浮かせ、飛び出て重力の外に

──後の時代にグレテン動乱と呼ばれる事象。

 それは国民の大半が暴動を起こした。と真っ赤な思想に染め上げられた北の地があるせいで誤認されがちである。──


「見よ、この聖剣が輝きを!これこそがコンスタンティン・ロマニーが正統な血統である証なり。」

「どうも本剣の名前はカリバーンです。みんなは簒奪者に騙されていたんだよ。さぁ暴動だ反乱だテロ行為だ。俯いてるだけじゃ世界は変わらないよ。君は一生搾取される身分だけど……目の前を壊す事はできるんだよ。」


 実際は、私が真実の王だ。と聖剣を振り回す男がいたところで、おおっ今玉座にいる偽物は殺さなければ一生着いていきます。という、ご都合主義丸出し展開にはならない。


 意外に、不思議と……民意を動かすという行為は上が思っている程簡単なモノに非ず。


 仮にその程度でできるようなら、ソレを起こせる存在が、もっと早く産まれていれば世界はとっくに統一されているだろう。

 

 だからこそ、聖帝の不幸は産まれ年のみと歴史家はよく語るが……


 革命やテロが起こったところで、このビッグウェーブに乗るしかない。となる人間は実際のところ小数派。


 大半の人間は、ダラダラと過ごすいつもを繰り返し……誰かの努力たる変革にタダ乗りする事だけを考えていた。


 苦行は他人に恩恵は己に、吐き気を催さなければならない悪意と業を人の世は全肯定。


 そんな世界で、ディアナ様。どうしましょう?どう対処しましょう?と慌ててほざく給料泥棒達。


「全員で民衆に触れを出しなさい!偽りの剣を振り回し王を語る不届き者には、王族たるディアナが真の聖剣を持って対処する。だから暴動やテロ行為に加担し、罪に問われるような事は慎みなさい!」


 バカの考え休むに似たり……ですまなかった悲劇。


 行動力だけがある無能……すなわちヒロインは王族だけが知っている秘密の場所を目指す。


 その入り口となるは玉座の間。

 当然、人払いはすませてあった。


 そこで鎮座する鍵にはとても見えない物体に、白魚の様な指をかけ、ディアナは記憶をたどる。


 上上下下左右左右と何度も、何度も玉座を揺すると小さな光。

 

この時彼女の美しい顔は酷く歪んでいた。

 それは動乱の恐怖……では無く己が力を示し歴史に名を刻む好機を前にしたためであった。


 ディアナという女の本質は、どこまでいっても世間体が全て、他者の評価が全て。


 民草に従者に、顔と産まれだけの女。立場が同じなら敵じゃない。自分一人じゃナンもできないだろうね。と影口を叩かれたその日から、彼女は目標を決めていた。


 そしてソレを目指して努力したが……何一つ自慢できるモノは適正が無いせいか手に入らなかった。


 それでも顔だけは良かったおかげで、運命が舞い降りた瞬間……結果から飛び込んできた。


 恋に恋をした結果、タイプの雄となった鳳雛に対し、喜ばせるために心から愛を口にした。


 それらに付随する行為すらただ光り輝くトロフィーが欲しかっただけ。と……別の女性に盗られないため。と未来を目ざすディアナは記憶を偽装。


 実際に真実の愛等、この世には存在しないのかもしれない。

 

 どこまでも、どこまでも。どこまでも!本能の奴隷たるは人。


 それらが作り出すのは、綺麗事を建前にしながらも優勢思想を肯定する社会。


 強く優れた男の隣に選ばれて立つ。その事実が無能な彼女にもたらした恩恵は実際に絶大だった。


 メイドから義理の姉になった下々産まれの女も、ディアナに対して真実を口にしていた。


 王子の妻になるだけで世界はここまで表情を変えるのか!と言いたくなる程に、何の成長もしていないのに己が進化した。と錯覚する程にそれはもう違うものだった。


 雄が築き上げたモノに平然と入りこむ事は異性の特権。


 それを女がやっている場合、当然と見なすのが常識!きっと男女平等が達成される日は未来永劫来ないであろう。


 故に!現状を維持すれば、古い価値観を持つ者が口にする女の幸せは……ヒロインの手中に握られたであろう。


 だが歴史に名を刻む正真正銘の大英雄、雛子翼もしくはポール・フェネクス……鳳雛の二つ名を冠した恋人が、己より遥かに優れた何の努力もしない麒麟児の後ろを必死で駆け抜けた日々に、それでも開いていくだけの差に!ムカつく程にまである天賦の差に血の涙を流しながらも鍛錬をやめなかった結果に……タダ乗りする事がディアナにはどうしても美しく思えなかった。

