第4話 駿河評定

 駿河国安倍郡今川館 一色政孝


 永禄3年6月上旬


 元信殿からの追及を逃れた俺は、昌友の実弟。つまり一色一門に連なる一色左兵衛昌秋ら護衛を引き連れて今川館に登城した。

 広間にはすでに多くの方々が集まってはいるが、それでも命を受けた総数を考えれば随分と少ない方である。

 中でも人目を引いているのが井伊の関係者。こちらの予想通り日和見を選んだようで、直盛殿は不参加だ。

 代わりに広間の末席にひっそりと腰を下ろしている家老小野政次の姿を見つけた。また他にも名代という形で御屋形様の命に応えた者がいた。これまた広間のやや後方に座る男。数度顔を見たことがあるが、名前までは知らない。ただ確実なのは遠江の西の要地、曳馬城主である飯尾豊前守連龍殿も名代を送り込んできたということ。

 しかしここに関してはわからんでもない。なんせ近隣の三河の城が今まさに元康に攻められているのだ。助力のために自らが指揮をとろうと要請に従えなかったと言える。

 そういう意味では井伊谷城の直盛殿も同様であるが、こちらの場合は義元公を放って敵前逃亡を図った事実があるため、此度の要請には当主自ら出てこなければならなかったのだ。

 それゆえに政次は周囲より尋常でない視線を集めているわけであった。


「右門殿も自ら来られたか」

「これはこれは、伊予守殿。お久しぶりでございます」

「まこと久方ぶりであるな。最後に顔を合わせたのはどれほど前であったであろうかな。ところで領内の具合はどうであろう。山城守殿が亡くなられていきなり家督を継ぐことになったであろう?混乱などは生じておらぬか?」

「領内の方はどうにか。しかし未だ家中では父上の死を受け入れられず、特に母上などはまだまだ本調子には程遠いようでございます」

「華様と山城守殿は仲睦まじい夫婦仲であったと耳にしておった。同じ一門として頼りになると思っていたのだが、その矢先のあれであろう?儂も悔しくてなぁ。大高城に向かう時期がもう少し遅ければ、儂もあの場にいられたであろうに」


 瀬名伊予守氏俊殿。現今川一門の筆頭であり、御屋形様からの信頼も篤い。過去には北条内通の疑いをかけられたこともあったが、自ら功をあげ続けることで義元公が直接謝罪の意を示されたこともあったほどの人物だ。

 ちなみになぜ内通を疑われたのかというと、今川の御方様である春様が御屋形様に輿入れをするまでの間、同盟の証として駿河領内に預けられていた人質につけられていた北条の将らが頻繁に氏俊殿の屋敷を訪ねていたからである。

 その後、北条方のとある勢力による謀略が発覚し、氏俊殿が利用されていただけであると判明。また疑われても尽くし続けた氏俊殿に感激した義元公が、氏俊殿と2人っきりの場を用意して直接謝罪されたのだ。

 以降、瀬名家はめきめきと頭角を現し一門筆頭の座についたというわけである。


「それよりも伊予守殿も御心は無事でございますか?」

「…わかるか?」

「わかりますとも。前に会った時よりも、少しばかりやつれたように見えます」

「まぁ、そうであるな。最近は夜もまともに眠れぬ。なぜ弟が離反者に手を貸したのか。もちろん娘の命がかかっていたからなのであろうが、もっとやりようはあったと思うのだがな」


 氏俊殿の弟こそが、今回人質逃亡に手を貸した疑いで蟄居を命じられている関口伊豆守親永殿で、逃亡中の瀬名様は氏俊殿の姪にあたる。

 今回の騒動がどのように転んだとしても、氏俊殿にとってはつらいものになるだろう。だが氏俊殿が体調を崩せば崩すだけ、今川家中は弱くなる。

 今や一門の中で広く信頼されているのは瀬名家と西条吉良家くらいのものだ。鵜殿はまだ耐えてこそいるが、松平撃退の報せは未だ届かず。蒲原家は先代の当主である氏徳殿が桶狭間で討ち死に、跡を継いだ徳兼殿は俺と同様に家中の立て直しを図っている最中だ。

 古くからの一門衆とされている堀越家(旧遠江今川家)はすでに北条の手に落ち、小鹿家はかつてのお家騒動が原因でほとんど力を失っている状態。

 ゆえに氏俊殿が精神的支柱になるしかないのだ。そもそも吉良という名家が分裂しているから、氏俊殿に全負担が集中するのだ。まぁ俺としてはもっと拗れてほしいところではあるが。


