出会い

 温かい。

 優しい、肌触り。

 こんなにぐっすりと眠れたのは、何時ぶりだろうか?

 …?温かい?

 目を開けるとそこは、足元には白い毛布、回りは茶色い紙か?、上は…光の下だった。

 「ニャー」(なぜ我が陽光の下に居るのじゃ!?体が壊れ…て無い?)

 我が目を白黒させていると、上から黒い影が落ちてきて、

 「おーい。急に鳴いてどうした?」

 と男が現れた。

 「はい、これしか持ち合わせがなくてすまない。でも、いっぱい食べるんだぞ。」

 何を言っているんだ?妾は腹など空くはず無かろう、空くはず…はて、なぜ腹がキュッと鳴っておる?

 う、旨そうな魚か?これは…。

 しょうがないから、食べてやらんこともない。

 …心なしか、この男がくれたものが美味しかった。

 これが、童もみじと男◯◯のはじめての出会いだった。

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