人間の友人?
上には、黒い山が三つ。
妾は、大嫌いなケルベロスが目の前にいると思い固まってしまった。
今となっては、神として最悪の恥だ。
それにしても、黒山のひとつの女は妾の事を…猫?と呼んだ。
確かにそうだ。
この女は、ストレートショートカットの髪にピンクの髪留め人間的見た目は可愛らしい少女だが、何か引っ掛かる。
なぜか分からんが…冷たい視線が。
「そうだ、桜花今度さ…」
この話を切り出した男は、髪が金髪でいかにも…だが、魚をくれた少年に向ける青く澄んだ眼差しはとても優しかった。
魚をくれた少年はコイツらが言うに、夏目桜花とのこと。
黒髪に灰桜色の静かな瞳。
どこか寂しげで、何を目指してるのか検討もつかないが…なぜだろう懐かしい。
「すまんが、此処に居たことはあまり触れないでくれ。」
彼の表情が強ばったのはこれが最初の子とで、
「じゃあ、学校言ってくるから」
と言い残し、この場を去っていった。
あの時の、学生らしい姿と学生らしくない背中は今でも忘れない。
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