第33話 マチルダ小等学校へ行くの巻





翌々日になりました!


「私は、マチルダ。エルーシアとはマブダチなのだ!

人間の勉強を今日からするのだ!」


マチルダは、児童の皆に自己紹介をしました。


小等学校に入学することになったマチルダは、教室で転校?入学の挨拶をしました。


「エルーシア様が、テイムした古竜らしいぞ」

「大人っぽいけど私たちと同じ歳?」

「おっぱい母ちゃん並みにでかいぞ!」

「マチルダなんかエロい」


「「「 エルーシア様のする事だからしかたない!!!」」」


クラスのみんながそれぞれなにか言っています。


(エルーシア(わたし)のすることだからしかたないって何よ)

と思いながら

「え~と。みなさん。マチルダはわたしのマブダチらしいです。どうかよろしくお願いします」


わたしは皆に深く頭を下げてお願いしました。


「お嬢様 大丈夫 マチルダ コミュニケーション お嬢様よりある」


本当にメリアは、ズパッと言うんだから・・・ と思っていたら


「「「「パチパチ パチパチ」」」」


教室全体が拍手に包まれました!

クラスのみんなは拍手をしてくれてマチルダを受け入れてくれたようです。




マチルダは、身体能力が高く、しかも頭もよい。すぐにみんなに馴染み勉強もすぐに覚えわたしやお姉様と学力が並ぶようになります。

(まあ、古竜ですし当然なのでしょうが・・・)


「なんだか、エルーシアと似ているだけの私は陰がうすくなったわ・・・」

リーサお姉様が遠くをみて呟きました。


「リーサお姉様。そんなことありませんわ。わたしが貴族の令嬢として目指しているのはお姉様ですよ。そんな悲しいこと言わないでください」


わたしは慌ててお姉様を慰めました。


「そうなの!私は、エルーシアの従姉妹の姉として、尊敬されているのね?

ふふふ。もっと見本になれるように頑張らなければ!」


リーサお姉様はチョロかった・・・

そして駆け回るお姉様をみて

「リーサお姉様本当に健康体になられたわよね。

わたしより元気だし」と呟きました。




授業中なのに無駄に元気なリーサお姉様をみていたら、授業時間が終わりました。

そして休憩時間になると、マチルダのまわりに児童が群がっています。

(女子が圧倒的に多い)

マチルダは子供達とガヤガヤとお話をしています。

女の子達はマチルダのお話を、相槌を打ちながら、ときには爆笑しながら聞いています。

(ま、マチルダって竜なのに、すごいコミュニケーション能力!!!こんなに囲まれているのにそれが当然の様にしている・・・

うらやましい!!!)


そんな風にマチルダを見ていますと


「エルーシア、こっちに来てみんなと話すのだ!みんな貴族の話を聞きたがっているのだ!」

わたしは、女子に囲まれているマチルダに呼ばれ、その輪に入りました。



あ れ ?


転校してきたマチルダに輪に入るように誘われたけれど・・・


普通、逆じゃね!

普通、最初からいるわたしがマチルダに輪に入るように促すんじゃね?


自分のコミュニケーション能力のなさに自己嫌悪するのでした。


ちっくしょー!


わたしは、思わず叫んでしまいました!

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