アイディアはなくならないが、鮮度がある
昔の私は、もったいないことが嫌いでした。
小説のアイディアは、作品として完成させるまで隠しておいていました。こんな最高のアイディアは、完成させたら絶対に見てもらえるぞ!と思っていたのです。
ですが、その結果。
見てもらうどころか、完成しなかったのです。
そして、ここから私の悪いところ。
せっかく出したアイディアを、ずっと大事に持ってしまったのです。
書きかけとして公開することもせず、かといって完成させることもせず、ただフォルダにしまっておいたのです。ファイルの最終更新日は4年前とか、そういうのが出てくる。せっかくのアイディアを死蔵してしまったのです。
もったいないことが嫌い、といっておきながら、書けないアイディアにいつまでも固執してしまう——この時間と労力こそが、もったいなかった。
書きかけでもいいから、公開すればいいのです。よく絵師の方々が「wip」や「供養です」や「落書きです」で上げている作品があります。それがめちゃくちゃいいときがある。not for meのときもありますが、だいたい良いんですよね。
何がいいたいかというと、アイディアの良さを選ぶのは私ではなく、読者の方々ということです。
だから、死蔵するぐらいなら、書きかけでも公開する。
もし納得いかない部分があれば、次回作で活かせばいいのです。
アイディアはなくなりません。どんどん湧き出るものです。
ですが、鮮度があります。熱というか、勢いのようなもの。
なくならないから取っておいても、作品は腐るだけです。
熱いうちに作り、熱いうちに公開する。
そうやって、どんどん作っていく。
これが、作家としての自分を形作る唯一の方法だと、私は思います。
なので、早く死蔵を公開したいです。
ざっと見たら30作品ぐらいありました。
供養として公開します。私の作品よ、どうか安らかに……。
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