第18話 ほぼ監禁されました

「「王様だーれだ!」」


「お、王様僕だ···何命令しよっかなぁ。」


「ぐぬぬ、まあとりあえず王様とのキスでも命令しとけば?」


「とりあえずで命令する物じゃないよね?」


 はい、遂に始まりました、ノアに「王様ゲームしない?」って言われたからノリで始めた王様ゲームが······王様ゲームという名の、どっちかがどっちかに命令するゲームなんだけどね。

 王様はたまたまノアの部屋にあったトランプで決めてる、ちなみにジョーカー引いた方が王様。

 

「うーん、最初の命令だし軽めのにしようかな。えっと、じゃあ、ノア···じゃなくて1番にご飯振舞ってもらおうかな。」


 王様ゲームは最初の方は軽めの命令にして、後から段々と重くして盛り上げていくゲーム。

 この命令は手作り料理を振舞うとも捉えられるが、別にコンビニのおにぎり1個とかでも大丈夫な非常に融通の利く命令なのである。


「わあー、1番は私だー(棒)······これでいい?」


「もうめんどくさいし、番号じゃなくて名前で呼ぶことにしない?」


「いいよ······その命令は私が料理を作るって捉えていいの?」


「そうとも捉えられるんじゃない?」


「質問に質問返しするのはよくないと思う······ってことはまた私の家に来て、料理食べてくれるの?」


「いやノアも質問で返してるじゃん······ノアの家には是非とももう1度来たいよ。」


「よし、やった!」


 そう言って、ノアはその場でガッツポーズをした。

 友達だったら家に遊びに行くのは普通なんだよね?

 ノアの家でご飯を振舞ってもらう約束を取り付け、次にゲームに進むのであった。


 この時、ノアの家だけには遊びに行かないと思える出来事が起こることを優希はまだ知らなかった············




「「王様だーれだ!」」


「おっと、2連続僕じゃん······今度は何にしよっかなぁ。」


「えぇ······まあとりあえず精○でも飲ませてみれば?」


「それってノアにカルボナーラの残り汁を飲ませるってこと?」


「いや、優希のあそこから出るやつを私に飲ませてみればってこと。」


「······ってそんなことする訳ないじゃん!危ない危ない、流されそうだった。」


 よくよく考えたら、ノアの言ってることやばくね?

 僕のあそこから出るやつをノアに飲ませるとかさ、それって実質ノアにフ○ラさせるってことじゃん。

 そしてノアの口の中にたくさん濃いの出して、ノアに「いっぱい出たね♡」って言ってもらいたい···けどノアに嫌われるのでその命令は絶対に無理。


「うーん、じゃあ、の、ノアは王様に抱きついてくること。」


「いぇーい、優希······ぎゅーーーっぅ!」


 ノアが命令を聞いた瞬間、目にも止まらぬ速さで僕に正面から抱きついてきた。

 あ、あの、お胸が······当たってる、それにいい匂いも·········

 朝の時とは違い、ノアのお胸が潰れてしまうほど力強く、正面からしっかりと抱きついてきている。


「優希!優希!優希!······もう今ここでル○ズコピペを叫んでやりたいくらい優希大好き♡あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ···くんくん。」

 

 ·········すごい愛情表情の仕方だな。

 中2でル○ズコピペ知ってるとか、ノアは重度のオタクなのかも······忘れたくても忘れられない本もやばい本しかなかったし。

 

 僕もノア···たんにしておくか一応、ノアたんの匂いをクンカクンカ!スーハースーハー!して楽しみ、次のゲームに進むのであった。




「「王様だーれだ!」」


「お、3連続僕じゃん、運いいかも。」


「えぇ、ちょっと何かやってる?···まあ今回は軽めの一緒にお風呂入るとかでいいんじゃない?」


「全然軽めじゃないよねそれ···えー、何命令しようかなぁ。じゃあノア、連絡先交換しようか。」


「私たち連絡先交換してなかったのか···友達なのに。」

 

「今日友達になったばかりだけどね。連絡先交換しよう······QRコードでいいよね?」


「うんいいよ!」


 ノアのQRコードを読み取り、LIN○で連絡先を交換した。

 ノアがスマホの画面をずっと眺めている。


「やった!優希の連絡先······これで一生一緒にいられるね♡」


 ······何かちょっと重い気もしなくもないが、ノアと連絡先を交換して、次のゲームに進むのであった。




「「王様だーれだ!」」


「今回は流石に私が王様だ······ふへへへへ。」


「おーい、早く命令してくれませんか?」

 

 3連続僕が王様だったが、ようやくノアに王様が回ってきた。

 そんなに王様になれたのが嬉しいのか、ノアは不可解な笑みを浮かべている。


「一応確認なんだけど、王様の命令は絶対だよね?やっぱ無理とか言って逃げたりしないよね?ぶっ壊したりしないよね?」 


 なぜか王様ゲームのルールを執拗に確認してくるノア。

 もしかしてキスとか命令されたりするのかな、それかもっとやばいのかも······

 てかぶっ壊したりはしないだろ、N○Kじゃないんだし。


「王様の命令は絶対だよ。逃げたりする訳ないじゃん。」


「ふーん、それが聞けてよかった。」


「じゃあね、命令は······この王様ゲーム中、私に命令したり逆らうの禁止で。」


「·········どういうこと?」


「簡単に言えば、私の命令に逆らえず、忠実に従う奴隷になりなさいってこと♡だからこれからは、私が命令して優希が従うだけのゲームになっちゃうね♡」


「え、え、それは、流石に······よくないんじゃない?」


「王様の命令は絶対なのよね?······あーよかった、1発目からこの命令にしようと思ってたのに、3連続優希王様でちょっと焦った。」


「でももうこれで···逆らえない、ね♡」


 僕の顎に手を当て、小悪魔な笑みを浮かべているノア。

 ラノベ読んでた身としてはさ、奴隷って言葉聞いたらちょっと興奮しちゃうよね。

 でもまじで常識はずれのやばい命令してきたら、流石にノアがどっか行ってる内に逃げよう。


「あ、逃げようと思わない方がいいよ。窓とドアには鍵がかかってて、逃げられないようになってるから。あと私は反抗してくる奴隷よりも、忠実に従ってくれる奴隷の方が好きだからね♡」


 ······あの、普通に心読むの止めてもらえませんか?

 

「いつの間に鍵かけた?しかも出られないってことは外側に鍵かけたでしょ、なのにさ、何もなかったかのように部屋にいる······どうやって?」


「愛の力で鍵かけたに決まってるじゃん。」


 へぇ、愛の力ってすげー(棒)


「最初は軽めのにする。優希、ほら、これしゃぶって。」


「しゃぶるって······何これ?ポッキー?」




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 優希がノアの奴隷になってしまいました。


 主人公(優希)も変態なのを忘れずに。

 

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