補節その一 或る老パイロットへのインタビュー

 おお来たか、まあ入ってくれ。

 その辺散らかってるけど、画材だけ踏まんといてくれよ。

 最近寒ぃなあ、コーヒーでいいかい?

 絵でも見てて待っててくれや、同じ絵しかねぇけどな。

 

 兄ちゃん名前なんだっけ?

 え?スマンもうちっとでっかく喋ってくれ。

 ヤダさんね、悪ぃね。耳も目ももうポンコツでな。

 

 その絵どれが一番高ぇかわかるかい?

 ……お、スゲェなあ!

 それなぁ、こないだ画廊が五十万で買うって言ったんだよ。雑誌のインタビューなんかより画商やった方が儲かったりしてな?


 

 もう三十年も前だからねぇ、細けぇ話はだいぶボケちまってるがな。

 出撃が決まったんは前日よ。

 え?そりゃもうビックリしたさ。

 口では「光栄です」だとか言うけどさ、「なんで俺らが」ってなっちまってな。

 

 もともと、あの任務はF35が任される予定だったんだ。

 こっちだってF15乗りの誇りはあるんだよ?でもさ、F35は格が違うだろ。

 ミサイルのロックオン一つ取ったって、F35なら目で追えば機体の正面じゃなくてもできるんだし、ドッグファイトなら確実にアッチのが有利なわけさ。普通に考えりゃこっちなんかお呼びじゃない。


 まあURAASで揉めたんだろうな。

 ヤダさんURAAS分かるかな、アルティメット・リッパー・オグジリアリー・アボイダンス・システム。……あれ、逆だったかな。

 今コンビニの監視カメラとかってさ、万引きした瞬間に犯人の顔認証して逮捕アラート警察と警備会社に送るシステムついてるでしょ。理論的にはあれと同じでさ、あの当時は全方位カメラの映像にリアルタイムで検索掛けて、周辺で超音波メス撃とうとしてるギャオスを見つけて回避するソフトをいろんな会社が作ってたのよ。

 え?あー、最初は警報だけだったらしいよ。でも音速だからねェ、人間の反応速度じゃ間に合わないから自動操縦システムで介入して緊急回避するんだよ。

 そう、もちろん危ねぇよ。

 緊急回避の影響でパイロットがケガするリスクももちろんだし、操縦権人間に返したらハイ失速してます、ハイ墜落寸前です、じゃ困るでしょ。相当高度なレベル要求されるソフトだったわけさ。

 そ。でロッキードがF35専用に開発したのがURAAS。アメリカもシェア獲得で必死だったからね、これで付加価値付けたのさ。

 でもね、二〇一七年だったかな、ドッグファイトで死んだアメリカの海軍兵の遺族が訴えたのよ、URAASのせいで息子が鼻から脳みそ噴き出して死んだって。んでロッキードは負けたんだよ。だいぶ前の訴訟だったけど、多分同盟国にURAAS使わせて何かあったら嫌だからゴネたんじゃねぇかな。

 そうなると白羽の矢が立つのは型落ちのF15だ。

 F15Jも似たコンセプトのソフトが導入されてて、その中でも比較的まともに動くって言われてたのがドッグファイト・アージェント・アシスタンス、DUAってやつだな。こっちは国内企業の開発だからよ、アメリカと摩擦起きにくいだろ。ま、俺らはディザスタラスリー・ユースレス・アシスタンスって当時呼んでたけどな。使用母数が少ないってだけの危なっかしいじゃじゃ馬よ。

 

 ホントのとこは分かんねぇけどさ、結局任務はこっちに回ってきたわけだ。朝も散々ブリーフィング待たされて、気が付いたら出撃してたよ。

 

