[第二十七話、ドラゴンちゃんとメガネくん]
俺たちは街を出発し、村を囲む谷の上にたたずみ、そこでトカゲたちが来るのを待っている。
「もうすぐだな」
「なんだか緊張するね..」
「大丈夫..私が全て倒すわ」
ルナの目は決意に満ち溢れ、絶対に今日で終わらせてやる。そんな表情でライフルのスコープを覗き相手が来るのをただジッと待っている。
すると、パラリラパラリラと遠くのほうから聞き慣れた音と夜空が明るくなるほど眩しい光を照らしながらバイクラートカゲの軍団が現れた
「来たわね、私がみんなに呪文をかけるわ」
メリファは本を開き『ブロッサム・アデンション』と詠唱し、ユウマ達の魔力を増幅する支援魔法を唱えた。
安らかなエネルギーを感じたユウマは拳をつき出し
「力が満ち溢れてる感じがする..よし!俺もいっちょやったるか!」
「残念だけど..アナタの出番はない私一人でなんとかするわ」
ユウマの言葉に返事をしたルナは再びスコープを覗き緑色の綺麗な銃弾を込めると、バッタバイクで走行しているバイクラートカゲの頭を狙い躊躇なく撃ち抜く、1秒もしないうちに頭にヒットしトカゲの頭は風船のようにバン!っと割れ辺りに血しぶきが飛び散った、ルナが込めた銃弾は風魔法がやどった弾だったようだ。
いきなり襲撃され、腹が立った親分トカゲは拡声器を使いユウマ達に荒い言葉をぶつけてきた
「いきなり人の可愛い家族をぶち抜くとは、いい度胸してるじゃねえか!?お前らぁ!戦争だアイツら全員ぶち殺すぞ!」
親分の合図にうぉぉお!と雄叫びをあげるとバッタの羽が羽ばたき、こちらに向かってすごいスピードで近づいてきた
「全員焼け付くす!」『リザードブレス!!』何体ものトカゲが口をあけ、炎の息を吐き燃やし尽くそうと襲いかかってきた。
ジョンとユウマがそれぞれ別方向に鉄と岩の壁を呼び出し、炎のブレスを防いだが何体かのトカゲはすでに目の前まで接近していたのか、手にしている木製のバッドで殴りかかってくる。
「ゲイル弾out、フレア弾in」ルナはそうポツリと呟き、ライフルからダブルハンドガンに持ち替え違う魔法を宿した弾に瞬時に切り替え、殴りかかってきているトカゲ達を一匹ずつ正確に身体にヒットさせていく
弾が命中したトカゲ達は、激しい炎に焼かれ辺りはトカゲ達の焼死体だけになった。
「す、すげぇこれが竜人族の力か..」
「す、すごいね..」
ルナの圧倒的な戦力にただ驚くだけのユウマとジョンを見て、ルナは静かに言う
「まだ本気じゃない..竜人族の本気見せてあげる..」
さらにこちらに向かって飛んでくる数百のトカゲのほうを向くと、目をキリっとさせ長い詠唱を唱え始める。
『漆黒の虚空より流れ出る、暗黒の根源よ。深淵の奥より湧き立つ、無限のエネルギーを我が手に集めよ。蒼き星の終焉を予示する力を、我が前に具現化せよ。絶望と無を宿し、虚無の力を束ねし者よ。その焰、熾烈なる光となり、あらゆる障壁を打ち砕け。敵の全てを呑み込み、焰の渦と化して、闇を燻し尽くせ。神々の裁きの如く、闇を穿ち、無限の破壊をもたらす。至高の力を、今ここに!ネクロニウム』
周囲の空気が歪みだし、ルナの片目が蒼い炎に包まれ、その目から一瞬の光がほとばしると目の前に巨大な光の光線が降り注ぎ、何百といたトカゲ達は光線に飲み込まれる、その瞬間耳を塞ぎたくなるほどの爆撃と身体が焼けそうなほどの風がユウマ達を襲う
ルナの圧倒的な魔法にユウマは体験こそしたことはないが自分がいた世界でかつて原爆と呼ばれている兵器に似たものを感じ一気に血の気が引いた
「クッソー!まだだ!こちらにはまだまだ勇敢な戦士がいる!お前らぁ!かかれー!」
あれだけの光線を食らい一気に仲間が減ったにもかかわらずトカゲ達は恐れることもなくさらに数百の束で襲いかかってくる。ルナはまたしても詠唱を唱え始めようとする
