第23話 お花畑
「女神様!!」
目の前に何故がわたしを女神様と仰ぐ美少年が二人います。
どうしてこんな状況になったかと言えば・・・
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数日前、王都からこの間受けた試験の結果が着きました。
ベルティンブルグ領の皆さんは素晴らしい結果を残しました。
就職組(文官試験と騎士試験)は、文官試験では、1位から7位まで独占
騎士試験を受けた方も全員が上位で合格
学園の入試結果では、主席から10位までがここの学校で学ぶ者達でした。
エルーシアのわたしが主席、リーサお姉様が次席 3位がメリアで10歳トリオが上位を独占です。十歳児がベストスリーに入るのも初めてなのに、三人も上位独占に王都学園が震えたとか。
因みに、メリアに剣術で負けた、ライナー兄様は4位です。
ベルティンブルグ領から選抜した受験者は、学力が秀でた者を選んだわけではないのですが、最高の結果になりました。
そこで、王族と文官の偉い人が、公爵領では、どの様な教育をしているか視察する事になりました。
ちなみに試験を受けた生徒と児童は、公爵領の方が綺麗で楽しいから王都には行かないと就職や入学を断りました。
そのことも、視察につながったことです。
因みにライナー兄様は、来年王都学園に入学します。
10歳トリオは揃って「「「 無理 」」」
その一言で、十歳トリオは13歳での入学が決まりました。
そうして、王家の方々がいらっしゃる日になりました。
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学校の休憩時間
わたしは、リーサお姉様とメリアとお話に花を咲かせていました。
ちょっぴり他の女の子ともお話ししましたよ?
休憩時間も少なくなり、リーサお姉様とお手洗いに行こうとして教室のドアを開けたところ、美形で仕立ての良い服を着た男子がいました。
「「女神様!!」」
目を見開いて、美少年達はわたしを凝視しています。(ここが冒頭の場面です)
あれ? この年格好ってもしかして…… あの時の王子様お二人?
(ヤバイ、やばい。わたしがヘルヴェルと気付いたら面倒なことになるわ。ここはごまかさないと)
わたしは、リーサお姉様に向かって
「じゃヘルヴェル様、わたしは先にお手洗いに行きますね」
「え? え!」――と戸惑うリーサお姉様をおいてこの場から逃亡しました。
「サングラスにマスクだけだと気づかれるのかしら?」と呟きながらお手洗いに向かいます。
お花摘みが終わりしばらくすると
「エ ルー シ ア!」という低い声が聞こえてきました。
わたしは そ~ろ~っと逃げだそうと体を動かしましたが、
リーサお姉様に首根っこを捕まれてしまいました。
「エルーシア。アレはどういうことかしら?メリアが逃がしてくれたけど、王子二人は私を敬う目で見ていたわ。過去に何があったのかしら?」
「あ、あ、あの美少年は、なんと王子様だったのですか!」
わたしはとぼけましたが、リーサお姉様はすでにメリアから話しを聞いていたようで、
「とぼけても無駄よ。私はヘルヴェル様ではないと、お二人に納得してもらうのに手間取ったのよ。しかも私を身代わりにして、逃げるとはどういうことかしら?」
リーサお姉様は低い声でわたしに問いかけます。
そうあの二人は、五年くらい前、王城で流行病をなおした、王妃様の息子のお二人なのです。
わたしの口からリーサお姉様にあの時のことをお話ししました。
「まあ!そんなことがあったのですね? エルーシアちゃん少し自重した方がよろしくないかしら?このまま行くとエルーシアちゃんは、王子どちらかの婚約者になってしまうわ。って、もう手遅れだと思いますが・・・ 」
「治せる病人が近くにいたら治すのが当たり前だと思いますが・・・ それに身元がばれないように変装もしましたし・・・」
「あははは。 でも王子二人は何故自分たちが 貴女をみてとっさに女神様と呟いたのよ。きっと、深層心理に残っていたのね。姿形ではなく、エルーシアちゃんのオーラーを覚えていたのでしょうね」
「変装は意味が無かったのかしら?」
「いいえ、意味はあったと思います。オーラーを感じたのは、王妃様と王子達だけでしょうから。
でも殿下はお二人ともハンサムですね?」
「リーサお姉様は、ああいう感じがお好みですか?
わたしとお姉様はそっくりなので、わたしが婚約者になったら代わりに王子様の婚約者になってくださいませ」
「ふふふ。確かにイケメンは好きだけど・・・ 私は伯爵家の娘なので家柄的に難しいわ。公爵家や侯爵家に一度養子にでて、家柄を高くしないと駄目ね。
それが、お父様が伯爵の位から辺境伯に陞爵すれば、大丈夫かもね。
でも私の望みは、エルーシアちゃんとずーっと一緒にいることですわ」
「リーサお姉様」
二人はきつく抱きしめ合いました。
おトイレで・・・
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