・09裏の裏の裏の裏-1_攻略対象その4は目の前が真っ暗になった!


 ――学園の生徒が捕まったらしいよ?

 ――どこかの村で人体実験をしたらしいな。

 ――名前は、ナイアというらしい。


 その噂は、夏休み明けの学園にあっという間に広まった。

 しかし、大部分の生徒は「いやちょっと人体実験は盛りすぎだろう」「ナイアって誰?」という程度。貴族のご令嬢ご子息は、少なくとも表面上は、噂で盛り上がるなどという、はしたないことはなさらないのだ。

 が、何事にも例外は存在する。

 フラネイルである。


(まずい不味いマズイ……!)


 何せ、少し前まで嬉々としてナイアの怪しい研究に出資していたのである。

 このまま噂が独り歩きし、フラネイルも共犯だったなどと広まったら、商人としての信用にかかわる。


(いや、待て、落ち着け!

 俺はナイアの研究なんて知らなかった!

 神の種なんていう大仰な名前の家畜飼料の試作品にちょっと出資して!

 ちょっと広告を打っただけだ!

 まさか人間に使うなんて考えていなかったんだ!

 つまり、騙されていたのは俺の方!

 俺だって被害者、といえる、はず……たぶん)


 流石は商家出身の貴族というべきか、自己弁護を真っ先に思い浮かべる。

「たぶん」がつくあたり、未熟というべきか、良心が残っているというべきか。


(とにかく、早く証拠隠滅しないと!)


 噂で盛り上がっていないとは、決して誰も関心を抱かないという意味ではない。

 貴族のご令息ご令嬢は、噂の収集に手は抜かないのだ。

 とりあえず、ナイア関連の資料を抹消しなくては。

 まずは、ジョーク宗教部部室に残っている、広告の原型や借用書からだ。

 そう思って部室へ向かうと、


「おや? フラネイルじゃないかね? ちょうどよかった」


 先客がいた。ラバンだ。

 瞬間、フラネイルにひらめきが走る!


 そうだ! ラバンも共犯者だった! 手伝ってもらおう!


 が、そんな姑息な発想は、ラバンの後ろにいた人物に吹き飛んだ。


「ラバン兄様、ここは振興宗教の総本山と聞きましたが、内装はそこまで凝っていないのですね?」


 メビウス第二王子だ。

 ありえない。

 入学は来年のはずだ。


「ジョーク宗教だからね。

 内装はあえて質素にして、嘘っぽくなるようにしてるのさ。まあ、この辺も、逆に金をかけた方がいいではと、いろいろ議論の的になったんだが、結局、学芸会の手作り感あふれる方がよかろうという結論になった。

 中々にくだらなくて楽しい時間だったよ」

「それは羨ましいですね。

 僕も入学後は、ぜひともラバン兄様のように過ごしたいものです」

「その前に、君は例の教会の問題を解決しないといけないだろう?」

「はい。というわけで、協力してくださいね? フラネイル先輩?」


 は?


 固まるフラネイル。

 が、目の前でわざとらしい笑みを浮かべる二人に、すぐ喚き始めた。


「まて待てマテ! 待ってくれ!

 なぜまだ入学前のメビウス王子がいるんだ!?

 ラバン、君は何を企んでいる!?」


 対するラバンは、笑みを浮かべたまま、


「ふむ。そうだね。

 長くなるから、順を追って説明しようじゃないか。

 きっと笑うぞ? 私は笑った」


 ナイアがリヴァンク村で実験を始めてからの一件を、話し始めた。



 # # # #



「ええっと、つまり?

 ナイアが作っていたのは家畜用の飼料ではなく寄生生物で?

 その寄生生物に憑りつかれた人間は意思のない怪物になって?

 ナイアはその怪物を量産して喜ぶ愉快犯で?

 そのナイアをラバンが捕まえて?

 捕まえたはいいが、ナイアが教会系貴族が一枚かんでいることを自供して?

 陛下から直々にその教会系貴族を抑えるようメビウス王子とラバンに命令が出て?

 メビウス王子が見学を口実にこの学園に来た、と?」


「さすが商家の跡取りだ。理解が早くて助かるよ」

「まったくですね。

 ああ、でも、僕のことは王子ではなく、メビウスと呼び捨てにしてください。

 王位継承者はクラウス兄様で十分です」


 頭の中で整理した内容を告げると、笑顔でうなずく二人。

 なるほど、これは笑う。

 むしろ笑うしかない。

 人は意味不明な状況になると、一周回って笑いたくなるものだ。


「僕としては笑い事じゃありませんけどね。

 父上ってば、『教会の末端も抑えられぬようでは宗教方面は任せられぬ』『王宮に入ってみるか』なんて言うんですよ?」

「いいじゃないか、入ってみれば。意外に何とかなるかもしれない」

「冗談じゃありませんよ!