「..ッ、さっきの力を見せても引かないなんて..いいわ..何も残らないほど駆逐してやる..アルインやるよ」
ルナの言葉にビクッとしたアルインは震えながらも首を縦に振る
アルインの合図を受け取り、ルナは目を見開き力を解放する。
「アルイン、星獣の力を全開放せよ。コードエレメント、星のシンフォニー、全てを融合し、神獣への進化を果たせ。星の脈動、エネルギーのシグナル、我が力を集め、今ここに変革を。暗黒のコード、光のベクトルが交差するこの瞬間に、全ての力を統合せよ。進化のプロトコルを起動し、神獣の真の姿を顕現せよ。新たなる力の結晶、今ここに解き放つ!」
ルナが呪文を唱え終わるとアルインの足元に魔法陣が出現しアルインの力を解放する、だが過去に見てきた星獣から神獣の進化とは違いアルインは苦痛な声をあげ身体が大きく震えてしまっている。
「アルインが苦しそうだルー」
「メリファ!なんとかしてあげてほしいでち!」
指を差しメリファやユウマに助けを求めるホッパーとマヤにメリファは首を横に振り、マヤの手を握りこう言った
「ごめんなさい、私にはどうすることもできないわ..ごめんなさい」
「ルー!ユ、ユウマ!アルインがアルインが!」
「ルナ先輩!これ以上強い魔法使うな!自我が無くなるぞ!」
「こんなの僕達じゃ、どうしようもできないよ」
「ココ..」
空に向かって吠え、黒い翼を羽ばたかせ暗黒の雲の中に入っていくアルイン
雲の中は雷鳴が鳴り止まず、無数のエネルギーが今にも宙に撒き散らされそうなほどの空気がただよう
すると雲の中から巨大で不気味な黒い竜が姿を現す。いつもの可愛いらしい声とは思えないほど、低く恐ろしい声で話し始めた
「我を呼び覚ますほどの難敵がどこにいる?と思ったが見当たらぬな、もしやあの小さく弱いトカゲのために我を呼び覚ましたのか?ルナよ」
「ハァ..ッ..そう..弱いトカゲとかは関係ない..これは命令...さっさと殺して..」
巨大すぎる黒龍を目にしたトカゲの親分は命の危険を感じたのか
「お前達!すぐに下がれ!アイツはヤバい!死ぬぞ!」
もう遅いと言ったような顔でアルインは口にエネルギーを溜め始め『ドラゴンレイ』と唱え口から強烈な光線を吐く、一瞬にして全てのトカゲ達は一匹も残らず焼き尽くすされてしまった。
遠くから黒煙が立ち昇りその様子を見ているのは
「あらまぁ、凄い力ですこと..トカゲさん達が一瞬にして灰になってしまいましたわ今回は諦めて退散したほうがよさそうですわね」
そうダミアナは独り言を言い、闇の中に消えていった
ルナと神獣になったアルインのお陰でバイクラートカゲ達との長きに渡る戦いが一瞬にして終わってしまった。
戦いが終わり倒れ込むルナに駆け寄るジョンだが、力の強い魔法を使いすぎたせいか、目の光を失い自我を失ってしまっている。
「ルナ先輩!ルナ先輩!ダメだ全然反応しないよ」
「我は誇り高き竜人族..邪魔するものは全て破壊する..我に触るなぁ!」
「うわぁ!」
重力の魔法で吹き飛ばされたジョンに駆け寄り、ルナに向かって語りかけるユウマ
「先輩!目を覚ましてください!俺達は味方です!」
「ユウマ!上でち!」
マヤの言葉に反応し上を見上げると暴走したアルインが大きな尻尾でユウマを叩きつけようとしていた
『ロックリターン!』『ホッパーエネルギーパンチ』
モナークとホッパーの遠距離攻撃が尻尾に当たり僅かにだが直撃だけは免れ間一髪のところでジョンを抱きかかえ避けることができた。
「やるではないか..だが次はこうはいかん」
「ヤバいぞ、さっきトカゲ達を一瞬にして灰にした光線がくる!」
なにかできないかとユウマは考えるその瞬間ペンダントから溢れるほどの光が漏れていることに気づく
「この光は?」
よく見るとホッパーの身体も光輝いてる..