 

 傲慢で優秀な思い人の根幹にあるコンプレックス。


「当たり前の事だけど俺より強い雄がいる。世界中の男と手合わせを、何なら見た訳でも無いけど……でもこれだけは自信をもって言える。アイツが世界で、古今東西どころか未来永劫一番強い!!!間違いなく誰も俺の親友には勝てない。何なら世界全土を敵にしても余裕で勝てるだろうな。だから俺は絶対に超えられない……でもアイツは俺に忠誠心をもってくれている。だから俺はせめて世界で一番自由じゃないといけないんだ。そんな情けない性根を持つ雛子翼を……醜い小物な本性を知ってなお俺を愛してくれますか?」

 

 常に顎を上げて世間を見下す所作に隠された本性。

 そんな聞きたくなかった真実を初夜に打ち明けられた。


 可愛いぬいぐるみの中から真っ黒なヘドロが出できて、わーい。と喜ぶ少女等いないように……


 凄くかっこ悪い。と口にした時点でディアナがガッカリした。という事は間違い無く。


 それは真実の愛なんて最初から無かった事の証明。


 そうだよね。と寂しそうに、ありのままを受け入れて欲しい。と思い弱者の都合を振り回すは雄の身勝手。


 だが潔い彼は終わりを目指して風呂敷を畳む。


「真実を隠しながら抱くなんて惚れた女に対する侮辱。だから今日までありがとう。本当に、本当に楽しかったよ。」


 名残惜しそうに、弱さを見せた上でつばさは笑った。

 いつもと違う。という観想がもたらしたモノ。

 それは、待って。という言葉に現れる。


 服を一枚たりとも脱いでなかったせいか、当然彼は止まることも無く……悠然に去ろうとする。

 最後に見た顔がコンナの嫌だ。と思う程に未練がましく。

 それは、後ろから抱きつく。という行動に現れる。

 

 好きでも無いダッセー男に、惚れた相手に同性に対する嫉妬の感情を伝えるゴミみたいな雄に……もしも同じような事をする女がいるなら恋愛意外の何かで頭がイッパイなだけであろう。

 

 相手の隙を見てつけこむ悪意。

 これこそが人の世で!高みを目指す上での必須技能。


 優勢思想に取り憑かれた一族が……そんな大切なモノに気づかず、取りこぼす訳も無く。


 当然翼つばさは自分が求めているモノを……相手も同じように持っている事に当然気付き満面の笑顔。


 いつもより素敵。と口にする惚れた女の未練を勝ち取った理由は……顔が良かったから。


 いやもっと言えば服を脱ぐだけで、すっご!と異性に端ない声をあげさせるのは……努力によって作り上げた肉体を持っていたから。


(そっか、辛くても頑張ったかいはあったな。己の弱さを受け入れてくれる女と出会えたのだから……うん?凄い速さで脱ぎだしたんだけど!ムードもヘッタクレも無いんだけど。)

 

 嫉妬をぬぐい去るために諦めなかったからこそできあがった事実……なんて殊勝な考え無能で性欲おバケなお姫様は持っていなかった。

 

 ただ優しく組み伏せられる事を望み、翼の太い腕に力の差を魅せられた時点で……ディアナの口から嘘が漏れるはずなど無く。


 鍛え抜かれ引き締まった肉体を知るが故に、ただその生物的な……純然たる雄の魅力がもたらす獣欲に、早い話が流されただけである。

 

 強者が見せる弱さ、そこから産まれる鳳雛が己に向ける優しさを、彼の笑顔を凄く可愛いと思う程度にしか考えられなくなった……にも関わらず変わること無きディアナの目標はただ一つ。


 間違いなく彼女の人生に、価値観に悪影響を与えたのは兄たる征服王。


 己にしか出来ないどデカイ事をして他者の評価を覆し、歴史に名を刻みたいと……

 

 優れた雄の寵愛を受けるために美しく作られた存在が、優れていなければ価値のない性別と……全く同じ願望と夢を持っていたという皮肉。

 

 実際、ディアナが物語に登場するプリンセスの様に、助けをもとめて籠城を選択しても他者は責めなかったであろう。


 何なら惚れた男と同じ外見の不死鳥が全ての敵を討ち滅ぼし、未来に紡がれた歴史と同じようにグレテン騒乱は終結していたであろう。


 だが無能な美少女は、誤った選択肢とも知らず己の意思で道を決めた。


 演じる人間ですら、キャラクターの理解に苦しみ収録に行くのが苦痛だった。と発現する程に頭がお花畑なお姫様。


 そんな性格だからこそ、顔面偏差値しか取り柄がなく無能極まりない女の身でありながら、歴史に名を刻む事ができたのだろう。


 小さな光の先に広がるは打ち捨てられた世界。

 時間も空間も歪と言って過言でない摩訶不思議な場所。


「げっ人間かよ。いつになったら皆は助けに来てくれるんだろ……うぅ今頃当剣の事なんか忘れて楽しそうに生きているのかな。誘拐犯のお前らを当剣は許せない!」

 

