第4話 「若者は勇気を持って挑むべきだ」

楚歌は一体何を言っているんだ?

洛青瑶は疑惑の表情を浮かべた。

楚歌はずっと自分のことが好きだったのに、どうして他の女子に告白するんだ?

わざと私を怒らせて注意を引こうとしているのか?

恥ずかしいし、みっともない!

洛青瑶は自分が皆の注目の的になっていることに気付き、顔が真っ赤になった。

一時的にどうすればいいかわからなくなった。

「いいわ、これはあなたが言ったことよ!」

「それなら、もう二度と私に近づかないで!」

洛青瑶は怒りでバタンと座り込んだ。


その時、林長老は混乱していた。

林長老はずっと楚歌が洛青瑶に告白して感情を取り戻そうとする舐め犬だと思っていた。

しかし、そうではなかった!

彼はすでに洛青瑶を好きではなくなったのか?

もう舐め犬ではない!

たった一日で、この感情を断ち切ったというのか!

これこそが私たちの模範だ!

林長老は信じられない様子で楚歌を見つめた。

「楚歌、本当にもう洛青瑶を好きではないのか?」

「その通りです!」

楚歌は大声で答えた。

「ははは!」

「いいぞ!」

「私は君を気に入った!」

「君こそが若者の模範だ!」

林長老は笑いながら近づき、楚歌の肩を満足そうに叩いた。

林長老の突然の親密な態度に、楚歌は少し困惑した。

何が起こったのか?

林長老がそんなに早く態度を変えるなんて?

さっきまでは殴り殺すかのような勢いだったのに、今では称賛して若者の模範だと言うのか?

教室の中の同級生たちも皆、林長老と楚歌を不思議そうに見ていた。

だから、楚歌は一体何をしたんだ?あの厳しい林長老が遅刻をしたにもかかわらず、楚歌を称賛するなんて……

理解できない、本当に理解できない。

楚歌も理解できなかったが、勢いに乗ることにした。

「では、林長老、私に告白する許可をいただけますか?」

「もちろんだ!」

「もちろんいいぞ!」

「行け!」

「早くしろ!」

「若者は勇気を持って挑むべきだ」

「ただし、舐め犬にはなるな!」

林長老は慈祥な表情で楚歌を見つめた。

その視線に楚歌は少し恐れを感じた。

その時、教室内から再び驚きの声が上がった。

「驚いたな、あの厳しい林長老が楚歌に教室で告白を許可するなんて!」

「それに、楚歌はもう洛青瑶を好きじゃないって、誰に告白するんだ?」

「先生や同級生たちの前で告白するなんて、刺激的すぎる!」

「もしかして私に告白するんじゃない?私の美貌は洛青瑶に全く劣らないし。」

「馬鹿言うなよ、彼の視線は明らかに私の方を向いているんだから……」

楚歌は教室内を見回し、すぐに告白のターゲットを見つけた。

後列に座る柳飄然だ!

今日の彼女はミニスカートを履いており、白い脚を露出していた。

楚歌はその方向を見つめ、そのまま彼女のもとへ歩いて行った。

柳飄然は急いで背筋を伸ばし、大きな目で楚歌の深情な眼差しを見つめた。

あの深くて優しい眼差し……

それは愛だ!

まさか楚歌が私に告白しようとしているのか?

楚歌がようやく私の良さに気づいたのか?

元々は楚歌を攻略するために手段を使おうと思っていた。

この幸運が突然やってくるなんて!

私は一生の運を使ってでも楚歌の告白を受けたい!

楚歌、早く言ってくれ。

柳飄然は切望の眼差しで楚歌を見つめ、その視線は楚歌を丸ごと飲み込んでしまいそうだった。

立ち止まった楚歌は心の中で考えた。

少しごまかしてみるか?

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