「ユウマ君!ホッパーを進化させて!」
メリファの言葉にユウマは、はい!と合図をし呪文を唱えた
「星獣ホッパーよ我の力を使い神獣に進化せよ」
(魔力供給もしてないのにホッパーが神獣に進化した、こんなことって..)
ホッパーの足元に光輝く魔法陣が現れ、ホッパーを包み込むと星獣の姿の面影は少し残ってはいるが銀色の髪が生え、白いマントをまといたくましい身体つにきになったホッパーがいた
「ユウマ!アルインは任せるルー!」
そうユウマにいつもの子供のような話し方ではなくどこか大人びた声色で話しかけると、アルインに向かって光の速さで突撃する
神獣同士の激しい戦いに気をとられていると自我を失ったルナがユウマ達に襲いかかってきた
『雷よ..対象を貫け
両者は一歩も譲らず、相手に拳をぶつけようとするがどちらもなかなか攻撃が当たらない
戦闘をただ見てるだけしかできないメリファ達、するとマヤがなにかを察知した
「近くになにかいるでち!蝶の使者のフィールドに反応したでち!」
なんと、バイクラートカゲの親分は生きていたククっと笑い、擬態していた岩からルナの首元向かって飛びかかってきた。
「残念だったな!トカゲは擬態ができるんだよ!おぉら!」
ルナの首を狙い片手斧を振りかざす、急な出来事で避けることができない
「やらせるかぁ!」
ジョンは叫びながら、グレートアックスを持ちトカゲに一瞬にして近づき大きくアックスを振ると親分はあっけなく真っ二つになってしまった。
「ルナ先輩!大丈夫で..!ッガハ..」
怪我がないか確認をするために目を合わせたジョンだが、自我のないルナはジョンを蹴り飛ばしてしまう
そして吹き飛ばされたジョンを掴み地面に叩きつけ、ハンドガンを頭に押し付ける。
「人間は全員殺す..」
メリファはその状況をみて考えていた、どうすればルナの苦しみ解放してあげられるのか
「どうすれば、いいの?このままだとジョン君が...そうだわ..もしこの方法がいけるなら..」
なにかを思いつき、大声でジョンとユウマにこう伝える
「よく聞いて!私の勘が正しかったらルナちゃんの身体はいま魔力でいっぱいになってるはずよ!だからその魔力を抜き取ってあげればいいわ!」
「勘!?なにを根拠にそんな..メリファさん!どうすれば魔力を抜き取れるんですか!」
「ルナちゃんとどちらかが魔力供給をするのよ!私達も魔力供給でお互いの魔力を増幅したり分け与えたりするように、ルナちゃんの強大な魔力を誰かが引き受けてあげれば戻ると思うわ!」
「そういうことか!だったら!」
勢いよくルナの元に走り、その勢いのままルナを押さえつけるユウマ
「ジョン!お前がルナ先輩と契約しろ!」
「えぇぇ//僕ぅ//?」
「早くしろ、緊急事態なんだ!ルナ先輩も許してくれる!」
急な契約におどおどしているジョンに、早くするように急かすユウマ、確かにこの状況で考えている余裕はない意を決したジョンは
「ルナ先輩!失礼します!」
ルナの手をぎゅっと握り呪文を唱え始める「我が魂と汝の魂を繋ぎ、共に歩む力を授けよ。この契約により、我らの魔力は一つとなり、限りなき力を発揮せん、これってどこにキスするのが正解なの!?」
「知らん!俺はもう離すあとはなんとかしろ」
ルナを捕まえていた腕を離すと、ルナはその勢いのままジョンに倒れ込み気がつくと唇と唇が重なっていた
(んー♡♡♡これが魔力供給!?ルナ先輩の魔力がドンドン身体に流れ込んでくる♡ダメダメもう無理だぁ!)