「裏切り者に加担する行為、決して認められませんが伊豆守殿も長らく今川家をお支えしてきた御方。御屋形様がどうか寛大な処分を下されることを願うばかりでございます」

「…そうであるな」


 氏俊殿から距離をとった俺は、一門衆の末席に腰を下ろす。

 隣には同じ遠江に領地を持っておられる小笠原美作守氏興殿がおられた。あまりこの御方からはよい感情を一色家に対して抱かれていないようで、父上を仲間外れにしていた1人でもある。

 俺が腰を下ろしたことを横目で確認したであろう氏興殿は「フンッ」とわずかに鼻を鳴らし、特に挨拶もないまま無言の時間を過ごす。

 そしてしばらく時間が経ち、廊下の方が騒がしくなった。


「みな、待たせたであろうか」


 御屋形様の登場に、広間に集まる者たちが全員そろって頭を下げる。揃えられた動きは、端から見ていれば間違いなく「ザッ」という音が聞こえたはずだ。

 そしてすぐに「みな、面をあげよ」と声がかけられる。


「今日はよくぞ麻呂の呼びかけに集まってくれた。みな、感謝するぞ。しかし随分と…」


 随分と。それに続く言葉は間違いなく「少ない」だ。

 しかしそれだけは決して口にしてはならない。御屋形様のお傍にある御方が慌ててやめさせようと顔を動かしたのだが、それよりも前に自ら言葉を止められた。

 そしてわずかばかりの後悔の表情を残し、気まずげに視線を落とされる。氏俊殿もそうであったが、やはり御屋形様のやつれ具合も相当にひどい。

 あの敗戦から10日以上が経った今、大名家の当主であればそろそろ前を向かねばならぬ頃である。

 領内の停滞は敵に大きすぎる隙を生み出す。すでに兆候が出ているにもかかわらず、御屋形様はまったくあの日から前に一歩が踏み出せていない。

 あの時爺が言っていたのは、まさにこういうときだからこそ一門衆が主を支えるのだということであろう。だがその一門も俺たちを含め、ほとんどあてにできない状況だ。

 だから御屋形様も前を向くことが出来ない。まさに悪循環である。

 俺も覚悟をしてきたつもりであったが、そんな最悪な状況に置かれた御屋形様をみてしまうと、どうにも心が痛むような感覚に陥る。

 決して手を差し伸べようとは思わない。すでに大井川領内では独立の支度を着々と進めており、爺には庄兵衛説得の後、栄衆の案内のもとで人目につかないように岡崎城に向かうように頼んである。

 爺であれば元康も無下には出来ないゆえの人選であり、そして例の縁談を確実に成すための人選であった。土産はもちろん人質を無事に元康のもとに送り届けること。

 これで仮に爺でも受け入れられないと言われても、門前払いには出来ない。

 もう俺に用意された道は1つしかない。どれだけ御屋形様に手を差し伸べたくなっても、俺は泥船に決してしがみつかないと決めたのだ。


「まずは皆に今後の方針を伝える。現状、武田と北条の両家に動きは無いが、この状況に手を貸してくれるやもしれぬとは思うておる。そこで人をやり、あの敗戦によって生じた混乱を終わらせるために援軍要請を行おうと考えているのだ。特に北条に対しては春よりも文を出してもらい、より強固な―――」


 御屋形様の言葉の途中だというのに、広間は小さくないざわつきに覆われている。しかしそれも当然だ。

 現状の今川家は誰がどう見ても弱っている。いくら先代から続く同盟であったとしても、現在の武田・北条両家の当主・隠居殿は非常に野心家であり、今川よりも上手く領土拡張に成功していると言っても良い。

 また北より長尾家が蓋をしている状況にあり、進出先が両家ともに限られているのだ。

 そんな中で弱っている駿河・遠江・三河に兵を入れるとなると、いったいどのようなことが起きるのか。

 敵に攻められることを想定していない今川館など容易に落ちてしまうであろうし、一気に野心を露わにした者たちに今川領が食われかねない。ゆえに独立を果たしたい俺からしても、それだけは決して認められぬ提案であった。

 だが今の俺が声をあげれば、間違いなく悪目立ちする。岡部兄弟のように、遠江に蓋をする位置にいる俺が一切人質捜索に乗り出さなかったために。

 だから誰かしらに止めて欲しい。一番頼りになるのが一門筆頭の氏俊殿、そして次いで頼りになるのが、かつての御屋形様の傅役であり現在は側近の1人とされている三浦内匠助正俊殿である。現在氏俊殿を抜けば一番御屋形様の近くに座っておられる。