 未来の自分の取り巻きでさえ抑えられずご覧の有様ですよ?

 だいたい、僕は教会の利権は大好きですが、教会の政治参画は興味がないんです!

 さっさと政教分離を進めて、僕は利権だけをチュウチュウ吸って生きていきたいんです!」

「まあ、君は人望がなさそうだからな。確かに政治の方に適正はないだろう」

「せめて、カリスマがないとか言ってくれません?」


(この二人、ちょっと息合いすぎじゃないか?)


 フラネイルの正直な感想である。

 なぜ王族というヤツは、こうネジが飛んでいるのだろうか?

 ぜひとも、お近づきになりたくないものである。


「で、だ、我々とお近づきになりたくなさそうなフラネイル君。

 そんな優秀な君には、ぜひとも協力してもらいたいことがあってね?」

「ラバン、君は本当にいい性格をしているな?

 どうせ学園に流れている噂も知ってるんだろう。

 噂が消えて、商売以外での関係がこれっきりになるなら、喜んで協力するが?」


 しかし、メビウスとしてはそれが気に入ったらしく、


「素晴らしい回答です、フラネイル先輩!

 ぜひとも、アナタとはいい関係を続けていきたいものです!

 まずは、我々で噂を何とかしますので、代わりに……」



 # # # #



 ――この間、捕まったナイアだけど、金に目がくらんだ教会が支援したらしい。

 ――解決したのは、ラバン様とフラネイルらしいよ?


 数日後。

 学園内にはそんな噂が流れていた。

 なんでも、ラバンの従者の、ナントカ流の使い手が頑張ったらしい。

 そういえばアーティアもトンデモ流を習っていたな、などと内心げんなりしながら、校内を歩くフラネイル。たまに同情的な目が向けられるあたり、噂はしっかり思惑通りの広がり方をしているのだろう。


(メビウス王子は、この一件を利用して、一気に教会の腐敗勢力を潰す気だな)


 教会は教会として運営すべし、という思想を持つあの第二王子は、今まで汚い金を貯めこんだ教会系の貴族を本格的に切り捨てるつもりのようだ。

 そういえば、少し前にも、教会系の貴族が聖女様を無理やり取り込もうとして、筋肉の塊のような護衛に撃退されたとの噂が広まっていた。

 聖女を利用してどうするつもりなのか、フラネイルとしては考えたくはないが、ろくなものではあるまい。メビウスが潰そうとするのもうなずける。


(その潰す手段に利用された気がするが……腹の立つことに、利用される側にとっても、悪い話じゃあないってとこか)


 フラネイルにとって、仮にも第二王子であるメビウスとパイプを持っておくのは悪くない。事実、この話を父に伝えると――当然、ナイアに出資したという軽挙については怒られたものの――結果には大喜びされたものだ。

 ちなみに、メビウス本人に確認すると、あっけなく認めた。

 それどころか、「おや、独自に裏を取ろうとするなんて、ますます僕からの好感度が上がりましたよ? 今後もいろいろとお願いするかもしれませんので、よろしくお願いしますね?」などと笑顔で言われる始末だ。


(しかし、そう上手くいくかね?)