 ただ中心?と言っていいのか分からない場所で、むき出しのよく喋る剣を抱く躯が一つ。


 生前の王が目指したのは永遠の統治。

 そのためにあらゆる文献や資料を集め、同盟を結ぶ人ならざる者が住む場所にソレがある事を知った。


 突如欲という理解できない概念と裏切りが、妖精達が住まう理想郷を襲撃し、王は本命と思われる剣を手にし喜んで人の領域へ凱旋した。


 妖精達は怒り、変換の意思を示さない限りアヴァロンに人間が侵入できないようにありとあらゆる方法で対策。


 だが、人ならざる者達は王の愚行が最後まで理解できなかった。

 彼の失敗を人は笑う事ができないだろう。

 何故なら箱では無く中身に興味を持つのが人間。


 ましてや美しい剣がそれはもうブサイクな鞘に収められて入れば、もっとカッコイイのに入れてやりたい……と本命を見逃すのも無理はない話である。


──不老不死の伝承はエクスカリバーのモノにあらず。──


 醜く老いる肉体が死期と真実を王に知らせる。

 かの人は真実を悟ったのか、美しいだけの入れ物を捨て去り、剥き出しの剣を抱いて目を閉じた。


 彼と同じ大望にを焦がれたモノが東にもう一人いた事等知る由もなく。


 永遠の命を求めた理由は治める国家を愛していたから……築き上げた理想郷を我が物顔で征く存在が、己の願いに手が届いた不死鳥である事等死んでなければ許せなかったであろう。

 

 貴方の血族は本当に……迷惑をかけますね。と無様な躯に妖しく微笑みかけるはディアナ。


 現グレテン王族は己が簒奪者の末裔である事を知っていた。


 何なら、弱い奴が悪い。と自然の摂理を盾に開き直ってすらいる。


 ──乱世の歴史に女が武勲で名を残す事はかなり珍しい。

 それをディアナが知っていたのか、ただの功名心に駆られたのか、世間体に脅され仕方なくだったかは、記されていない以上想像でしかない。が、エゴに満ち溢れ能力以上の事をしでかした彼女の生き様は史実──


「小娘頭イカれているな。こんな亡国なんて捨てて異常者の彼氏と愛の巣作りでもすればいいのに……おいなんか言えよ!」

 死んだ他人から奪って何が悪い。と言わんばかりにどこからか音を出す剣が、白魚の指に絡みとられる。


──ただ一つ言える真実は、グレテンの姫ディアナがエクスカリバーを手に騒乱鎮圧に動いた事。

 そして国のために聖剣を一回振るった後に突然姿を消すという歴史。

 エクスカリバーはとある老婆によってアヴァロンに返還されるという事実は人外の領域に刻まれていた。──

 


 己が名前と同じモノを背につけたつばさは目的の場所を目指す。

 それはもう全力で愛する人の隣を求めていた。


(あぁディアナが心配だ。下衆で性欲に溢れた民衆が美しき姫を放っておく訳が無いし、理不尽にも乱暴をされていたら……あれ?じゃあ俺は下衆って事になるのか?いや遺伝子が優秀な時点でそれは無いな。よしこの際イビルディアに連れて帰ろう。我等が愛の巣はどこに建てようかな〜。一年以内には授かるであろう赤子の指は進矢に握ってもらわないとな〜。)


 騒乱の鎮圧等サラサラする気も無い、何なら愛する女の命以外は、どうでもいい。とすらこの異常者は思っていた。


(馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿、一応俺達の身分は公式状人質だからね。グレテンの連中が拘束を諦めただけだからね。何でこんなに常識という物が無いの?母体に忘れてきたの?……あぁ今のは忘れろ。流石に許されるラインを超えてたな)


