八名・設楽の戦い

第7話 初陣の支度

 遠江国榛原郡大井川城 一色政孝


 永禄3年6月中旬


「新九郎時宗、ただいま戻りましたぞ」

「随分と遅かったな、爺。すでに兵の召集は終わっているぞ」


 城の広間には一色家に仕える大勢の家臣らが勢ぞろいだ。

 これより今川館で決まったことを伝え、我らの動きと再編した部隊の役割を明確にしていく。


「殿は随分と早くお戻りになられたのでございますな。して初陣はどちらに」

「大将である朝比奈紀伊守殿とともに西郷をけん制する役目を与えられた。目指すは五本松城であるが、道中の諸城は落とす様に仰せつかっている」

「西郷でございますか。聞くところによりますと松平独立の動きに早々と従い、現在は八名郡・設楽郡の諸城を落としているとか」

「設楽郡の菅沼が松平に与したため、三河北東部の大半は敵となった。次の狙いは三河の今川勢力の孤立だ」


 広げた地図に筆で丸を付けた。

 その場所にあるのは今橋城、後の吉田城である。


「この地を奪われると、遠江の今川勢は三河に取り残された者たちを助け出すことが出来ない。そうなると未だ抵抗を続けている鵜殿や牧野、小原ら三河衆の主だった者たちを失うことになる」

「今、まさに狙われている最前線は如何されるのでございますか?」

「それについては今川の救援本隊が今橋城を経由し、西進することで寄せる松平勢を追い払うという手筈になっている。三河救援の総大将は岡部丹波守殿で、駿河からの後方支援隊を瀬名伊予守殿が務められる」

「今出来る盤石の構えでございますな」

「そういうことだ。幸いなことに曳馬城主の飯尾は救援本隊に従うゆえ、比較的落ち着いた初陣になることは決定しているが」

「相手は連戦連勝の西郷家と菅沼家。油断は禁物でございます」


 俺と爺の視線が交わり、無言の圧で「油断はするな」とさらに念を押されたような気がした。

 しかしそうは言っても、初陣であり、なおかつ軍の再編中の一色家は前線に置かれない。朝比奈紀伊守泰長殿は泰朝殿と同様に、俺を怪訝にしていない数少ない人物である。

 俺自身と親交があるわけではないが、父上はよく文のやり取りをしておられたらしい。それも三河の情勢に関しての情報交換であった。


「して、いったいいくらほど兵を出されるのでございますか?大井川領内は一家臣が預かるにしては広大な土地。政文様は毎度1000近くの兵を用意しておられましたが」

「そう毎回毎回1000も出せるはずがない。先日の戦で受けた傷は父上の死以外にも無数にあるのだ。ゆえに此度我らが動かす兵は200のみ」

「にっ、200ですと!?たったそれだけでは、もし奇襲を受けた日には殿の守りも手薄になりかねませぬ!いくらなんでもそれは!?」

「すでに了承済みだ。別動隊の大将がそれを認めてくださっているのだ。異論など参陣してからあがるはずもない」

「…しかし周囲に舐められますぞ。それこそ、殿がねら」


 爺は気分が高まりすぎて、言ってはいけない言葉をいいかけた。

 昌友もすぐに気が付き、素早く爺の方へ振り向く。だが本人も気が付いたらしい。

 ここにいる多くの家臣が、俺が独立を目指していることを未だ知らない。なんなら3年後までは知らないで居続ける必要があるのだ。


「ねら?父上は今なんと言いかけたのでございますか?」


 声を上げたのは爺の倅である時真。

 尊敬する父親の言葉を一言一句聞き逃すまいと勉強熱心であることがアダになった。

 間違いなく爺の失言ではあったが、さすがは長らく一色家を取りまとめてきた男である。俺が相手でなければ、飄々とした表情で巧みに問いを躱す。


「先ほども申した通りよ。松平に限らず、三河には伊賀の忍びが大勢おる。たった200の動員と知られれば、奴らは殿の首を狙って奇襲でもなんでも仕掛けてくるであろう。いくら政文様のお討ち死に直後で弱っているとはいえ、一色家は立派な一門衆の一角。そこが崩れたとなれば、どのような形であれば今川家の士気は落ち、兵の動きに乱れが生じるであろう」

「な、なるほど。やはり追加で兵を集めるべきではございませんか?今であればあと少しくらい増やすことも」


 時真の言葉を聞きながら目だけを爺の方に向けると、視線で必死に謝ってきていた。もちろん今はそれに対して小言を言うことも、注意をすることも出来ない。するにしても誰もいない、周囲にすら人がいない状況を作ってからである。


