病院内では…said 桜花

 等々無理に成ったか。

 昔から言われていた。

 俺は病気で死ぬ…と。

 そして今日医者から数日以内に死ぬと宣告された。

 今まではどうでも良かった。

 でも、今は違うんだ。

 シロ寂しがってないかな?

 ご飯ちゃんと食べてるかな?


 「失礼します夏目さん、可愛らしいお客様ですが通しても?」

 …?誰のことだ。

 「詳しく。」

 「本来は入れては行けないので詳しく言えません。」

 「分かったよ、通して。」

 入れられたのは、ボストンバッグ。

 10分後に回収するとだけ言って出ていった。

 恐る恐る開けてみると。

 「ミャー」

 そこにはなんとシロが居た。

 …夢?じゃあないな。

 嬉しすぎて昇天寸前だったのをなんとか耐えきった。

 「ごめんよ、シロ俺さ癌なんだわ。お前を拾ったのは通院帰りでさ。でもゾッコンだったのは本当さ。」

 「ミャー」

 それから、俺は一方的にシロを甘やかし。

 癒して貰い。

 何ら変わらない日常。

 「明日退院だから、待っててくれよ」

 今の非力な腕でも分かるシロの温かさ。

 大好きだよ。

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