 もう一人つの人格が口にする事など、翼は最初から気にしていない。


 何なら、最短ルートはこちらです。と言わんばかりに旗を降る連中と空から見れば一目瞭然の矢印。

 グレテン王族にとって、思っくそ最重要敵国プラス裏切った同盟国の血が半分ずつ入っている彼は、俺だけのためにここまでしてくれるなんて嬉しい。と勘違い。


 どう見ても罠だろ。という考えと言葉を生み出す危機感は不死身ゆえに欠落。


(あああ!本当に心配だ。城の衛兵達レベルと意識が統一されてなさすぎ!だってアイツらの底辺は俺が初めて侵入した時、どう考えてもバレてたのを見なかった事にしてたからね。目が思いっきりあったからね。後日それが露見した時、そこまでする給料を貰ってないとか……まぁ、逆に考えればやる気と行動力が地をはうレベルだから暴動も裏切りもしないだろうし)(避けろ、避けろ。避けろ避けろ避けろいいから避けろ頼むから避けろどんな手を使っても避けろ避けないとマズイ!)(ああ?何だ急にうるさく騒ぎやがって、実はたった今心変わりしたんだ。ディアナに求婚しようと思ってる。人道的には反するけど……寝たきりの女王ははと滅びかけのグレテンを人質に。バカ義兄のせいで兵と将が手薄な今!ここで鎮圧できるのは数多の罪無き民草を救えるのは俺の力だけだと真実を伝える。純真無垢なディアナが男の人と付き合うのは俺が最初で最後だから驚くだろうけど、もう真実の愛を取り繕うのは我慢できな……うん?腹の下から押し上げられる感覚?ホゲエエエ!!!)


 長々と馬鹿みたいな思考をする無知蒙昧な彼と、その物体が何に使われるか旧文明を生きたが故に理解する存在。


 二つの意思が宿った一つの身体に向かって、ロストテクノロジーの産物たる馬鹿デカイ何か、旧文明と治世で言うロケットが、知った顔であるラスボスの力によって間違った方法で打ち込まれ、正しい用途のために打ち上げられる。

 

 彼もまさかミミズの親分みたい。と外見をイジった花屋の店主に、攻撃されるとは思わなかったであろう。


「うぉぉ、あんなデカイのを動かせるなんて凄いサイコキネシスだ。」

(これだけでサイコパワーの大半を使っちゃった。他の良く分からないデカイのを動かさなきゃ計画は破綻するし焼き切れたらどうしよう?……悩むな今更止められねぇだろ!)


 それはもう再生しようと、変形しようと鳳雛の意思等関係無しに天へ押し上げていく。

 熱い、熱い等本来ならそれを口走る事が贅沢という事実を知らない翼は重力から解放。

 

 その瞬間、大地に足を着けた人間からは星が一つ増えたように見えたであろう。

 当然母星から生身で押し出された不死身の存在に対して、破裂再生窒息再生を繰り返す無限地獄が始まる。


 重力の加護を受ける地上では、鳳雛狩りと題された作戦の総括が終わった。


「不死身の存在をしとめるには、この方法が一番だと古の文献に絵付きで書かれていたからな。……許されるなら客と花屋の店主では無く、王と人質として君とは会いたかった。この感情を花にたとえるなら……これからは王様だし考える必要も無いな。何がミミズの親分だペンドラゴンと評すべきであろうが!」


 軽口を言われた方は案外覚えている者でものある。

 ムカつく事ほど覚えるという人体のバグ……体罰と暴力が現世から無くならない理由であろう。


 空の先は乱世に無い概念、旧文明と治世で言葉にするなら宇宙。

 まぁ、要するに宗教国家でいうあの世みたいなもんか。と間違った想像をした後悪役は少しだけセンチな気分になる。


 ミミズの親分と悪口を言う事意外は上客と言っていいつばさが、花屋で嬉しそうに語る彼女の特徴。


 それが今から叩き潰す王族関係者の一人と完全に一致するという事実。


 その事にプライドと時間を大安売り、出血大サービスセールする苦役、すなわち労働に対してやる気も意欲も無かったコンスタンティンは最近まで気づいていなかった。


 独身ひとりみ寂しく金も無いため半額惣菜を買って帰る帰路で、行った事どころか予定に加えたことすら無い有名店から出てきた二人組。

 

 金も名声も持つ上遺伝子厳選された事もあり、当然筋骨隆々で生物的に絶対に勝てないと思わせる長身の少年。


 その隣には、これまた徹底的な遺伝子調整を受けた美しい少女。


 楽しいディナーを終えて味とスタッフの感想を好き勝手にほざきつつ腕を組んで歩き、愛し合うためにワンデーマンションに消えていく翼とディアナの様子を見て、簒奪者の分際で貞淑な姫を演じる気もないのか?うん?簒奪者なら下品なのは当然じゃ?とようやくカップリングに気づくほど鈍感故。


「これは嫉妬じゃないぞ、絶対に嫉妬じゃない!これだけはハッキリさておきたかった。」


 だからこそ星座に名前くらいはつけてあげるよ。と何の慰めにもなら無いことを主役に対して口にし、本懐を成すため目的地たる白亜の城を目指す。











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