異能探偵部の事件簿

第2話 異次元の書庫

プロローグ

異次元への扉を見つけた異能探偵部のメンバーたち。彼らは消えた本の謎を解き明かすため、その扉の向こうへと足を踏み入れる決意を固めた。

第一章

「本当に入るのか？」優作が少し不安そうに尋ねた。

「他に方法はない。この異次元の中に何があるのか確認しないと、事件は解決できない。」竜也が冷静に答える。

「よし、全員準備はいいね？」京介が確認した。

「うん、行こう。」真紀が力強く頷いた。

異能探偵部のメンバーは、互いに頷き合いながら異次元の扉を開けた。そこには、幻想的な光景が広がっていた。古代の図書館のような広大な空間で、無数の本棚がそびえ立ち、空中を漂う本たちが輝いている。

第二章

「ここは…何なんだ？」沙織が呆然としながら周囲を見渡した。

「おそらく、異次元の書庫だろう。消えた本がここに集まっているんだ。」竜也が推測した。

「でも、誰がこんなことを…？」真紀が疑問を投げかける。

その時、不意に本棚の影から何者かの気配が感じられた。異能探偵部のメンバーは一斉に警戒態勢に入った。

「誰だ？」優作が声をかける。

すると、現れたのは一人の少女だった。彼女は古い衣装を身にまとい、瞳は光り輝いていた。

「あなたたちは誰？」少女が問いかける。

「僕たちは白鳳学園の異能探偵部だ。君は？」竜也が答えた。

「私はアリシア。この書庫を守る者よ。」

第三章

アリシアは、異次元の書庫について説明を始めた。この書庫は、異次元の中に存在し、時空を超えて様々な世界の知識を集める場所だという。

「でも、なぜ本が勝手にここに集まるんだ？」京介が尋ねる。

「それは、この書庫の魔法によるもの。時折、現世から知識を集めるために本を吸い寄せるの。」アリシアが答えた。

「それなら、僕たちの図書館から消えた本もここに？」沙織が確認する。

「そう、でもその中に何か異常があるかもしれない。最近、この書庫にも不安定な現象が起きているの。」アリシアが困った顔で答えた。

第四章

異能探偵部のメンバーは、アリシアの協力を得て書庫の中を調査することにした。各自の能力を駆使しながら、異常の原因を探る。

「ここだ、何か異常なエネルギーを感じる。」竜也が一つの本棚を指差した。

「その本棚の奥に何かあるのかもしれない。」京介が慎重に進む。

本棚の奥には、一冊の古びた本があり、その本が強いエネルギーを放っていた。

「これが原因かもしれない。」竜也が本を手に取った瞬間、激しい光が放たれた。

エピローグ

光が収まると、異能探偵部のメンバーは再び元の世界に戻っていた。手には異次元の書庫から持ち帰った古びた本があった。

「これが、事件の手がかりになるはずだ。」竜也が本を見つめながら言った。

「この本の秘密を解き明かせば、きっと他の謎も分かるはず。」真紀が期待に満ちた声で答えた。

こうして、異能探偵部の新たな冒険は始まった。異次元の書庫で得た手がかりをもとに、彼らはさらなる謎に挑むことになるのだった。