 いつもはさ、離陸するときの気分はそりゃいいもんだよ。空が全部自分のものになって、自分が空の一部になれた気がするもんさ。

 でもあの日は違った、あの日は最悪で最高だった。

 ギャオスのエンゲージが初めてって訳でもねぇんだけどさ、数も大きさもまるで違う。超音波メスなんてシミュレーターでしかお目にかかったことがねぇ。

 そんな奴らと思いっきりドンパチやれるなんて今日限りだってわかってたさ、リングに上がるボクサーとかもあんな気分なんじゃねぇかな。


 ああ倉橋か、暫く会ってねぇなあ。

 あいつ五年ぐらい前に肝臓やってよ、一気にシケこんじまった。

 相変わらず声が高いだろ?電話だとキンキンうるせぇんだよな。

 どうせまた自分の名前の話してたろ。つまんねぇ奴だな、連夢なんてキラキラネームですらねぇよ。レム睡眠かってんだ。

 

 時間ねぇ、上の時間ってのは下の時間と違うのさ。だからあっという間だったし長かった。

 それより良く覚えてるのは空だな、台風の間近を飛んでるってのに分厚い雲がブツ切れでよ。

 晴天の地上はのどかで良いもんだけどな、荒天の時に雲間から覗く地上っつうのは全部白黒で濁ってて気味悪いんだ。みんな死んじまったみたいに見えるんだよ。


 一緒に出撃した奴らはどんどんトンボ返りとかルート変更してたなあ。

 核弾頭積んだ爆撃機用の航路だからあんまり多くは用意できないのよ。航路ってのは侵入されたら取り返すより変えちまった方がいいだろ。俺らが総出でギャオスから航路を守って、爆撃機が行って帰ってくるまで一本でも生きてりゃいいわけだ。


 最初のエンゲージはちっこい奴だった、多分通常相のデカいやつだな。

 オホーツクから太平洋沿岸沿いに南下してる通常相の大群がいたらしいけど、それがはぐれたんじゃねぇかな。

 ちっこいのは簡単よ、群れの一番頭飛んでる奴にバルカン撃ちゃあ当たっても当たらなくても逃げてく。


 ……そうだなぁ、死闘って言っても良いんかなぁ。

 

 ちっこいの追っ払う前から、上も下も何百メートルも分厚い雲の柱ばっかりでよ、風も巻いてるから真っすぐ飛んでるつもりが、気ぃ抜くと高度が落ちてるような感じだったな。

 真っ黒だったり灰色だったりする雲からな、真っ白というか黄色というか、雷が上に下に走ってたな。

 あんなもん直撃したらお陀仏なんだけどよ、飛行機乗りっつうのは空にいるときはみんな自信過剰でよ、俺に当たる訳ねぇって思ってたね。

 

 で、ちょうど俺の右側に雷が走ったんだ。

 エライ近さでよ、雲の中で暫く帯電してんだ。んでその光に照らされて、真っ黒い雲の中にとんでもないデカさのギャオスが三体飛んでるのが見えたのさ。

 

 真っ青になったねぇ。

 お互い雲で見えなかったとはいえ、空で生き残ってく奴は反射神経と瞬間記憶が抜けてる、見逃してるはずがねぇ。

 距離は五百メートルもないな、右下から突き上げられたらすぐケツ取られるような位置だった、倉橋の援護も間に合わねぇだろうな。

 なんもなけりゃ左旋回から急降下で距離取りたいとこだが航路がギリギリだったんだ。高度は落とさねぇで距離取るしかなかった。ケツ取られるのは覚悟の上で、倉橋と前後で挟むつもりだった。


 あぁ、カチーンときたさ。

 地球が冷えて固まって虫が飛び始めてからな、空の喧嘩の売り買いってのはどこでも相場が決まってんだ。相手の前でケツ振ったら売り、追っかけたら買いだ。アイツわざわざ俺を追い抜いて、目の前を右上から横切りやがった。倉橋がカン高い無線でギャーギャー喚いてたが聞いてられるかってんだ。


 アイツが俺と同じで、自信家で負け知らずだってのは飛び方見てすぐにわかった。ケツに付いた瞬間急降下して仲間ごと振り切って、無理やり右に流れて雲の柱沿いに逃げ始めやがったのよ。


 ヤダさんさ、戦闘機にないギャオスの武器って何だかわかるかい?

