第12話 運動会




《落雷魔法》

どどど ど~ん!!


《風よ、我が敵を斬る刃となれ、【ウィンドカッター】》

バシバシ バシーン


「ふん・ふん とりゃー」

ドバー ジュバー シュパー


解説します

エルーシアのわたしが無詠唱で広範囲雷魔法を使って魔物を攻撃。


リーサお姉様が、詠唱をして風属性魔法のウィンドカッターを広範囲に使って魔物を攻撃。


メリアが、剣を使って、倒れた魔物を斬って血抜き。

解説終わり。




わたし達は3人で、ベルティンから西。新しい街の西側に広がる大森林(魔物が多くて、人間が入り込めない密林)の入り口にきて、オークを狩りにきています。


なんとここには、耳なしの青いネコ型ロボットの秘密道具のタケ○プターにそっくりな道具(空飛ぶ魔導具)が開発したのでそれを、頭につけて飛んで大森林まで来ました。


★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


回想

先日、工作の授業で、“竹とんぼ”を作りました。

竹とんぼの下に吸盤みたいなものをつけて、風属性を付与。

それに、動力源になる魔石に重力の属性を付与しました。

風魔法で進行方法に進めるようにして、魔石に重力の属性をつけたことで浮きあがる事ができるかな?

――って思って念じると……

あら不思議

耳のない猫型ロボットの秘密道具のタ○コプターのできあがり。

それを『空飛ぶ魔導具』と何のひねりのない名前をつけました。


回想終わり


わたし達は、10日後に迫った運動会の後の食事会(焼肉大会)で食べるオークを狩り来たのです。


リーサお姉様は、本当は得意な火属性魔法を使いたがるのです。

ですが、火属性魔法では再び大惨事なる可能性があるので、違う魔法にしてと、わたしとメリアが必死にお願いして、火属性魔法を使うのをやめてもらいました。

(もうお母様達に叱られるのは勘弁なのです。 新しい街でわたしとメリアが説教をしたので反撃が怖いのです)


そこで、風属性魔法をお姉様に教えたらすぐに覚えて使っています。(お姉様まじ天才)


わたしが実技をみせて、メリアが詠唱を伝えるだけで出来るのですもの!

(ホントに天才かよ!)


そしてオークを狩ったあと、冒険者ギルドへ行って討伐証明をだして、リーサお姉様はめでたく、ランクアップしました。

わたしとメリアと同じくCランクになりました。

Bランクからは、強制依頼があるからCランクでちょうど良いのよね。




そして、運動会当日

わたし達児童は、かけっこ。

生徒達(高等学校相当の年齢の子)は、短距離走と中距離走。

騎士や、兵隊希望の子は、軍馬にまたがって的うちをしていました。


因みに、かけっこの順位は、メリアとリーサお姉様は、1位。わたしは4位でした。(八人中)


わたしは、勉強がトップなので、少し苦手なところがあった方が可愛く見えると思いわざと4位になるように走りました。


え?あざといって?


だってそろそろ男子に、よく見られてモテモテになりたいのです。


白馬に乗った男子に

「ふっ。完璧と思っていたエルーシアも弱点があるのだな!」

とか言ってもらいたいじゃないですか~!




そして、午後からは大人達の運動会がありました。

大人の人たちは、ふだんあまり全力で走ることがないので、

走っているときに、躓いて転んで怪我をするお父さんが大勢いて、

わたしは、治癒魔法を使いまくりました。


そして、大人達の運動会もおわり、野外焼肉大会の時間になりました。


今日も今日とて、オーク肉をむしゃくしゃと食べる、お母様と叔母様がいました。

(この二人は本当に貴族夫人という意識がないのでしょうか? もっと貴族の気品をもってもらいたいものです)


わたしの前には、焼きあがったオーク肉や、野菜を持って並ぶ男児がいました。

そして、メリアが再び、その男児を剥がしていくので次から次へと男児が食べ物を持って、それを渡してきます。


わたし、お母様みたく、そんなにいっぱい食べられませんから~!



第1回運動会は、無事に終わりました。

校庭では、青と赤いスライムが、ビョンピョンと飛び跳ねて、可愛い♡と女子達のハートを掴んだとか掴んでいないとか・・・


そして、大人達は翌々日に筋肉痛になりました。

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