 この御方の言葉であれば御屋形様とて無視はできないはずだ。


「…」

「…」

「…」


 しかし待てど暮らせど、正俊殿が反対の声を上げることはない。

 そもそもよく考えれば、正俊殿はすでにこの考えを聞かされていたはずだ。御屋形様1人でこのような結論を出すとも考えにくい。

 ならばすでに両家のどちらかに内通済みで、敵を手引きするためにいらぬ話を吹き込んだのか?あるいは俺たちの動きを見ている?いったい何のために。


 俺の視線が御屋形様ではなく、正俊殿にくぎ付けになっていたために反応が遅れた。まさか御屋形様をジッと見ていたはずの正俊殿が、突然こちらに視線を動かしてこられるとは。そのせいで視線を外すタイミングを失ってしまった。

 わずかに頬を吊り上げられた正俊殿は、まるで何事もなかったかのようにまた御屋形様に視線を向ける。

 あれはいったいどういう意味があったのか。その後も色々な話がされたが、俺の数多の中はそれどころでなくなっていた。


「…いったい何を考えておられる」


 思考の沼に嵌まっていたせいであろう。考えていたことがそのまま口に出てしまう。

 しかしそれが良くなかった。


「ほぉ、それは御屋形様に対する不満であろうか」

「は?」


 突然隣より声をかけられ、思わず声をあげてしまった。

 それによって、さらに周囲からも視線を集める羽目になる。挙句の果てには御屋形様にまで目をつけられてしまった。


「右門、そなた何か言いたいことがあったであろうか。麻呂は未だ自身の判断に自信が持てぬゆえ、思うていることを正直に話してほしいのだ」


 名指しされてしまっては答えるしかない。

 変に注目を集めないという当初の目的は儚く崩れ去り、俺を陥れたことを喜ぶ隣の男は視界に入れず、そしてこんなことになった原因である御方も視界に入れず、ただ御屋形様だけを見た。


「恐れながら御屋形様、この状況に置いて北条・武田両家の兵を今川領内に入れることは危険でございます」

「両家は婚姻によって強固な絆で結ばれておる。それでも右門は危険であると申すか」

「危険であると断言いたします。特に武田家は内陸にしか領地を持たず、沿岸部進出に心血を注いでおります。ですが南は同盟国で、手っ取り早く海に出るためには信濃を完全に抑えたのちに越後に出なければなりません。しかし越後の長尾家は手ごわい存在であり、すでに3度の戦で引き分けているような状況。武田大膳大夫様はこの援軍要請を好機と捉え、みすみす見逃すとは到底思えませぬ」

「であれば北条もともに入れようではないか。それでも駄目か」

「御屋形様が御方様と良好な関係を築いておられることは、我ら今川の家臣一同がよく理解しております。ですがそれは北条左京大夫様には何ら関係の無いことだと一蹴される危険がございます。今川・北条両家には河東地域を巡る争いが完全には解決されておりません。これを好機と彼の地を奪われるやもしれません。両家を招き入れることは、下手をすれば結託を生むやもしれぬのでございます」


 実際、これらを憂いて誰もがざわついていた。俺はド正論しか言っていない。

 ゆえに浮くなと願ってみても、やはりそう簡単に許されはしないようであった。


「右門殿は随分とよく考えておられるようでございますな。嫡子であった頃はあまりよい噂も聞きませんでしたが、一色家の跡取りがこのようにしっかりとしているのであれば、亡き山城守殿も安心でございましょう」


 声を上げたのは、最も一色家を敵視していると言っても過言ではない男。名を葛山左衛門佐氏元殿という。

 いつも難癖付けて、俺や父上を陥れようとしていた。だがこの男の正室が北条氏綱公の娘であること。また河東一乱の折には早々に今川に寝返ったことなどもあって、御屋形様にはあまり信頼されていないようである。

 だがその態度が余計に俺たちへの嫌がらせを加速させたのだ。

 一色家と葛山家は微妙に置かれた立場が似ているがゆえに。

 共通点を上げるとするならば、かつては今川に敵対する勢力に与していた。戦いを境に今川に与した。駿河を守る要所を預かっており、両家ともに広大な領地を任せられている。

 そんな中で唯一違う点があった。

 父上は今川家より妻を迎えた一方で、葛山家には未だ誰も嫁いでいない。つまり似た境遇でありながら、一門としての扱いを受けられないことを氏元殿は酷く不満に感じているわけだ。

 主家に不満を持っているという点で言えば、井伊や天野と同様であり、さらに葛山家が持っている地は伊豆進出への足掛かりにもなる重要過ぎる地。しかし俺はこの男を誘えない。多少時間が割かれても、この男が預かっている御厨地方は自力で切り取るだろう。それだけこの男から受けた嫌がらせは多い。数えることすら疲れるほどに、とにかく多い。あとやり方が陰湿すぎることも、腹立たしく感じるポイントだ。