 ……飛び道具だったらミサイルもバルカンもあんだからこっちのが強ぇじゃねぇか。

 機動力とはちょっと違うかな、間違ってもねぇか。

 失速だよ。

 基本的に飛行機ってのは構造上失速したら致命的だろ?でもアイツら失速なんて屁でもねぇ、寧ろケツ取るための武器なんだよ。だから追っかける時は詰めすぎるとヤバいんだ。

 アイツは明らかに俺が詰められないのを分かってやがった。左右に振って照準を外しながら俺の速度を落とそうとしてた。

 こっちだってその手には乗らねぇ。周りの分厚い雲に押し付けて、たまりかねて急降下で振り切ってくるタイミングを待ってたんだ。直線に逃げりゃロックオンでミサイルの餌食だからな。

 

 わりとすぐ仕掛けてきたよ。

 雲の壁の前でいきなり上昇始めてよ、馬力で負けてる相手の前で急上昇なんてバカのやるこった。あっけなく片が付いたなって思ったよ。

 でもな、詰めた瞬間に倉橋の無線が聞こえたんだ。二体に雲の中で振り切られた、ってな。

 ヤな予感と同時よ、雲の上から二体飛び出て向かってきやがった。

 

 俺は確かに桿を左に倒したよ。でもさっきも言ったろ、DUAはじゃじゃ馬なんだよ。性能は悪くねぇが操縦権取り上げるのが早すぎたんだ。

 DUAは緊急回避で右ロールしやがった。AI様のすることなんだから右ロールが最適解だったんだろうけどよ、こっちは左のつもりだったからキャノピーに思いっきり頭ぶん殴られてバイザーが左目んとこで割れちまってよ。もしかしたらそん時左目もイカれてたかもなぁ。


 頭ブッ叩かれてる間に二体が一気に詰めてくるとマズかったんだが、俺の離れ際に倉橋がミサイル撃ちこんでたんだ。一体に直撃して、ついでに爆風でもう一体もけん制して何とか立て直せた。

 ああ?当たりめぇよ、俺の僚機だぞ。

 こうなると一気に二対一だ、二人で本命落としにかかった。


 まあそれにしてもよ、こういう時の人間の状態ってのはとんでもなく研ぎ澄まされててよ、望遠鏡で覗いてるみてえに全部がハッキリよーく見えるんだよ。

 俺が前、七時に倉橋の位置で一気に詰めた。

 その瞬間な、アイツ羽ばたくの止めて翼をすぼめたんだ。

 降下に入ったかと思ったけど違った。一瞬だったが見間違いじゃねぇ、高速飛行で凝固してる雨粒が翼の先っぽんとこで白い一本筋になってスーッとこっちまで伸びてきてんだけどよ、それがクルクルッと渦巻き始めてよ。


 倉橋だっておんなじ証言したさ、でも結局上の奴ら翼端禍流の話は信じちゃくれなかった。ギャオスがそんなもん使うか、偶然だろ、しまいにゃお前が出した乱気流だろってな。でもな、アイツは確かに使った。俺は避けたが倉橋がまともに食らって操縦不能になったのはレコードにだって残ってんのによ。


 そうだよ、アイツはホントに大した奴だった。

 今でもよーく覚えてるよぉ、アイツ翼をピンと真上に伸ばして切り返しするんだけどよ、翼の形状がたぶん速度限界で切り返すたんびに伸びた先がビビッとわななくんだよ。その切り返すとこにアイツのプライドとか強さみたいなのが見えるんだ。捻って降下して振ってよ、バルカンなんか当たりゃしねぇ。こっちもイチかバチかでやったこともねぇプガチョフやったりスライスバックしたりさ。もう体力とか以前に身体の限界だな、相手に勝手に反応して意識が一瞬飛んで、機動が終わると自分がまだ飛んでんのに気づくんだよ。


