夜になって光が差した。

 眩しくて起きてしまった。

 窓辺に座る。

 あの子はどうしているのだろうか。

 私の頬に一筋の涙がホロリと伝った。

 (…私は何を言ってるんだ?)

 なぜだろう。

 最近やたら忘れているような。

 いつか思い出すか。


 外には何時もいた月がそこに有るのに…

 帰れないもどかしさがここにはある。

 これからのことは分からぬが。

 やるだけ…やるつもりだ。

 籠の中私は空が赤く染まったのを見計らってまた眠りについた。

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