イルメニア編 第4話 魔術

 当然、ツムギがエルフ砦を視察し、エルフに挨拶する都度、ツムギの胸に関するやりとりがあったが割愛する。

「アリシア様ですか? 二百年以上、戦争ごっこをして、アホな事してるなとは思ってましたが……」

 矢の先端をナイフで削っている男性のエルフに話を聞いてみた。見た目はとても若いが、エルフの中では中年の年齢らしい。

「といっても、今回ばかりはあの戦争バカ……オホン、アリシア様のやってきたアホみたいな……オホン、軍事訓練が功をなしてますね。この事態、歴々の族長では、降伏しか選んでいないでしょう。小国とはいえ、国一つと正面を張れる傑物はアリシア様くらいでしょうなぁ」


 アリシアは尊敬も持たれているが、同時に小馬鹿にもされているようだ。よいように解釈したら「親しまれている」ようである。

「私も森は奪われたくありません。イルメニアには多少の恩義がありますが、踏み躙られるくらいなら、戦いたいです」

 穏やかに微笑んでいるが言葉からは強い決意を感じる。ツムギは男性が削っている矢を見た。

「ところで、それ削っているのは矢ですよね? 先端に鏃(やじり)はつけないのですか?」

「エルフは保有している金属が少ないですからね。毛皮の厚い獣用に石や骨や金属を加工した鏃つきの矢もありますが、数は多くありません。基本は先端を削るだけですね」


 ツムギは口元を抑えて何やら考える。

「しかし、それではチェインメイルの貫通も難しいのでは?」

 チェインメイルがイルメニアでの主な防具であることはアリシアに確認済みである。

「? チェインメイルであれば、空いてる顔を狙うだけですから、簡単では? 頭は腕や足と違って、縦軸の動きがあまりない部位ですから、狙いやすいですし」

「え?」

「え?」

 ツムギは「何言ってるんですかね、このエルフさんは」と驚き、エルフも「なんでこの人は驚いてるんだ?」とポカンとした。

 すぐにオセが助け舟を出す。


「ツムギ君。エルフの弓の腕はすごい精度なの。何百年も狩猟に明け暮れてきた種族だから、百メートル先の野うさぎも百発百中」

「そ、そうなんですか」

「わたしもアリシア直属部隊の訓練を見せて貰ったけど、ビックリ。全員が絶対に的を外さない。さすがに全エルフがそこまでの精度を誇るわけじゃないみたいだけど、皆、弓がすごくうまい」

「へー、それは凄いですね」

 アリシアはツムギが鏃やチェインメイルについてやりとりをしているのを見て、「ふむ」とつぶやき、口を開く。


「ツムギ殿。他に気になるところはあるか?」

「他ですか。そうですねぇ……」

「おお、そうだ。ツムギ殿、砦の耐火性を気にかけてたな? 魔術部隊にも会って行かれるか?」

「ああ、是非!」

 気楽に肯定したツムギであったが、魔術部隊はそれどころの騒ぎではなかった。


     ◇◆◇


 魔術隊の部屋に着く。

 砦内は大規模な戦争前というのにどこか牧歌的で平穏な雰囲気が流れていたが、その部屋だけは完全に地獄を形成していた。

 三名のエルフが皆、血走った目で、目にクマを作りながら、紙束と向き合い、必死にペンを走らせていた。

「ええっと、ここはこう欠けてるから、こう足せば……なんで動かないんだ! おかしいだろ!」

「ここの仕様書はどこにあるんだ!?」

「複雑すぎるんだよ! もう少し魔術式を簡略にできるだろ!」

「無理です! 五百年前の魔術式ですよ!? じゃあ、あれですか! 一からひっぺ替えして、全部簡略な魔術式に書き換えますか! 絶対に納期の三十倍は期間がかかりますけどね!」

「そうはいってねぇだろ! いや、でも、最終的にはそうすべきなんじゃねぇか? この戦争が終わったら、本格的に一から組みなおそうぜ。次から糞古い式に頭を抱えたくねぇよ……」

「それ、終わったら絶対やんないやつですよ!」

 言い合いになりつつも、誰一人、手を止めていない。皆必死に考え出した魔術式を書き留めている。

 ツムギは部屋に入るのを躊躇した。よく見ると、部屋の中は三人かと思ったが四人いた。部屋の中で一人は床にうつぶせになって倒れている。「ふごー、ふごー」といびきを立てているので、死んではいないらしい。全員がそのエルフを気にかけず、作業に集中していた。