 相手がへばってるのはお互い気付いてたから、気ぃ抜いた一瞬が命取りよ。倉橋はもう一体に付きっ切りだったし、こっちで何とかするしかなかった。

 でもマズいことにな、下降気流に飲まれて雲に突っ込んじまって、抜けた先で通常相の何体かに鉢合わせしちまったんだ。ストライクはしなかったが距離ができて、アイツ一気に急降下し始めた。降下先は真っ黒な雲だと思ったが動いてやがった、ぜーんぶギャオスなんだよ。

 

 ロールすりゃよかったんだよな、いろんな奴に言われたよ。でもよ、アイツと鬼ごっこしててよ、何となく勘が働いてたんだよ、ロールしたら向こうも反応するって。だからよ、相手に気付かれねぇように、そーっと桿を前に倒してったのよ。笑える話だろぉ?音速で衝撃波まき散らしてんのにそっともクソもねぇんだけどよ。

 あっという間に頸動脈から上膨れ上がってな、目の周りがパンパンになってくるんだよ。視界もレッドアウトして特に左目が凄かった。内臓が肺を押し上げちまうから呼吸なんかできねぇ。頭から血が返ってこないから心臓も痛ぇしな。

 しかもな、ディスプレイにロックオンの表示と別にDUAの検索表示もいくつか出てやがんだ。群れの中にGHがいたのさ、いつ前方から迎撃されてもおかしくなかった。

 

 でもなんだろうな、止めちまったら終わりなんだよ。

 今考えりゃバカみてぇだけどよ、俺の脳みそが潰れる前にロックオンしてミサイルを撃つ、それで引き換えられりゃいいって思ったらよ、桿をもっと前に倒せたんだよ。

 

 耳が聞こえなくなって、鼻血が噴き出して鼻の穴に溜まって、左目が血で濁って見えなくなっちまった。左の眉毛と額の辺り血がゆっくり這ってく感触があってなぁ。肺が潰れそうで空気を貯めてられなくて思いっきり叫んでたよ。

 でも不思議なんだ。

 視界が全部真っ赤なのにさ、大群の向こうに見える地上が綺麗な山の緑と海の真っ青でさ、最期見られんのがこれならいいじゃねぇかって、なんだかいい気分でよ。

 

 レコードでは〇・〇四秒差だったらしいけどな、確かにロックされたのが見えたんだ。ボタンを押して祈った、当たれ当たれって。でも〇・〇四秒後にDUAは機首を跳ね上げてよ、血がパンパンに詰まった頭をコックピットにぶん殴られちまったもんだから結局どうなったかは知らねぇんだ。

 アイツどうしたんだろうな、死んじまったのかな。


 

 ……ヤダさんさ、倉橋は話し盛るからホントに気をつけろよ?

 赤い雷は俺だって見てんだよ、倉橋が居酒屋で偉そうに喋りまくるから周りが騙されてアイツの持ちネタみたいになってるだけでよ。

 確かにブラックアウトしてたし左目も潰れたけどよ、あんなの忘れるわけねぇ。


 最初気付いたのは音だね。隣の寮部屋でかかってる音楽のベースみたいな耳障りな音がずっとしてた。

 生きてる、が最初だな。ヤバい、が次。

 計器に全然目の焦点が合わなくて怖くてなぁ。

 DUAはもう操縦権をこっちに渡してた。分厚い雲に突っ込んじまってて周りが全部夜みたいに暗くてなんも判んねぇんだ。ミサイル発射からあんまり時間が経ってねぇのは分かった。アラートも深刻なのはねぇが高度が結構落ちてた。倉橋は少し離れた俺の左側で雲の外に沿って飛んでるらしかった。

 

