣下を疑うなど侍のすることではない。
俺は一人、忠義の士を得たのだ。大事なのはそれ一つだ。
……大丈夫、だよな? 大丈夫だと言ってくれ!
――
あとがき
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