ルナも声こそあげはしないが、気持ちがよいのだろう身体をビクビクとさせている
なかなかに濃厚な契約を交わした二人魔法陣が消え契約を交わし終えているがなかなか離れようとはしない
見兼ねたモナークはジョンに
「お楽しみのとこ悪いココだけど..ぼくもホッパーの戦いに参戦するココ!」
「あぁ//ご、ごめんわかったよ!星獣モナークよ我の力を使い神獣に進化せよ」
モナークを淡い光が包み込み、光の中から大きな槍を持ち凛とした雰囲気の猿神が現れた。
ホッパーとアルインの戦いは激しさを増す
「初めて神獣になったとは思えん動きだ..だがこれはどうだ!」
長い爪でホッパーを引き裂く、その攻撃を蹴り飛ばし弾くがアルインが狙ってる場所はホッパーの背中、尻尾を使いホッパーの背後を狙う
「避けきれなっ..」
ガキン!と槍で尻尾を弾く一匹の神獣が姿を見せる
「モナーク..!神獣になれたルー!?」
「あぁ!一緒にアルインを止めるココ!」
2匹は力を合わしそれぞれの技をアルインに向けて放つ
『メタル・スマッシュ』
『
ホッパーは鉄のエネルギーを宿した拳を突き出し、モナークは岩をも砕く力のこどく槍を突き出す、2匹の力のおかけで見事アルインを討ち、暴走を止めることができた。
「ここは?」
少し頭痛がする..ルナは頭を押さえ身体を起こす。辺りを見渡す不思議な..だけど、どこか懐かしい綺麗な山に囲まれた草原にいた
「アルイン!!」
少し離れたところで倒れているアルインを見つけ駆け寄り状態を確認する、気を失っているだけだとわかりホッと胸をなでおろした
「うぅ..ルナ..?おぅれはなにしてたのだ?」
「無理させてごめんね..」
ボロボロになった小さな身体を抱きしめ、大切な家族を傷つけてしまったと思い涙が溢れる
「泣かないでほしいのだ..おぅれは大丈夫なのだ..」
アルインを抱きかかえみんなを探しに歩いてると、崖の先端に1人の女性がこちらを見ている、ルナの鼓動が早くなった「あの人のこと私は知っている..だって..」駆け足で女性に近づくとルナは涙をこらえ震える声で「ママ..ママなのね」
その言葉に優しく微笑むのはルナの母親だ、ルナは母との再会に耐えられず母親に抱きつき大声で涙を流してしまった。
「ルナ、勝手に遠くに行ってしまってごめん」
「ううん..大丈夫、大丈夫だから..謝らないで」
しばらく母親の腕の中で泣きじゃくったルナはようやく気持ちが落ち着いたのか涙を拭い、少し恥ずかしげに話しはじめた
「ママ、ここはどこなの?みんなは?」
「ここはね、あなたの心の中よ..」
「心の中?」
「そう、あなたは強い魔法を使いすぎて自我を失ってしまったのだけどもう心配しないであなたは、もうじき目を覚ますわ。とってもいい仲間に出会えたのね」
母はルナの頭を優しく撫でると、抱きしめていた腕をほどきふわりと宙に浮かび徐々にルナから離れていく、母にルナは悲しい声でこう言った
「また遠くに行っちゃうの?」
その言葉を聞いて、母は微笑む
「いつでもあなたを見守っているわ、さよならルナ愛してるわ」
「ママ!待ってママ!私も!私も大好きだよ!」
「ママ..」
目を覚ますと目の前にいたのは泥と傷だらけになっているジョンとアルインが視界に映る
「大丈夫ですか?」
「もう起きないと思ったのだ..」