「ここは……なんですか?」

「む、先ほど言ったが、砦の再耐火コーティングを実施している魔術部隊だ」

「え、ここだけなにか雰囲気違いません?」

 魔術部隊は知的で厳かで静かだと思っていたのでツムギは驚く。これではまるでデスマーチ中のIT職だ。

「いやいや、気にするな。ここはいつもこんなもんだ。わっはっは。ウッドロ……おぅ!?」

 アリシアを突き飛ばして小柄な女性のエルフが入室してくる。そして部屋に入るなり、大声をあげた。

「ウッドロックさん! ウッドロックさんが先週再コーティングした南部外壁、再調査の結果、まだ三か所、コーティング漏れがありました!」

「よし! すぐ行く! 計算式はすでにできている! 多分大丈夫だ!」

「なんで計算式ができてるんですか! じゃあウッドロックさん、自分で『漏れてるだろうな』って想定してましたよね!?」

「はー!? 思ってませんけど!? 計算式は、なんかできてたんですー!」


 別のエルフも部屋に飛び込んでくる。

「ウッドロックさん! キッチンの調査、終わりましたが三十六か所、耐火のコーティングが欠損している箇所があります!」

「三十六か所!? キリがねぇな! 内部よりも外部優先! キッチンのコーティング弱い箇所は印をつけとけ!」

「でも、料理長が燃え移る可能性があると火が使いにくいとクレームを入れてます!」

「わかったわかった! じゃあ、外壁の後、キッチンやるって約束していいぞ! シラ! キッチンの計算式割り出しとけ!」

 シラと呼ばれたエルフはアリシアを突き飛ばして入室した小柄なエルフである。

「三十六か所を!? 私一人で!?」

「あー! 手が足りねぇ!」


 とてもじゃないが、話しかけられる雰囲気ではない。ツムギが「またにしましょうか」と言いかけたとき、アリシアが「ウッドロックいいかな」と平然として話しかけた。

(話しかけた!?)

『空気が読めないやつは強いねぇ』

 ピクシーは皮肉を込めた言葉を吐く。

 しかし、意外なことにアリシアが話しかけた瞬間、魔術部隊の熱量が急激に低下した。

「よーし、三十分の休憩だ」

 ウッドロックと呼ばれていた男性エルフが号令をかけると、エルフたちは作業を切り上げ、床で気絶していたエルフも起こされる。

「と、突然、どうしたのですかね?」

「どうも『私が話しかけたら休憩』というルールらしい。おかげで助かっているがな」

 アリシアは朗らかに笑う。


『きっと切羽詰まってるときに、空気を読まずにアリシアが頼みごとに来るから、緩衝材として作ったルールだろうねぇ。じゃなきゃ、誰かがイライラしてアリシアを殺してしまうかもしれないとか』

(まさかぁ!)

 ピクシーの発言は完璧に正解だと後日ツムギは知る。付け加えるなら。「誰かがイライラしてアリシアを殺してしまう」ではなく「誰かがイライラしてアリシアを殺そうとして返り討ちに殺されてしまう」のを避けるためだ。


「彼はウッドロック。北部エルフの副族長で、一帯では一番魔術に明るい者だ。この子はツムギ。私の恩人で、今日はもてなすつもりだ」

 紹介された男、ウッドロックは確かに耳が尖って美男子であったが、これまで出会ったエルフたちとは異なる印象だった。他のエルフは外での狩りが多いにも関わらず、アリシアも含め色白であったが、ウッドロックの肌は褐色であり、体つきも筋肉質で他エルフと違って「線の細い美男子」というより「がっしりしたハンサム」という感じである。服装もターバンに中東系のトーブに似た服装で明らかに他のエルフとは違う。


 ウッドロックはにこやかに笑いツムギの方を向く。

「ああ、どうも。族長がお世話になりま……ええ!? 君、その胸、大丈夫か!?」

 やはり、赤く発光する宝石のような球体が胸部についていたら誰でもこんな反応をするだろう。近代の日本人なら「見ないふり」をされるかもしれないが、どんな世界でも普通ではない。

「ああ。私も最初は気になったが、気にするな」とアリシアは豪快に笑う。気になりすぎて殺そうとしたほどだ。

「いや、気にしないほうが無理だろ……触ってみていいかそれ?」

 ウッドロックは知的好奇心旺盛らしい。しかし、ツムギは困った。もし強く触られて攻撃扱いになってしまったら、ツムギの命はあと一度しかない。かといって断れば空気が悪くなる。ツムギが迷っていると意外にアリシアが助け舟をだしてくれた。


