第3話

最果てにある小さな村。

紅葉色の夕焼けが輝く。

それとともに、赤子の声が村中に響いた。

「生まれましたよ!奥様、立派な男の子です。」

視界があった。そこには人が沢山いた。俺を抱き抱えているメイド服を着たメイド?は奥様に言った。

「良かった……生まれたのね」

奥様……新たな母は生んだ喜びが込み上げたのか笑みとともに涙の雫を流す。

「よくやったぞ、クラシア!」

父らしき人が、母のクラシアに涙ぐんで言った。

「それよりも、この子は男の子だから?」

「そうだな。」

俺を抱いて沢山いる人の中で目立つように掲げて。

「我が村の誇り、我が子に本日より、ユースフィアと名付ける!。」

あ、自分ユースフィアって言うんだ……というか少し女の子っぽい名前。

群がる人々の感性と共に自分も大きな声でないた。

 


どうもユースフィアです。あの時から一年経ちました。何故かわかる言語と、だけど話せない無念さに涙する毎日です。

「ユース!ご飯よ、いらっしゃい!」

「あう」

クラシア、もとい母が自分を呼ぶ

そうそう、ユースって呼ばれるようになりました。

かなり気に入った名前だね、スフィアとかだったら完全に女の子だし、

「あ!ユース、きたか、べろべろばー」

父だ。父のアウルだ。体はガッチリしているし、面倒見も良い、まさに理想の父と言ったところだ。

「もう、あなたったら」

「こんくらいいいだろ?可愛がってるだけだし、な?ユース」

「まう!」

父とは仲良くしたいし、何なら母にも甘えたい。

母も以外に俺を見てデレデレしてて可愛い。

「ご飯冷めちゃいますよ?だべましょう旦那様。」

この子はメイドのマリアだ。黒髪で、身長は150くらい?で低い。まぁ、今の自分よりは何倍もあるけど、だが、やはり小柄なのはかわりない。

「そうだよあなた、マリアちゃんの言うとうりにしなさい?」

「はい、クラシア、今日も可愛いぞ?」

唐突な告白。茶の間でいちゃいちゃするのはいいが、かなり"見られてるぞ"

俺とマリアは目が釘付けだ。

「あなた…………今日はよろしくね?」

母が顔を赤て、父に告げた。

絶対する、確定だ。

その発言にマリアも顔を赤る

「まぁまぁ食べましょ?皆さん」 

動揺を隠しきれずに言うマリア。可愛い。

「ああ、そうだな。」

「「いただきます。」」

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