「みんなごめんなさい..私のせいでこんな目に」
「謝らないでください、僕達は平気ですからルナ先輩のおかげで村を守りきれましたよ、めちゃくちゃカッコよかったです」
「ありがとう」
トカゲ達をやつける約束も果たせたし俺達は村に戻ることにした。
「約束の魔王の頭部だ」
ルナパパはそう言うと赤い色の箱を手渡してきた
「これもしかして中身確認するとかします?」
「しないのかい?」
俺の問に当然といった顔で返してくるルナパパ
メリファさんが一応確認しときましょうかと言うのでは恐る恐る箱を開ける
そこにあったのはもちろん魔王の頭部で俺が写真で見たときと同じ綺麗な顔が確認できた。
「やっぱ生首はなれません」
俺のリアクションが受けたのかハハハと豪快に笑うルナパパ
するとモジモジと言葉を濁しながらルナ先輩がパパに
「パパ..そのごめんなさい..使ってはいけないって言われてたのに...」
「ルナいいんだ..パパ達の為に戦ってくれてありがとう..ママも誇らしいだろう..よくやってくれた我が娘よ」
ルナ先輩の頭を軽く撫でるルナパパを見て少しジーンとしてしまった自分がいる。
こうして無事に..頭部をゲットしエンチャントレルム魔法学校に帰還する。
ジョンとルナ先輩のことはまた今度考えればいいや..
[おまけ]
「なんだ、また来たのかおばさん軍団」
「フェイとルーシーはともかく、私のことはおばさん扱いしないで!」
「なんでやねん、ウチもおばさんちゃうわ」
「どちらかといえば、老け顔なのはジュリアのほうです」
ミケロスだけではなく、フェイとルーシーに裏切られたジュリアだが今日のジュリアにはある秘策があったのだ
「フッフッフ、私がおばさんならじゃあこの人はどう説明するのかな!?」
ジュリアがミケロスの前に差し出してきた人物、それは教頭のマーシャルだ
「ック!卑怯だぞ!教頭を使うなんて!」
「なんの話しですか?皆さん、私に用事があると言うので来てみたらなにをくだらない話しをしているのです」
「聞いてください教頭先生この1年生のミケロス君が私のことをおばさんと呼ぶんです!」
「それは..言葉の綾であってだな、ここまで本気にされるとは思ってなかったし」
「じゃあ謝ってくれるの?」
「なんで俺が謝らないといけない」
2人のやりとりを聞いたマーシャルはハァとため息をつくと
「お二人ともこんな無駄な争いはやめなさい、そもそもミケロス・サイレンあなたがジュリア・ペシュールをおばさん呼ばわりをしなければここまで大きな問題になりませんでした、違いますか?」
「そうです」
「それにジュリアさんあなたは何故私をここに呼びつけたのですか?理由は?」
「そ、それは私より、おばさんというかなんというか..おばあちゃんを連れてきたらミケロス君だったらなんて言うのかな..って」
「2人とも罰として校内の廊下を全て拭き掃除するまで帰ってはいけません!」
「「えぇー!そんなー!」」
「ウチらは帰ろか..」
「そうですね、皆さん女性に対しておばさんと軽々しく発言してはいけませんよ」
「誰と話してんねんな」
「画面の向こうの読者さんです」
次回[第二十八話、七夕だョ!全員集合]
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