 金の亡者となった人間ほど、危険なものはない。

 フラネイルも商人として金に憑りつかれた人間を幼いころから見てきたが、その手の輩は、損失が出るとなると、あらゆる手段を使って対処しようとするだろう。

 変に暴走しなければいいが。


 不安を抱えながら、部室の扉を開く。

 ラバンが出迎えた。


「フラネイルか。どうやら、噂の方は予定通り何とかなったようだね?」

「ああ、ラバンとメビウス。君たちのおかげだ。礼を言わせてもらう」


 とりあえず礼を言うフラネイル。

 もちろん、言葉だけの礼など、商人の間では何の役にも立たない。

 フラネイルは鞄から書類一式を取り出した。


「ナイアの残した借用書や『神の種』の広告だ。出資者の一覧もある。

 もちろん、教会の偉い人の名前も載っている」

「ああ、これであの時、私の警告を無視した大司教を告発できる。

 ついでに、教会系の貴族にも役に立ってもらおう」


 悪い顔をするラバンに、げんなりするフラネイル。

 が、奥でニコニコ笑っているメビウスに、さらにげんなりした顔になった。


「いやあ、何も言わなくても顔に出してくれて助かります、フラネイル先輩。

 実は、僕の取り巻き達が、もう暴走をはじめまして」

「なに? もうか!? 噂はまだ教会の話題に至っていないぞ?」

「いえ、実は、どうやら僕の将来の取り巻き達は優秀なようでして。

 僕たちが動く前から動いていたようでして」

「もったいぶってないで、端的に言ってくれ。

 取引の条件から『嘘大げさ紛らわしい』を排除するのが優秀な商人だ」


 もはや諦めの境地に入ったフラネイル。

 ますます楽しそうに笑いながら、メビウスは続けた。


「では、簡潔に。

 実は、教会系貴族のローラ先輩が、イザラ姉様の研究室に忍び込んで、禁制の薬を扱っていたという証拠をでっち上げようとしていたんですよ。

 どうも、ナイアは『神の種』を開発する上で、禁制の薬を使用していて、その薬の出所がイザラ姉様だなんて妄言を吐いていたようで。その情報を聞いた大司教様が、ローラ先輩を使って、証拠を掴もうとしていたみたいですね。しかも見つからなかったら、証拠を無理やり捏造しようとまでしていました。

 まったく、クラウス兄様ならともかく、将来的には王妃になって、僕の隠れ蓑にもなってくれる人を巻き込むなんて、とんでもないクズです」


 は?


 固まるフラネイル。

 が、目の前でわざとらしい笑みを浮かべる二人に、すぐ喚き始めた。


「そんな無茶な! すぐにバレるぞ!?」

「ええ。もちろん、すぐにバレました。

 クラウス兄様とタイタス様――ああ、辺境領で騎士団長をやっている方ですけど、そのお二人にとっても素直になるまでお仕置きされたようです。

 で、クラウス兄様としては、イザラ姉様に違法薬物所持の疑いがかかった以上、それなりの対応を取らないといけないらしくて

 先ほど、教会への告発は、今日一日、待ってほしい、と連絡があったのですよ」


 今日一日で、どうするつもりなのだろう?

 疑問が浮かぶが、パンクした思考回路では答えが出てくるはずもなく、ただ唖然とするフラネイル。

 代わりに、後ろからラバンとメビウスの声が。


「ラバン兄様? まさかクラウス兄様は、この違法薬物所持疑惑を口実にイザラ姉様と婚約破棄するつもりでしょうか?」

「まあ、可能性はあるな。

 私としては、ぜひともイザラ嬢との婚約を成就させたかったのだが」


 そんな王族同士の事情をこんなところで話すんじゃない!

 フラネイルがそう突っ込む前に、部室の扉が開いた!


「フラネイル君! 今の話ホント!?」


 入ってきたのは、なんとアーティア。

 聖女様の付き人になってからすっかり疎遠になってしまった幼馴染みの登場に、またも固まるフラネイル。

 今日は固まってばかりだ。

 が、そんなフラネイルに業を煮やしたのか、アーティアはその怪力でフラネイルの制服の襟を掴んで揺すり始めた。


「ねえ! イザラお姉さまが違法薬物所持で婚約破棄って何!?

 ねえ! ねえ! ねえ!?」


 混乱していた脳が物理的にシェイクされ、目を回すフラネイル。

 意識不明になる寸前、アリスから助けが入った。


「アーティア! ストップ! フラネイルが死にそうになってるわよ?」

「でも! お姉さまが!」

「ああうん、そのお姉さまを助けるためにも、フラネイル離しなさい。

 話も聞けないでしょ?」


 あ、ごめんなさい、と謝りつつ手を離すアーティア。

 いつの間にか持ち上げられていたらしく、床に放り出されるフラネイル。

 咳き込みつつ、どうにかアリスに声をかける。


「た、助かった……!

