第4話 転生するらしい4

「記憶を保持して転生できるってのは、今の

 説明からすると、かなり重要なんじゃない

 のか?なにか特別な使命や行動は俺にある

 のか?」


 4号は相変わらずの笑みで答える。


「まぁノマキさんなら気づきますよねー。

 基本的には自由ですが、強いていえば

 文化レベルを上げて頂ければとー。余談に

 なりますがーさっきの真っ白な魂になった

 皆さんも潜在的に、深層心理内に記憶が

 あったりして、それを物語に残して魔法が

 存在しない世界に魔法を伝えたり、一部に

 天才になった人物が革新的な発明品を製作

 する訳なんですがー…かなりの運任せにー

 なりますー。効率が悪い事この上ないです

 ねー。人間が住んでいる惑星はゴマンと

 あるので、偏りが大きいのも事実なんです

 よー。あっ!だからと言って、ノマキさん

 がプレッシャーを感じる必要はありません

 のでー、自由を忘れずに行動をして下さい

 ねー」


…自由にね。10代のカラダをくれるし、時間

をかけて必要な事を見極めて、創作した物や

各種機械を生産体制に持っていく感じかな?

と考えていたところ…。


「おっ!もう身の振り方の大枠はできた感じ

 ですかねー?」


「…考えが読めるのか?流石はあの世にいる

 か…「神ではないんですねー」


食い気味に4号は否定する。


「タダの管理者ですよー。ちなみにノマキ

 さんなら惑星周りを管理している神様に

 会えるかもしれないですよー」


…各々のエリアに神様はいると。4号は更に

話を続ける。


「神様がノマキさんがやるべき事の助力に

 なるかもしれないですねー。その辺は臨機

 応変に動いてくれればオーケーですよー」


「了解したよ、4号。そろそろ時間かな?

 身体が消え掛かってるんだが…」


4号は少しだけ寂しそうな笑みを浮かべる。


「早いですねー。ノマキさん、カラダがある

 場所に簡単なマニュアルがありますんでー

 どうかそちらも参考になさってー下さいー

 お願いしますよー」

 

「ああ。紅茶美味かったよ。極力文化レベル

 を上げる努力をするよ!ありがとう!」


「良い旅になる事を期待してますよー!」


 俺の身体は魂となり、光速で飛翔した。


「…また会いましょう、ノマキさん」

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