「いや、これでいく。領内の再建が最も優先すべきことであり、そもそも初陣の大将に出来ることなど少ない。数をそろえたところで役に立たなければ、ただの兵糧食いなだけだ。それのほうが印象悪かろう」

「なるほど。そういう意図がございましたか。前線に出ることが無いと言われているゆえの判断なのでございますね」


 感心したように時真は頷いていたが、爺は頭を抱えていた。

 場数を踏んでいない俺ですら思う。時真は馬鹿真面目過ぎる。政において長所である真面目さは、戦場で命を落としかねない。

 相手の言う言葉をいちいち信じていては、命がいくつあっても足りない。それゆえに爺は時真に自身の役目を引き継がせなかった。

 氷上家の役目。最も大きな役割は家臣をまとめ上げることであるが、次に大きな役割として戦場で当主の護衛兼軍師としての役割を担うことがある。

 これは爺やその父も代々受け持ってきた役目であり、父上や祖父、大伯父の傍には常に氷上の人間がいた。

 しかし爺の戦線離脱をきっかけに、その御役目は秋上家に移されたのだ。桶狭間では佐助の父である弥助が担っていた。しかし弥助は討死、佐助は軍師というタイプではない。最前線で自ら槍を振るいたいタイプである。

 つまり俺の軍師が不在の状況にあった。爺はもう一度氷上にその役目を戻したいと考えているようだが、時真には向いていない。頭を抱えたのは、まさにこういう事情があるからであった。


「…だがただ同行するだけでは面白くない」

「面白くない?戦場に面白さを求めるのは」

「爺、面白さとはうつけをすることだけではない。俺が求める面白さとは、人の度肝を抜く行為のことだ」


 そういって背後より麻の布をかぶったとある物を取り出す。


「これが何かわかるか?」

「…何、と申されましても。布が邪魔で何かなど」


 爺も、他の者たちも何なのだろうと首をかしげる。

 ただ1人、その正体を知っている昌友だけが呆れたような表情で首を横に振っていた。


「さぁ、見て驚け!」


 俺が麻の布を取り払うと、広間のそこらじゅうで「おぉ!」という声が上がる。

 誰もがそれをしっかり見ようと、前のめりとなって半開きの口を晒しながら近寄った。

 後ろの方に控える者たちも、立ち上がってまでしてそれを見ようとする。


「暮石屋より預かった一品。数は一色家の予算を考えて10挺ほどである」

「10挺!?その金はいったいどこから!?」


 道房からの問いに答えたのは俺ではなく昌友だ。


「蔵の中を確認していただければわかると思います。なぜ此度の動員がこれほどまでに少ないのかも含めて」

「ま、まさか!?」

「あぁ。予算から外れている余剰分の米と金、さらに年末の上納金の一部を暮石屋より前借して用意した貴重な10挺と火薬と弾だ。1挺壊せば、一色の財政が傾き、主水からの終わらぬ小言もつく。その扱いには十分に注意してもらわねばならぬ。今壊しなどすれば、その後どうなるかなど俺にはわかりかねる」


 昌友の眼光が鋭く光り、一目見ようと殺到した家臣らがスーッと身を引いていく。

 そもそも昌友はこの買い物に反対であったのだ。そこを俺が頭を下げて頼み込んだ。というか、暮石屋にあらかじめ伝えていたため、一色家の金を管理している昌友には事後報告であったのだ。

 最初から計算したうえで、破産しないように何度も試算を重ねた上での10挺注文であったのだが、やはり犠牲にしたものが多すぎる。

 それゆえにすでに俺は昌友の永遠ともいえる小言の餌食となった。これの後を追うものは果たして出るのだろうか。


「おかげでこれまでの貯えがすべて消え失せました。壊すのみならず、結果も出していただかなければ」

「とのことである。そこで皆に問う。この10挺、預かりたい者はおるか?」


 ここまでプレッシャーをかけた。

 興味本位で手を挙げる者はそぎ落としたはず。ここで手を挙げた者はよほど自信があるのか、命知らずかのどちらかだ。

 俺の予想としては、先日の四臣を集めた場で火縄銃の管理者になりたいと手を挙げた2人のどちらかは手を挙げると思っていた。

 しかしあの時、あれだけ熱心に自分をその役目にと声を上げていた2人もしおらしい態度で周囲の様子を伺っている。

 まぁ昌友の怖さはみなも知っている。父上に意見できる数少ない人間であったゆえに。

 ちなみに最も恐れられていたのが母上である。俺の桶狭間行きをやめさせたのも母上であった。あの日も広間に家臣を集めて軍議を行っていたはず。そして大勢の家臣らの前で盛大な夫婦喧嘩を晒されたのだ。しかもそのような状況の中でも、母上は父上を立てることを最後まで選ばなかった。

