第13話 玄天大陸の十大高手の一人
青雲宗、氷璃宮。
楚歌と林長老は宮殿の外に到着した。
掌門藍夢璃の宮殿として、氷璃宮は青雲山の頂上に立ち、周囲には険しい山々と古い松が取り囲み、一幅の神秘的な山水画のようだった。
「師匠、寒いです!」
なぜか、この氷璃宮全体が冷気を発しており、楚歌は身を抱えて震えていた。
「何も分かっていないな。」
「掌門は水属性の功法を修行しており、この宮殿の建物の多くは極寒の地の氷で彫られているのだ。」
「お前が築基期に突破すれば、この寒さを自然に耐えられるようになるだろう!」
「今は我慢するしかない。」
林長老はそう言うと、遥か上に向かって恭敬に礼をしながら呼びかけた。
「掌門にお目にかかります。弟子を連れて初級錬丹師の徽章を頂きに参りました。」
しばらくして、宮殿の最上部の寝室から冷たく魅惑的な声が響いてきた。
「初級錬丹師の徽章を授けるために私が直接出る必要があるのか?」
「私藍夢璃が日々暇を持て余していると思っているのか?」
掌門が怒ったのか?
二人の心には冷たいものが走った!
楚歌は心の中で林長老を責めるように見た。
初級錬丹師の徽章を授けるのに掌門が直接出る必要はなかったのか?
つまり、林長老、あなたは掌門に会いたかっただけじゃないか?
あなたはなんて策士なんだ!
幸いにも林長老は気を取り直し、事前に考えていた言葉を落ち着いて述べた。
「掌門にはご存じないかもしれませんが、この弟子は非常に優れた才能を持ち、三年前倒しで初級錬丹師の試験に合格しました。将来宗門に多大な貢献をすることが期待されます。このような青年才俊が、掌門から直接指導を受けることは、彼にとって大きな機会となるでしょう。」
少しの間を置いて、再び冷たい声が響いた。
「彼一人だけ入るように。」
瞬間、林長老は目を見開き、失望の表情を浮かべて頭を上げた。
どういうことだ?
掌門は私に会いたくないのか?
私が計画したことが全てこの小僧に持って行かれるのか?
楚歌は林長老の困惑した様子を見て、心の中で笑っていた。
彼は全てを理解した。
林長老は掌門にべた惚れなのだ。
彼は掌門に会いたかったが、失敗したのだ。
しかし、楚歌は幸運を掴んだ。
「師匠、弟子は掌門に会ってきます。」
楚歌は笑顔で林長老に別れを告げ、氷璃宮の中に入っていった。宮殿の中に入ると、温度がさらに急激に下がった。
楚歌は体を抱きしめながら、寒さをしのぐために功法を使い、案内してくれる執事弟子に従って急いだ。
道中、数え切れないほどの氷の彫刻が、掌門が一振りの剣で敵を斬る勇姿を描いており、見る者を震え上がらせた。
玄天大陸の十大高手の一人である藍夢璃の威厳はやはり圧倒的だ。
宮殿の一角には氷青色の水池があり、水は澄み切っていて、冷気が立ち上っていた。
浴びたばかりの藍夢璃は、緑色の薄い紗を纏い、裸足でゆっくりと歩いて出てきた。
彼女の容姿は非常に美しく、乱れた衣装の下には白い太腿が露出し、見事な曲線が一望できた。
玉足を一歩一歩踏み出しながら、胸の豊かな果実も揺れ、見る者の心を惑わせた。
高台の上には氷の彫刻の座椅子があり、無数の宝石がちりばめられ、輝いていた。
藍夢璃は氷の彫刻の座椅子に横たわり、魅惑的な長い脚を組み、頭を支えて弟子を見下ろし、威厳のある表情を浮かべていた。
「名前は何という?」
もし前世なら、掌門の強大なオーラに楚歌の心は少し恐れを抱いていたかもしれない。
しかし、今の彼は再び生を得て、システムも持っているので、心態は十分に強く、冷静に対処することができた。
「弟子の名前は楚歌です。」
「三年前倒しで初級錬丹師の試験に合格したのか?」
「弟子は幸運でした!」
藍夢璃はうなずき、手を軽く振ると、銀色の徽章が空中に浮かんだ。
楚歌は徽章を受け取り、深々と礼をした。
「掌門、ありがとうございます!」
藍夢璃は欠伸をしながら、無造作に言った。
「努力を続けて、早く小林を超えるようにしなさい。」
「それに、君の才能は認めるが、境界が低すぎる。煉気三重では話にならない。」
「たとえ錬丹の道で急速に成長しても、実用にはならない。」
「修行の基本は境界であることを忘れるな!」
楚歌は理解し、真剣に答えた。
「掌門のご指導、ありがとうございます。弟子は必ず修行に励みます。」
そうは言っても、システムがあるので、修行なんてするわけないだろう!
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