第2話 転生するらしい2
少し驚いた。
軍人なんかをやっていた手前、地獄の様な
場所に行くものと考えていた。
…転生?生まれ変わるとかか?どこで?
「おっ!少し驚きましたねー。そう!地球
ではない世界に新しい肉体を得て生きて
もらいます!その説明を今から、細かく
させて頂きますよー」
4号は青白い顔で満面の笑みだ。
こちらとしては一言一句聞き逃すまいと
体制を整える。
「…冷静モードに入りましたね。本当に
手の掛からない人だなぁ。よし!始め
ましょうー。まずは先に行った通りにー
異世界に転生して生活して頂きますー。
行き先の惑星名はR178星、あー現地民は
知らないので、ゴルドー大陸のバス王国に
ある僻地の森林からスタートして頂きます
ー」
…王国。
今時王国?森林からスタート?質問事項を
考える事にする…先ずは土地。
「どういう風土なんですか?そして新しい
人生のスタートがなぜ森林の中から
なんですか?」
4号は笑みのまま答える。
「バス王国は大陸の中では暮らしやすい場所
ですよー。四季はありますが、年中通して
過ごし易いです。文化レベルは…うーん…
…うーん地球で言うと中世ぽいですが魔法
が存在するのである意味先進的です。それと
何故森林からー……」
聞き逃してはいけない言葉を聞いた。説明
に割って入る。
「魔法?火を放ったり、手をかざすだけで
傷を治したりする?」
「おっ!食いつきましたねぇー。そうですー
その認識で合ってますよー。なので規模の
小さい魔法でも使用出来たら、生活が非常
に便利になりますー。しかし、最低限の事
が当たり前にできる人々が多い所為か機械
を作る創造性が生まれにくいのでしょうね
ー…なので、文化レベルが中世になるんで
しょー。あ!勿論ノマキさんも使える様に
なりますよー」
なるほど。一応の納得をして話の先を4号に
促す。
「ではでは何故森林の中からスタートする
かと言うと、人目のつかない場所にノマキ
さんの新しいカラダがありますー。先ずは
カラダに馴染んでもらって、慣れたら人里
に降りて、生活基盤を整えて頂きますー。
先程話した魔法の練習、元軍人としての
体術、サバイバル術等をしっかりと馴染む
まで確認して下さいー」
という事は…次の質問を口にする。
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