 じゃない、ええっと、助けてくれてありがとうございます、聖女様?」

「ああうん、怒るの分かるけど、普通にしてもらって大丈夫よ?」

「そうもいかんだろう。なにせ……」


 メビウスとラバンに目を向けるフラネイル。

 が、メビウスは笑って首を振った。


「ああ、僕のことならお構いなく。フラネイル先輩が聖女様の幼馴染みであると、ラバン兄様からすでに聞き及んでいますので」


 聞き及んでどうするつもりだろうか。

 ものすごく嫌な情報が漏れた気がする。

 疲れた顔をするフラネイルに、アリスがアーティアを抑えながら続ける。


「ええっと、私達は変な噂が流れてたから、ちょっと確かめに来たんだけど?」


 どうやらフラネイルを心配してくれたらしい。


「イザラ様が禁制の薬を所持していたっていう噂が流れてるんだけど、知ってる?」


 違った。

 噂が予想外の方へ変形しただけだった。

 打ちひしがれるフラネイルに代わり、メビウスが答える。


「いえ、聖女様。我々もそれは初耳です。どういうことなんです?」

「私はラティ――ええっと、友達から聞いただけなんですけど。

 教会系の貴族が中心になって、ナイアと一緒に、イザラ様も禁制の薬を使っているって噂を流してると……」

「ふむ。ラバン兄様。我々はどうも派手にやり過ぎてしまったみたいですね」

「噂には噂で対抗、というわけか。

 しかし、フラネイルのような商人ならともかく、イザラ嬢が違法薬物など、誰も信じないだろう? 逃げるまでの時間稼ぎと見るべきだな」


 相変わらず冷静なラバン。

 が、それをアリスの声が遮った。


「あー、それなんですけど、例のナイアが、ぬいぐるみに禁制の薬を仕込んでイザラ様に無理やり押し付けたことがありまして。処分したはずなんですが、その、何かの間違いでそれが証拠品になったりしないかと……」

「なるほど。それで同じ噂に出てきたフラネイルを訪ねたら、偶然先ほどの話を聞いたというわけか」


 いや、納得している場合じゃないと思うのだが。

 フラネイルがそう突っ込む暇もない。


「そう! そうなんですよ!

 だからお姉さまは無実なんです!

 クラウス様を止めないとっ!」


 叫び出したアーティア。

 アリスの手を振りほどき、クラウスの後を追い始める。


「ちょっと! クラウス様がどこにいるか知ってるの!?」


 叫び返すアリス。

 が、すでにアーティアの姿はない。

 相変わらず恐ろしい身体能力だ。


「はあ、うちの娘がすみません」

「いえいえ。聖女様が謝られることでは」


 なぜか謝るアリスに、なぜか応じるメビウス。


「うん。イザラ嬢とクラウスの行き先なら私に心当たりがある。

 何度か付き添いという名の監視をしているからね。

 この時間だと図書室だろう。

 先回りと行こうじゃないか。

 正直、ものすごく気は進まないが」


 立ち上がるラバン。

 この場でフラネイルだけが逃げられるはずもない。

 ラバンの先導に従い、その場の全員で図書室へと歩き出した。



 # # # #



 それからのことを、フラネイルはあまり覚えていない。


 イザラ公爵令嬢にクラウス王子が詰め寄り、

 それにアーティアが怒り狂い、

 王子の性癖が暴露され、

 公爵令嬢は泣きながら駆けだした。


 もはや頭が理解を拒絶する事態である。


 あれは聖剣――そうか、アリスじゃなくて、アーティアの方が聖女だったんだな。

 まったく、アーティアは本当に遠くへ行ってしまった。

 それにしても、その聖女様と剣を打ち合ってる騎士はすごいな。

 あのトンデモ忍術に対抗できるのか。人間も捨てたもんじゃない。

 あ、ラバンがクラウス王子を締め落とした。

 でもなんかクラウス王子は幸せそうだな。

 なに? 何か言ってるぞ?


「ラ、ラバ、ン、あの本は、誤解……!」

「何が誤解だというのだね、クラウス。

 むしろ決定的な証拠だろう、クラウス。

 私は目の前が真っ暗になりそうだよ、クラウス」


 俺も目の前が真っ暗になりそうだよ、ラバン。

 君とはいい友人だったが、関係を考え直さなくてはならないようだよ、ラバン。


 まったく、あのジョーク宗教で遊んでいたころが懐かしい。

 イザラ様もこんな気分だったんだろうな。

 これはメビウスも大変だろう。


「そんなことありませんよ?

 むしろ、これはさすが兄様というべきです!

 イザラ姉様の顔を立てつつ、婚約破棄を有耶無耶することができました!

 ちょっと自爆気味ですけど!」


 そうか。

 そう思うならその自棄気味の拍手はやめろ。

 あと、君との関係も考えさせてもらうからな!


 はあ、まったく、アリスは何をやってるんだ?

 こういう時に何とかするのが幼馴染だろう?


「はあ、もう、誰が止めると思ってるのよ?」

「もちろん、貴女に決まってますわ!

 せっかく! このワタクシが!

 学園長に根回ししてタイタス様のもとに送り出したというのに!

 せっかく! このワタクシが!

 教会の貴族達を誤魔化していたというのに!

 聖女伝説のことを一切勉強せずに帰ってきた挙句!

 どうしてこのような意味不明な事態になっていますの!

 ワタクシはもう知りません!

 だからその手を放しなさい!

 逃げられないでしょう!

 ああ、ちょっとそこの商人!

 待ちなさい!

 一人だけ逃げようなんて!

 許しませんことよ!」


 ええい! 金髪上級貴族!

 俺の服を引っ張るんじゃない!


 待て、アーティアの方へ連れて行こうとするな!


 ヤツは凶器を持ってるんだぞ!?



 アーーーーーッ!



 フ ラ ネ イ ル は 目 の 前 が 真 っ 暗 に な っ た !


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