第18話:戻ってきた平和。
マンションに帰った俺たちは、誰にも邪魔されることなく、って言いたいが・・・
「お前ら・・・スケベなことがしたいなら、やっていいぞ・・・わしに構わずな・・・わしは人間の
「スケベなことだって・・・春樹」
「構わずなんたって・・・こんなところで、しかも人がいるところでなんか
できる訳ないだろ・・・」
「なにもここでやれとは言っとらん」
「分かってるよ、言われなくったって・・・」
「ところで・・・真凛・・・いつまでその赤いの着てるつもり」
「あ、忘れてた・・・着替えるね」
「春樹は、どんな衣装がいい?」
「制服・・・・」
「また制服?・・・それでいいの?」
「って、言うかそんなに自由に着せ替えできるの?」
「できるよ・・・って言うか、擬似的にだけどね」
「本当に着てるわけじゃなくて、そう見えるようにしてるだけ」
「制服がいいんだね」
「分かった・・・じゃ〜あっち向いてて・・・おじいちゃんもね」
「え、なんで?」
「衣装が切り替わる時、一瞬だけど裸になるから・・・」
「あ、そうなんだ・・・」
「じじい・・・見るなよ」
「人間のおなごの裸なぞ、興味ないわ」
「はいっ、もういいよ」
「え?、はや・・・」
真凛は以前のように制服に戻っていた・・・って言うか
春樹は、真凛と最初に会った時とちょっと違うって思った。
「その制服って俺たちが出会った時に着てた制服と違うよね」
「うん、違うよ・・・私の学校以外の制服にしてみたの」
「どう?」
「この制服、一番人気の制服・・・成華学園大学付属高等学校の制服。
「なるほどね・・・便利だね」
「魂が体に戻ったら、こんなことできなくなるけどね」
「じゃあ、もうそのままでもいいんじゃないか?」
「あのね、
「それは困るな」
「黄泉国どころか、もう絶対、真凛をどこへも行かせたくない・・・」
「こっちへおいで真凛・・・」
真凛はソファにいる俺の横に座った。
俺は鴻鈞道人のことなんか、もう気にしなかった。
心臓がドキドキした。
「俺の部屋に行こう」
そう言って俺は真凛の手をひいた。
「手抜きするなよ・・・春樹」
「手抜きってなあ・・・余計な御世話だよ、じじい」
(このじじいは、ずっと俺に家に居座るつもりかな・・・ )
(まあいいか・・・真凛の魂を救う手助けしてもらったしな)
「じいさん・・・見学するか?」
「驚異ないわい・・・わしは、疲れとるんじゃ・・・一眠りするで 」
「真凛ちゃん、晴樹とちゃんと◯◯◯◯できて元に戻れるとええのう」
「きゃ〜◯◯◯◯だって・・・おじいちゃん禁止用語言ってる」
「真凛だって今、言ったじゃん」
「あ・・・」
鴻鈞道人は真凛にピースサインをした。
「んじゃ、おやすみ」
つづく。
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