 父上の面子よりも、俺の命を優先したのだ。俺としては助かったが、父上は少々可哀そうではある。まぁこれが日常茶飯事でもあったのだがな。


「その御役目、ぜひとも私にやらせてください!」

「孫次郎が手を挙げたか。他に我こそはと思うものはおらぬのか」


 後だしだと格好がつかない。誰も様子見をしている中で手を挙げた平沼孫次郎景里で決まりだ。

 この景里、元々は秋上家のもとで兵を率いていたのだが、桶狭間での戦ぶりにより俺の家臣とした。佐助曰く、弓に長けており、数十メートルくらいの距離であれば風を読んだうえで正確に射抜くのだそうだ。

 弓術だけは得意な俺としては、いずれ決着をつけたいと思っていたのだが、それはまた今度としよう。

 それよりも…。


「ならば孫次郎に種子島10挺と種子島を専属で扱う精鋭10人の指揮権を与える。今後、さらに大きくなると思うが此度の戦で指揮官としての才を発揮すれば、種子島隊の長として置き続けることを約束する」

「ありがたきお言葉でございます!この孫次郎、必ずや成果を出して見せます!」


 景里の席順ははるか後方である。新参の家臣であるから仕方がない。

 その場所は家臣らの間から顔をのぞかせねば、誰が手を挙げたのかもわからぬほどに後方だ。そんな場所からであるが、景里の元気のある声は俺のもとにまで届いてきた。


「あとの兵であるが、60人を3組作る。それぞれ新左衛門・三郎・藤次郎が兵を指揮するように」

「60を3組でございますか?ならば残りの10は何にされるので?」


 昌友からの問いに俺はさも当然のごとく言い放つ。


「もちろん護衛だ。さすがに使番のための兵はここの数には含まぬが」

「なっ!?ただでさえ少ないという話をしたばかりでございますぞ!?そのうえ、さらに護衛が10人だけですと!?」

「爺、1回落ち着け。ゆっくり深呼吸をしたのち、そこに座ってくれ」

「うぅむ」


 唸り声をあげながらも、素直に俺の言葉に従う爺。こういうところ、親子そっくりである。

 ちなみに廊下で待機している小姓の1人が時真の倅である。まだ元服もしていない童であるが、いつもはらはらした様子で父や祖父を見ていた。

 おそらく1番普通なのは、こやつであろう。名を氷上小十郎という。小姓という限られた役目でしか判断は出来ぬが、それでもよくできた男である。


「落ち着いたか?」

「多少は」

「ならば話を続けるが、もちろん周辺には栄衆の護衛をつける。不審な連中が近づけば、すぐさま排除に動いてくれるであろう。そうだな、落人?」

「もちろんでございます。たとえその者が今川の者であっても、挙動がおかしければたちまち首と胴が離れることになりましょう」


 いつの間にか庭に控えていた栄衆の頭領である落人はシレっと物騒なことを言い放つ。あくまで主家は一色家であり、それ以外は無関心。敵となった者にだけは遠慮なく牙をむく。

 栄衆とはそんな者たちである。

 ちなみに栄衆は元々尾張や三河の西部に拠点を持っていたらしいのだが、いつの頃か遠江に拠点を移していたとのこと。

 祖父である政国様の記録を見たところ、その頃にはすでに忍び衆を一色家で囲っていたとの記述があった。そうなればもう50年以上も前の話になる。

 つまり俺も知らない、何かしらの縁あってのものなのであろう。だから俺は栄衆を信じて使うし、栄衆も変わらぬ忠義で一色家を支えてくれる。


「ま、まぁ栄衆が護衛につくというのであれば…」

「それと左兵衛と爺、2人も俺の傍に置く」


 根っからの武芸馬鹿である左兵衛昌秋は、長らく俺の護衛として傍にあり続けた。ゆえに此度も俺の傍に置く。

 多少馬鹿っぽい発言をするものの、刀の腕前は本物である。どうして兄弟でこうも特技が違うのかとも思うが、数少ない一門が文武に分かれて才を発揮してくれるのは、俺にとって幸運というしかない。

