このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(209文字)
証拠や証言に基づいて推論を重ねるのが一般的な名探偵の流儀である。しかし、それが完全ではない場合もある。そんなときに、本作の教授が用いるゲーム理論的推理法は威力を発揮する。今回、ゲーム理論の考えを応用して最も確からしい犯人を推定するというのがとても新しく感じた。論理性は十分であり、これも新たな本格ミステリの形なのだと思う。
新しいミステリー小説って感じがしました!作者の立てた筋書きを変えてしまうほどの教授の推理と、その根拠がナッシュ均衡からきているという発想が斬新ですてきです。良い意味で騙されたような感じです考える人や考え方が変わると、こうも物事は違って見えるんですねとても面白かったです!