私立底辺ババア女子校

 私も周囲の人間も幼稚すぎるのが原因だろうが、職場が学校化している。

 皆それなりに仕事はしているのだけれど、人間関係に既視感がありすぎるので分析してみたところ、中学生時代の女子勢力図に酷似していることが判明した。

 ちなみに、メンバーに所謂イケている女子というのは存在しない。

 本日は珍しく休日出勤だったのだが、本当にもう、こいつら中学生か? という感じで呆れてしまった(私も大概人のことは言えないが)。

 年齢は、1番若い私がアラフォーの30代。他は40代と50代である。

 では、休日出勤のイカれたメンバーを紹介するぜ!


 姑係長。

 学級委員長タイプ。

 それも眼鏡の似合う美人で聡明で皆の憧れ…と、いう夢のある方ではなく、口うるさくて偉ぶった態度で、体なんか縦にも横にもでかくて、常に周りに威圧感を与えまくる、影で男子から酷いアダ名を付けられていそうなリアルな方である。

 虫の居所が悪いと、妖怪ヨメイビリ姑に大変身。今必要じゃない細かな用事を言いつける、業務開始や終了の時間をあえて伝えない、電車の時間が迫っているのにだらだら引き止めて帰らせない、などの嫌がらせをして来るぞ! 気をつけろ!


 お節介さん。

 声がでかい。姉御肌を気取りたいらしく、何にでもクチバシを突っ込みたがる。  

 妙な客も平気であしらうし、顧客や取引先の顔をほぼ全員覚えていて、仕事はかなりできる。あの人なら信頼できる、と、実際彼女をご指名する声も多い。

 一見良い人そうだが、何分声が大きいから威圧される人はされてしまうし、とにかく人の動向に敏感で、愚痴ひとつ、溜息ひとつこぼしても御立派な正義感からお説教を喰らってしまう。

 仕切り屋で他人のアラ探しも大得意、自分の思い通りにならない人間は説教に継ぐ説教で改心させようとするのだが、お前にそんな力ねーから。


 金魚の糞。

 お節介さんの子分。お節介さんほどしつこくないのが取り柄。

 私が大分前にやった仕事の修正を求められた際、「めんどくせー」と呟いたらすかさず「いま! 仕事中! なんだよ!」と、甲高いヒステリック声で注意された。

 はいはい、お節介さんの真似ですか。仲がよろしいこって。ガン無視してやったら、それ以来話しかけて来なくなった。


 メガネザル。

 ただの眼鏡を掛けたオバサンで、他の特徴はあまり無い。

 が、私のようなド変人や、後述するオトナシさんにはあまり関わりたがらない。日陰者の仲間入りはしたくないのだと思われる。


 オトナシさん。

 多分、私と1番仲が良い…と、いうか、上記の強烈な妖怪たちに馴染めず、仕方なく私を話し相手にしている。

 卑屈で自己肯定感が異常に低く、口癖は「ごめんなさい」、常に全力で頑張っているのだが、彼女が苦労して作った引き継ぎ用マニュアルは内容が分かり辛くて使いにくかったし、時間を掛けて整理した書類は何がどこにあるかわからないし、パソコンのシステム上「✕」でブラウザを閉じてはいけない(必ず「閉じる」をクリックするよう指示されるし、マニュアルにも書いてある)のに何度も「✕」をクリックしてしまうし、遠回しではっきりしない言い回ししか出来ないから、情報の共有が非常に困難だし…と、絶望的に仕事ができない。

 お節介さんはオトナシさんに苛々いらいらするらしく、オトナシさん相手に声を荒げたり、本人がいないところで悪口を言ったりしている。

 いじめられる方にも原因が…なんて絶対に間違っているし、加害者側が悪いに決まっているのだが、何というか、いじめられっ子タイプというのは存在するのだなと思った。


 情報量がちょっと多すぎるので、一旦ここまで!

 次回、実際の休日出勤の様子をお届け!


【※注】

 休日出勤終わりにファミレスで酒を呑みながら書いています。

 乱文・乱筆をお許しください。

 

 


 

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る