病院へ said 刹那

 正直今は自分に対しての怒りが収まらない。

 「桜花が倒れた!?説明!!」

 「落ち着いて刹那。」

 桜花のバカ。

 最近あれだけ大丈夫って言ってたじゃないかよ。

 なんで早く気づいてやれなかったんだよ、僕は…

 「なんだよ兎卯香、これが落ち着いてられるか?」

 「ショックなのは分かるけど落ち着かないと、アタシも同じだから分かるのよ」

 その言葉を聞いて内心ほっとした。

 僕は良い理解者を持ったよ。全く。

 「すまん、ありがとう。」

 「で、これからどうすんのよ。」

 そんなの決まってるだろ。

 「桜花に会う。」

 「分かったよ。」

 病院について手早く面会の手続きを終え俺たちは桜花の元についた。

 たくさん話したさ。

 勉強もクラスも最近のことも。

 自分達の隠していた今までのことも。

 あれ言った時の桜花が最高に可愛すぎたや。

 本人は拍子抜け過ぎて「ヘ?」なんて間抜けな声あげてたっけか(笑)

 時間は刻々と過ぎていき。

 「今度はいつ会える?」

 と聞いてみると

 「家でかな?」

 苦笑いで言う桜花の顔とその答えをしっかり覚えて、俺たちはここを去った。

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