毎回同じ話ができる人

私の友達が、毎回同じ話ができる人です。

私はその人と話すたびに「もう聞いたよ」と呆れるのですが、本人は何回でも話せるのです。違う人に話すときも同じ熱意で話しています。


私も考えたのですが、私は同じ話ができません。

第一に、自分が飽きること。話すと満足するので、別の人に話す場合はよっぽど熱が冷めない場合です。たいていはひとりに話したら満足します。

第二に、同じこと言ってるよ~と自分で呆れるからです。このことを知らない相手であっても、自分が冷めてしまう。

第三に、自分がつまらない。同じ話をするのは変化がないので、つまらない。


以上が私の場合です。

でも、同じ話ができる人はいるのです。飽きずに、何度でも話す。

これ、才能だと思います。

同じ話をし続ける――つまり、芯をしっかりと持っていて、そこからぶれないということ。そして、何度も言う事で、記憶が強化されるということ。

つまり、人格形成に大きな影響を与えているのです。


ネガティブな話を何度もすれば、ネガティブに。

ポジティブな話を何度もすれば、ポジティブに。

わかりやすい形で、人格が作られるのです。


私はそんな、同じ話ができる人が羨ましいです。

ただ、なろうとは思いません。やっぱり自分は飽き性で、いろんなことに触れ、新しいものを話したい。違う人には違う話がしたい。


自分にないものを持っている人も、大事にしたいものです。

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