 昌友も昌秋も、よく俺を支えてくれるしな。

 今回も当然であると言わんばかりに堂々とした振る舞いで頷いていた。

 一方でもう1人、名を呼ばれた男は長い沈黙を守っている。いっこうに反応を示さない。


「爺、聞こえていたであろう。俺は爺を傍に置く」

「な!?なにゆえ儂を今さら」

「今さら?父上の出陣に付き従えなかったことをあれほど後悔していた男が、俺の傍にはつけぬと言うのか?」

「そ、それは。しかし儂はもう」

「爺が口だけの男でないことを、俺はよく理解している。そうだな、藤次郎?」

「その通りでございます」

「小十郎もそう思うであろう?」

「おじいさまが口だけの御方であるはずがございません」


 ここまで言われて爺が引き下がれるはずがない。

 それに数多くの戦に従軍し、戦のすべてを知る爺を遊ばせておく余裕など今の一色家には無い。

 剣術の腕もあり、軍師としての役割もこなせる。そして戦のイロハも教えてくれる。

 傍に置くうえで、これ以上の適任がいるだろうか?少なくとも一色家中にはいない。これは誰に聞いたとしても、同様の答えが返ってくると確信している。


「爺、俺の軍師として再び戦場に立ってくれ。兵の数に不平不満があるにしても、現状の兵糧を計算すればこれ以上は出せぬ。そのうえで俺の初陣を成功させてほしい。この通りだ」


 俺が頭を下げたために、広間は一気に騒がしくなる。

 爺も慌てて止めようと、一度は落ち着かせた腰を浮かせた。


「おやめくだされ!当主の頭はそれほど軽いものではございませぬ。この時宗、殿のためにひと肌もふた肌も脱がせていただきますぞ。戦中であろうと、周囲を栄衆が守っているのであれば厳しくいかせていただきますゆえ、どうかご覚悟を」

「望むところだ。落人もよろしく頼む」

「はっ!」


 俺は改めて全員に向き直った。


「改めて言う。決して勘違いしてはならぬのは、この出陣で松平を討伐するわけではない。三河で今もなお、救援を待ち続けている方々を継続して支援できるようにするための道筋を作ることこそが最大の目的である。そのうえで八名・設楽の西郷が邪魔なのだ。奴らを殲滅することよりも、この地から追い出すことだけを考えよ。首級などいらぬ。自慢し、掲げている者がいれば俺に報せよ。命令違反として厳罰に処す」


 これだけ言っておけば、目先の功に目が魅かれることもないだろう。とにかく俺たちがすべきことは彼の地の奪還。三河の北東を取り返し、信頼できる者に任せる。

 だが俺の内なる計画もあるゆえ、戦果としてはそこそこを目指したい。

 最もあり得ぬのは西郷の全滅。滅亡だけはさせられぬ。

 どうせこの緊急の出陣で両郡全域の奪還など出来ぬのだ。奴らが生きていれば、必ず後々元康の戦力となる。それに奴らの支配地域は井伊家と隣接している。

 これだけで俺の計画はグッと成功確率を上げるわけだ。なんとしても、最悪の結末だけは避けなければ。


「主水」

「はっ」

「これまで通りだ。城のこと、民のこと、そして母上のこと、よろしく頼む」

「かしこまりました!皆様の無事の帰還を心よりお待ちしております」


 昌友は一歩分ほど前に身体を動かし、そして控えている皆に向けて頭を下げた。

 完全文官の昌友は、俺より10近く年上であるが一度も戦場に立ったことが無い。

 この先もきっと無い。

 一色の分家が代々担う役目は、当主不在の城を守ること。そして変わりなく、領内を治めることだ。俺は顔を覚えていないが、昌友・昌秋の父もそうであったと聞いている。過労に倒れ、酒におぼれた挙句、随分と短命であったらしいが。


「さて、ではそろそろ支度をいたそう。爺も屋敷より鎧をとってこなければならぬであろうでな」

「そうでございました!いつ何時でも出陣できるように磨いておりましたので、すぐにでも用意を済ませて駆け付けましょう!」

「とのことである!みなも急ぎ支度をせよ!それと孫次郎は残れ。種子島の運用や諸々で伝えねばならぬことがある」

「かしこまりました!」

「では解散せよ。次は城門前に集まり、そのまま諸将らと合流し浜名湖の畔にある宇津山城へ向かう。新たな一色家の第一歩だ。決して油断だけはせぬように、兵らの適度な引き締めも行え」


 みなが頭を下げて、ぞろぞろと広間を出ていく。

 残された景里を連れて、俺と昌友は別室に待機していた暮石屋の旦那、庄兵衛のもとに向かった。

 ここで火縄銃の運用の説明を受け、そして即席で火縄銃隊を作る。

 すでに城の一角に試し打ちが出来る場所を用意しており、そこで数度試し打ちをさせて即席の火縄銃隊が完成だ。

 即席であるとはいえ、当たれば簡単に人を殺すことが出来る火縄銃。果たして景里はどこまで上手く扱うことが出来るのか。間違いなく見どころの1つであろう。

 領内での製造体制を確立する前に、まずはその威力をこの目で確認しないといけないな。

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