第12話 運動会
《落雷魔法》
どどど ど~ん!!
《風よ、我が敵を斬る刃となれ、【ウィンドカッター】》
バシバシ バシーン
「ふん・ふん とりゃー」
ドバー ジュバー シュパー
解説します
エルーシアのわたしが無詠唱で広範囲雷魔法を使って魔物を攻撃。
リーサお姉様が、詠唱をして風属性魔法のウィンドカッターを広範囲に使って魔物を攻撃。
メリアが、剣を使って、倒れた魔物を斬って血抜き。
解説終わり。
わたし達は3人で、ベルティンから西。新しい街の西側に広がる大森林(魔物が多くて、人間が入り込めない密林)の入り口にきて、オークを狩りにきています。
なんとここには、耳なしの青いネコ型ロボットの秘密道具のタケ○プターにそっくりな道具(空飛ぶ魔導具)が開発したのでそれを、頭につけて飛んで大森林まで来ました。
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回想
先日、工作の授業で、“竹とんぼ”を作りました。
竹とんぼの下に吸盤みたいなものをつけて、風属性を付与。
それに、動力源になる魔石に重力の属性を付与しました。
風魔法で進行方法に進めるようにして、魔石に重力の属性をつけたことで浮きあがる事ができるかな?
――って思って念じると……
あら不思議
耳のない猫型ロボットの秘密道具のタ○コプターのできあがり。
それを『空飛ぶ魔導具』と何のひねりのない名前をつけました。
回想終わり
わたし達は、10日後に迫った運動会の後の食事会(焼肉大会)で食べるオークを狩り来たのです。
リーサお姉様は、本当は得意な火属性魔法を使いたがるのです。
ですが、火属性魔法では再び大惨事なる可能性があるので、違う魔法にしてと、わたしとメリアが必死にお願いして、火属性魔法を使うのをやめてもらいました。
(もうお母様達に叱られるのは勘弁なのです。 新しい街でわたしとメリアが説教をしたので反撃が怖いのです)
そこで、風属性魔法をお姉様に教えたらすぐに覚えて使っています。(お姉様まじ天才)
わたしが実技をみせて、メリアが詠唱を伝えるだけで出来るのですもの!
(ホントに天才かよ!)
そしてオークを狩ったあと、冒険者ギルドへ行って討伐証明をだして、リーサお姉様はめでたく、ランクアップしました。
わたしとメリアと同じくCランクになりました。
Bランクからは、強制依頼があるからCランクでちょうど良いのよね。
そして、運動会当日
わたし達児童は、かけっこ。
生徒達(高等学校相当の年齢の子)は、短距離走と中距離走。
騎士や、兵隊希望の子は、軍馬にまたがって的うちをしていました。
因みに、かけっこの順位は、メリアとリーサお姉様は、1位。わたしは4位でした。(八人中)
わたしは、勉強がトップなので、少し苦手なところがあった方が可愛く見えると思いわざと4位になるように走りました。
え?あざといって?
だってそろそろ男子に、よく見られてモテモテになりたいのです。
白馬に乗った男子に
「ふっ。完璧と思っていたエルーシアも弱点があるのだな!」
とか言ってもらいたいじゃないですか~!
そして、午後からは大人達の運動会がありました。
大人の人たちは、ふだんあまり全力で走ることがないので、
走っているときに、躓いて転んで怪我をするお父さんが大勢いて、
わたしは、治癒魔法を使いまくりました。
そして、大人達の運動会もおわり、野外焼肉大会の時間になりました。
今日も今日とて、オーク肉をむしゃくしゃと食べる、お母様と叔母様がいました。
(この二人は本当に貴族夫人という意識がないのでしょうか? もっと貴族の気品をもってもらいたいものです)
わたしの前には、焼きあがったオーク肉や、野菜を持って並ぶ男児がいました。
そして、メリアが再び、その男児を剥がしていくので次から次へと男児が食べ物を持って、それを渡してきます。
わたし、お母様みたく、そんなにいっぱい食べられませんから~!
第1回運動会は、無事に終わりました。
校庭では、青と赤いスライムが、ビョンピョンと飛び跳ねて、可愛い♡と女子達のハートを掴んだとか掴んでいないとか・・・
そして、大人達は翌々日に筋肉痛になりました。
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