「おいおい、ウッドロック。いきなり人のおっぱいを触りたがるとか、エッチロックになってしまうぞ?」

「エッチロックが何かは知らんが、不名誉な物らしいな……」

 ウッドロックは苦笑して伸ばしていた手を下げ、代わりにツムギに握手を求めた。

 ツムギは手を握り返す。魔術の専門家と思えない、ごわごわした力強い手だった。

「あのウッドロックさんはダークエルフなんですか?」

 ツムギは一応ダークエルフという存在は知っている。なんとなくそう聞いたのだ。

『バ……!!』

 ツムギが平然とそう言った瞬間、ピクシーが即座に止めようとする。


「わっはっはっは!」

 しかし、ウッドロックはツムギを抱きかかえるようして肩を寄せ、突然大声で笑った。アリシアたちは「今、ツムギ殿はなんと言ったんだ?」と首をかしげている。

「……君はこの辺の出身じゃないね? いや、記憶喪失か何かかい?」

 ウッドロックは小声で言う。

「え!?」

 ツムギは驚いた。多々少しのやり取りでツムギ記憶喪失(という設定)を見抜かれたのだ。


「いいかい。俺は気にしないが、ダークエルフをとても差別的な言葉ととらえるエルフは多い。二度とエルフをダークエルフ呼ばわりしてはだめだよ」とウッドロックは小声を続ける。

 ツムギはきょとんとしてすぐに言葉を飲み込み「も、申し訳ありませんでした!」と顔を青くして謝る。

「俺はちなみにイルメニアのこの森出身だよ。旅行が趣味でね。世界中を歩くうちにすっかり日に焼け、顔つきもなんか精悍になっちまったのだ」

 そう言ってウッドロックはまた笑い、ツムギを離した。


(ピクシーさん。ダークエルフって何なんですか?)とツムギは聞く。

『うーん、差別というかセンシティブというか……少なくとも彼の言う通り、エルフをダークエルフ扱いしないほうがいいのは間違いない。まぁ長くて敏感な話になるから、また今度ね』とピクシーは返す。

 ……後々の未来にツムギは思い出す。ああ、そういえばピクシーに「ダークエルフ」について聞き損ねたな、と。この時の彼は想像もしていなかったのだ。ピクシーと『神託』が永遠に繋がらなくなる日が来るとはと。


 とにかく今は魔術だと改めてウッドロックを見るが、ツムギはその顔をまじまじ見て思う。アリシアも顔がいいし、アリシアとは方向性が違うがウッドロックも顔立ちがいい。いや、アリシアやウッドロックだけでなく、これまで砦内で通りすがったツムギの胸を三度見はするエルフたちも皆、顔がいい。

(エルフは皆さん、かっこいいし、お綺麗ですねぇ)

『エルフは基本的に美男美女の塊だね。"抱くならエルフ、嫁にするならヒューマン"ってことわざもあるし』


 ツムギは下ネタが嫌いなので少し嫌そうな顔をした。

(ピクシーさん、下品!)

『ほ、本当にあることわざなんだから、仕方ないだろぉ!? エルフは顔がいいけど、文化や生活習慣が独特過ぎるから付き合うのは大変だぜ』

 魔術部隊はウッドロック含め、六人で全員らしい。ツムギはコーティングについて色々と聞いていたが、話は砦の耐火コーティングの話から、魔術そのものの話に切り替わっていく。ウッドロックが説明をしてくれる。


「魔術ってのは『かなりできないことが多い』が、何かに対して事前に魔術式をかけとくのは結構得意だ。加えて、その何かが動かないものじゃなきゃダメだ」

「それは私も知識しては知ってますが、なぜなのでしょうか?」

「さぁ? 詳しくは俺も知らんお師さんは『魔術は死への恐怖を根源とし、死を操ろうとしたのが起源だ。つまり魔術は死、死とは停止。ゆえに死の性質を持つ魔術は正反対の性質を持つ活動にとても弱い』とか言ってたが……まぁあの言葉はよくわからんが、確かに魔術ってのは座標から動くものに対して効果が発揮できない。魔術式は物体に張るというより、座標に張るイメージだ。例えばだが、座標から動かない砦には耐火のコーティングは張りやすいが、その座標に常にいないオセさんの鎧には耐火のコーティングは張れない。オセさんがその場から一歩も動かなければ耐火のコーティングは張れるが、現実的な話ではないな」


 先ほどから「耐火」の話がよく出て。ウッドロック達もそれを専門にしているように感じる。

「森に生きるエルフの皆さんが耐火の魔術に精通してるのは意外ですね。もっと木や土に関する術だと思ってました」

「いや、逆に北部エルフは耐火や炎の魔術に強い。というか、むしろ炎が専門だ」

 ウッドロックの返答はツムギには意外だった。彼の知るRPG(の攻略本)情報ではエルフが火を使うイメージはあまりない。

「え、そうなんですか?」

「さっき『魔術の根源は死への恐怖』といったが『魔術とは恐怖が根源にある』。北部エルフは火を恐れるからこそ、火を制御しようと必死だ。この辺は冬場は特に乾燥して、森林火災がやばいからなは。あと、この辺は寒いからな。『寒さへの恐怖』に抗うのも、氷ではなく、炎だ。ゆえに俺たちは燃やしたり、炎から守ったりが一番詳しいぞ」


