学校の日常 said:桜花
俺は、学校で大ピンチだ。
なぜなら、今俺は寝ている。
正確には…
「夏目君~あれ?寝てる?可愛い」
「え?夏目君寝てるの?」
「キャーッ、好き」
こんなのだから、動きにくい。
朝見つけた猫にでもなれればいいのにな。
俺には、まだ誰にも言えない秘密があるから。
朝がとてもつもなく辛い。
今はもう昼休みだが…
そろそろ、図書室行くか。
俺は、重い足取りで目的地に着いた。
本を一冊手に取り、いつもの窓辺に腰を下ろす。
そうして一枚、もう一枚とページのめくれる音。
落ち着く。
数十ページ読んだところで、幼馴染の西園寺と
その友人の暁が来た。
因みに暁は、俺の想い人だ。
俺は、何気なく暁を見る。
ショートカットで一見バサバサに見えてピンでとまってる髪とアクセントの三つ編み。
目尻から、少し降りた所にある涙ぼくろも色っぽい。
見れば見るほど、彼女の魅力に取り憑かれる。
対して西園寺は、いつも通りの金髪でいかにも柄が悪そうだが、俺と学年一位を争ってる。
言ってしまえば、親友でライバルで相棒だ。
…だが、何か今日は空気が違った。
二人共に様子がおかしかったんだ。
俺は気づかれぬように、そっとその場を後にした。
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