第5話
最近は暑い、気づいたことなんだがここは地中海性気候だ。
夏でとても乾燥している。
今日は魔法使いの父に魔法を教わる。
タイミングもベストだ。
ちょうど学びたいと思っていたところ父が『子供には魔法を学ばせて大人になって、大魔法使いにさせなければならない。だから、学ばせても良いか?』
と真面目に話した。
それで今に至る。
ここは広い平原、まさに異世界だ!
父は今ローブを装い杖を持っている。
「さて、ユース、魔法って知ってるか?」
「どばーんってなるやつでしょ?」
「簡単に言えばそんなもんだ、だがな?見てろよ?」
父はその杖を掲げた、そうして
?!
いきなり出てくる豪炎なる炎。
「すごい!もえてる」
「そうだろ?お父さんこんなすごいのできるんだぜ、まぁいずれユースにもさせるけどな?」
「やったー、やりたいこの炎」
無邪気に答えると父はニコッと笑顔になった。
「まぁ、こんなもんか」
その豪炎は一瞬にして消えた。
「こんな技を最終的にはユースにできるようになってもらうが、今日はその第一歩を教えるぞ」
うんうんと頷いた。
今日から魔法の師は父になった。
「まずは魔法というものがある、魔法は大きく分けて三つある。攻撃魔法、回復魔法、召喚魔法だ。その魔法を発現させるには魔力というものが必要だ。」
あれ?案外俺の推測あってる?じゃあ何でできなかったんだろ……
「その魔力の素となる存在が、霊魂だ。」
父が手を組んで難しい顔で説明している。
きっと人に教えることは苦手なのだろう。
ていうかここから魔素じゃなくて霊魂か。
「ふぇーそうなんだ!霊魂ってどうやってからだの中にいれるの?」
「それはな、守護霊ってやつだ、先祖様のことだよ、その先祖様がお前を守るんだ、その時に霊魂というものをくれるんだよ。」
「なんかかっこいいね!」
すげぇ、先祖が守るとかかっこいいな
「今日はなユースに守護霊がつく、そのために召喚魔法をするから楽しみにしていろ。」
「うん」
父が召喚魔法の準備をしている。
今日守護神がつくのか、楽しみ。
父が魔法陣を地面に木の棒で描き出した。
異常なほどの速さ、おかげで描き出したと思ったらもう描き終わっていた。
「さて、ユース準備ができたぞ、この魔法陣の真ん中に立ってみろ」
「わかった、」
父の言ったように魔法陣の真ん中に立った。
「じゃあ祖先を呼ぶぞ?、祖先はユースの頭上に現れるから、上をみてろ」
父がぶつぶつ呪文のようなものを唱え出した、違う言語だ。
そうすると白いモヤが見えてきた。
それは父が唱える呪文が経つごとに鮮明に現れるようになってきた。
そうして守護霊は現れた……何故か二人。
異世界で、旅を。 林 林 @hayashi_rin
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