「これはこれは、左衛門佐殿。そのように褒めていただいて、私はとても感激しております。まさか“あの”左衛門佐殿に褒めていただけるとは。亡き父もきっと喜んでおりましょう」

「ほぉ、私の言葉で喜んでくれるというのであればいくらでも褒めましょう。しかし1つだけどうしても腑に落ちぬことがございます」


 氏元殿は話が長くなるとわかっているため、スッと御屋形様に視線を移された。本来であれば本議論に無関係な言葉の応酬であるため、止めなければならないはず。

 しかし御屋形様とて御厨地方の重要性はよく理解されている。

 ゆえに氏元殿を止めることが出来ぬ。機嫌を損ねて、また北条に寝返ろうなどと思われては困るからだ。


「御屋形様もお許し下さったことであるから、回りくどいことは無しに率直に尋ねよう。あの何をしても“平凡”だと言われていた右門殿がそのような結論を出せるとはとうてい信じられぬ。誰かに入れ知恵されたのではないか?もしそうであるならば、今のうちに正直に話しておいた方が良いであろう。でなければ、近く痛い目をみることになりかねぬ」

「他家の当主をつかまえて平凡などとは、それだけで品格を疑われても仕方がないと思われますが。いや、氏元殿のこれまでの見境ないやり方はすでに家中の誰もが知っておられることでございます。今さら体裁など気にされませんか」


 ぴくッとこめかみが痙攣する。

 だがすでにこれだけで十分見苦しい言い合いを披露したことになる。それも御屋形様を前にして。

 ちなみに氏元殿がこのような挑発をしてくるのは決して初めてではない。これまでは完全に無視していたのだが、ここらで盛大に挑発しておくのもありであろう。氏元殿には武田や北条にも伝手がある。今回のことをきっかけに迂闊に動いてくれれば、三国にとって重要な地とされている御厨地方が荒れることになることは間違いない。

 さすれば駿河の方々の目は東西に分かれることになる。つまり俺が動きやすくなるということだ。

 一番怖いのはさっさと北条に与してしまうこと。そうなると、今川家は援軍を呼び込まずとも北条に狙われるかもしれない。

 今の北条家は隠居したはずの氏康が当主氏政の後見という体で未だに実権を握ったままである。北条氏政という男は心優しき男で兄妹想いでもある。だが氏康はまことに何を考えているのかがわからない。ただ戦上手であることはたしかだ。

 そんな男までもが駿河を狙えば、一色家も進出先に困ることになるだろう。

 だからこの男だけは今川に縛り付けておく必要があった。最悪今川によって滅ぼされ、御厨地方を今川の蔵入地にしてもらいたい。より強固な守りを敷くことで、北条の武力介入を跳ねのけてもらいたいところである。それほどまでにこの男はめんどくさい場所を持っているわけであった。


「お二人とも、御屋形様の御前でいつまで醜く争っているのか。それにこのように時間が限られている状況で、私的な言い合いこそお家を潰すことにつながる。そういうことは終わった後にしてくれるか」

「これはこれは、申し訳なかった。しかしそう思うのであればもっと早くに止めてくれればよいものを。そうではないか、備中守殿」


 俺たちの口論をやめさせたのはこれまた御屋形様からの信頼篤い朝比奈備中守泰朝殿だ。

 史実だと、これから俺が味方にしようとしている井伊直親殿の殺害を実行しており、今川滅亡後も御屋形様に付き従った忠臣でもある。

 そんな泰朝殿であるが、朝比奈家の大方様は義元公の母である寿桂院様の姪にあたる。公卿中御門家の繋がりであるとのこと。ただ泰朝殿はそこの血筋ではないらしいが。

 いや、そんなことはよい。

 どうにか最低限の粗相で済んだのは泰朝殿がこの空気を切り裂いて止めてくださったからだ。

 俺は氏元殿のように無駄口をたたくこともなく、黙って御屋形様と泰朝殿に頭を下げる。泰朝殿は軽く会釈をしておられたが、明らかに御屋形様はホッとしておられた。


「み、みなも右門と同様に考えているのであろうか。やはり武田・北条を領内に入れて、乱の鎮圧を助力してもらうというのは…」


 だんだんと言葉尻がしぼんでいかれたのは、声こそ上げられはしていないが、おおよそ俺の言葉に賛同という雰囲気になったからであろう。

 こういったところがお優しすぎるのだ。せめて家中を引っ張る姿勢を示してくだされば、みなも安心してお仕えすることが出来るというのに。

 だがそこに俺はやはりいなかったと思う。俺のこの決定はどのような状況であっても変わらなかったはず。

 やはり今川家はどう転んでも滅ぶのだろうな。

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