 ウッドロックの話を興味深く聞いていたツムギだが、一区切りついたところで、オセが急に思い出したように口にした。

「そういえばツムギ君。君も手から電撃出してたよね? あれも魔術?」

 チートスキル『パラライズ』をオセは見ていた。オセには効かなかったが、アサシン・ベアを気絶させた瞬間手から電撃を出していたのも見られていた。ツムギは焦った。ピクシーから「異世界転生のことは隠したほうがよい」と念押しされている。


「いや、あれは……出してましたっけ? 私。はは」

「私も見た。出してたぞ、ツムギ殿」

 アリシアがオセに同意し、ウッドロックは休憩時間が押しているのに目を輝かせた。

「手から電撃!? なんだそれ!? 是非見たいな!!」

 ツムギは困窮し、ピクシーに助け舟を求める。


(どうしましょう、ピクシーさん!)

『うーん……。まぁ、チートスキルの一つくらいの話くらいはしてもいいかな。実際アリシアには大部分を見せてるし。生まれつきの体質として説明しなよ』

 言われた通り「記憶にはないが何故か生まれつきそういうことができる」として、『パラライズ』の説明を始める。


 オセもアリシアもとても興味深く聞いていたが、特にウッドロックの食いつきがすさまじかった。

「お、俺にかけてみてくれないか!? 実際に受けてみないと感覚がわからん!」

 さすがにこの申し出は意外で、ツムギはまた困ってしまったが、最終的には「気絶くらいだしいいか」として椅子に座ったままのウッドロックの側面に立つ。


「えっと……では、今からパラライズをしますね。大体五分ほどで解けると思いますが……いいですか?」

「現時点で休憩時間を超過してるのでさらに五分は困りますが、ウッドロックさんはこうなると話を聞かないのでいいですよ」

 返事をしたのは、ウッドロックではなく横に座っていた魔術部隊副長のシラだった。

「で、ではいきますね」

 ツムギがウッドロックに電撃(にみえるエフェクト)を放つ。魔術部隊は「おお」、「本当に電気が出てるように見えるな」と興味深そうにひどく感心し、それを見たアリシアはなぜか自分のことの様に得意顔をしていた。


 そして、パラライズを受けたウッドロックは……気絶して体が弛緩すると椅子からビターンと地面に転がった。

「ええ!? こんなに強力だったのですか!?」とツムギは目を丸くする。そういえばオセには効かなかったので人(エルフ)に試すのは初めてだ。

「お、おい、今、ウッドロック頭を打ったけど大丈夫か!?」

 アリシアが心配そうに言うが、ウッドロックは白目をむいて泡を吹いて、全身が痙攣している。


「こ、これ大丈夫なのか!?」と顔を青くしたアリシア。

「ご、五分ほどで目が覚めるはずですが……」そう返すツムギも顔が青い。泡を吹いているウッドロックを見るとさすがに不安になってくる。

(ピクシーさん、大丈夫なんですよね!?)

『いや、僕もここまで強力に効くのは見たことないな。体質的に特にかかりやすいみたいだね……』

(ええ!?)


 不安になり、ドキドキしながら白目をむいて倒れるウッドロックを見ていたツムギだが、五分後、ウッドロックは普通に蘇生した。起き上がってすぐに目を輝かせメモを取りだす。

「す、すごいぞ、パラライズ! これは何か凄い魔術式が閃きそうだ! これ、弱点は!?」

「ええっと、生物の体表に触れなければ効果が出ないのでプレートアーマーには効きません」と困惑して興奮気味のウッドロックに返すツムギ。


 魔術研究家としての知的好奇心が強いらしい。しかし、夢中でとっていたメモはシラに取り上げられた。

「ウッドロックさんが気絶したせいで、時間が押してます。さぁ、耐火コーティングに戻りますよ」

「うわああああああ! やだよぉ! つまんない仕事はしたくねーよぉ……自分の好きなコードを書きてぇよぉ……」

 ツムギが元居た世界のプログラマーみたいなことを言いながら、ウッドロックは引きずられていった。


 今回、ツムギの滞在中にはこのウッドロックの閃きは特に活用されないが、数年後、獲物を麻痺させる魔術式が「ウッドロック式ツムギトラップ」という名で全世界に流行ることになる。幅広く活用されるその魔術の起源を知る者は少ない。

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