 赤い雷はそん時だ。

 俺だって今まで死ぬほど悪天候で飛んでんだから雷なんて腐るほど見てる。でもさっき言ったかも知んねぇがよ、雷っつうのは大体白とか黄色とかで、夜から朝だと青とか紫っぽく見えるんだ。

 ホントに真っ赤でどでかい雷だった、周りの雲が全部日の出に照らされたみてぇに赤く染まってよ。最初は全体が赤いんだけどな、光が落ち着くと形が見えてよ。ちょうど「く」の字の形に光が収まってくんだよ。

 しかもな、俺の頭がイカれて時間の感覚がおかしくなったんだって最初思ったんだがよ、そうじゃねぇ。その雷はなかなか消えねぇんだ。

 

 珍しい雷もあったもんだってよーく目を凝らすとさ、ただ光ってんじゃねぇんだ、後ろに向かって光がこぼれてんだよ。

 ちょうど火山の噴火で出てくるマグマだとか、溶鉱炉の溶けた鉄だとかあんな感じだな。赤とか黄色の光がくの字からドロドロこぼれてくんだよ。

 それにただこぼれてんじゃねぇ、よく見るとなんかこう、這ってくような感じなんだよ。形に規則性があって、縦じまというか、ヘキサゴンみたいな形になって消えてくんだ。


 で、そこまできてやっと気づいたんだよ。雷じゃねぇって。


 考えるより前に左旋回したよ。

 さっきの変な音な、無線なんだわ。鼓膜が両方破れたのなんて人生で初めてだからな。

 倉橋と衝突しそうだったけど夢中だった、旋回して腹向けた瞬間にさっきよりはるかにデケぇ光と爆風で機体がメチャクチャに揺れてな。

 聞こえてねぇのに無線で怒鳴って雲抜けてよ、火の玉がとんでもない速度でギャオスの大群に向かって飛んでくのが一瞬見えたんだが、その後はとにかく離脱で精いっぱいだった。

 雲の上出てお天道様拝んで倉橋と並んで、そこでやっと生きてるって分かったよ。


 二分ぐらいか、放心しちまってな。

 耳のこともようやく気付いて、無線の音量最大にしてやっと周りが見えてきた。


 そしたらな、ホントバカなんだけどよ、戻りたくなったんだ。またあん中で戦いたくて仕方なかったんだ。倉橋も管制もバカ言ってんじゃねぇって怒鳴ってんだけどさ、俺だけ置いてかないでくれって寂しくてな。


 それで見たのが「アレ」なんだよ。

 台風の中心はとんでもなくデカい入道雲でな、無線で駄々こねながら横目にそれを睨んでたんだよ。

 そしたらな、何の前触れもなく目の前がオレンジ色になったんだ。

 たまげて台風の方見たらよ、雲の四分の一ぐらいの大きさのどでかい炎の塊が噴き出してんだよ。

 火は入道雲の渦と一緒に混ざって捻じれてな、雲の中とか外側に飛んでたギャオスがどんどん灰になってって、真っ黒い煙と一緒に台風に飲み込まれてくんだ。

 俺の目も耳もあん時すっかりイカれちまったがよ、あの一瞬はまだ残ってんだ。残ってる限り描くだけだ、残して伝えなきゃならねぇモンだ。



 題名か?カッコいいだろ、『神域』。

 我ながらいい名前だと思ってよ。


 確かにな。良いように考えりゃ、ガメラは確かに手加減してくれたな。

 もしかしたら俺ら逃がしてくれたのかも知れねぇ、結局分からずじまいだけどな。

 でも俺があの光景だけバカみてぇに描き続けんのはな、あの一瞬にメッセージを感じてっからだ。「入ってくるな伊藤、ここは人間が来ていい場所じゃねぇ」ってな。

 


 やれやれこんな時間か、話が長ぇってよく言われんだよ、悪ぃね。

 ……マズッ。コーヒー冷めちまったな、淹れなおすか。ヤダさんももう一杯いるかい?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る