0390:体育館
迷宮に潜る前に、療養所での訓練が出来るようにしなければいけない。ストレッチもせずにいきなり実戦って言うのはね。うん。まともじゃ無いよね。
なので茂木先輩の遺産を調べて見ると、丁度良い大きさの「体育館」を発見した。バスケのコートも付いている懐かしいヤツだ。
武道場は見あたらなかったので、ちょっと違和感はあるのだが、実際に大工を頼む訳にもいかないので、仕方ない。「戦乙女」は未だに最重要機密だし、そもそも、この療養所階層自体が極秘なのだから。
夜の内に、療養所の館から少し離れた場所に、体育館を建て、渡り廊下で繋ぐ。さらに、その先に、弓の的となる標的を幾つか設置した弓道、アーチェリーの練習が可能なスペースを用意する。広めの屋根がある場所があり、その先、五〇メートル、百メートルの位置に的を五つずつ配置。こんなで……良いのかな?
あ。体育館の流れなのか、筋トレ用の機材……機械として複雑じゃ無いものばかりだが、も発見したので追加しておく。先輩……これ作るの大変だったろうに。
ダンベル、腹筋台、腹筋ローラー、各種プレート、ケトルベル……ああ、マットもいるね。トレーニングマット。それも見つかった。ヨガマットみたいなヤツじゃ無くて、多分、体操のマットだと思うけど。
というか、これ以外で必要なモノは後で書き出してもらって、叶えられるモノは叶えるってことでいいか。
無駄に探していたら時間が掛かりすぎる。相変わらず、迷宮編集のインターフェイスの検索性は低い。
「これは……」
次の日朝食後、動ける人はみんな来てもらった。
渡り廊下にもビックリしていたが、その先の建物にさらに、驚いている様だ。まあ、そうだよね。この辺、タダの空き地、草原でしたもんね。
「こんな感じで良いかな?」
「いつの間に……」
「は、はい、問題なんてあるわけが……」
「じゃあ、まずは、ここで、身体を動かし始めたい人はここでトレーニングを開始してください。最低限だけど、器具も用意したし。薙刀、木刀、片手剣、両手剣……木製の練習用の武器は元々作ってもらっていたので、問題無いと思います。防具は……うーん。それはもう、実戦用の鎧……革鎧とかを使ってもらうしかないのかな。その辺もちょっとみんなで話し合ってください」
「はい……判りました」
「あの……この施設が……一日で出来たこと……は聞いてはいけないんでしょう、か?」
えっと……薙刀部の副部長、会長の側近でもある
「うーん。いけなくは無いんだけど、それを話すには君たちに結構負担のある契約、誓約を交わしてもらわないといけなくなるんだ。この領の極秘事項だからね。タダでさえ、こんな所に軟禁……言葉は悪いけど、監禁しないといけないくらいには、君たちも重要機密だからね」
「は、あ。そうか……はい」
うん。やっと普通に話ができた。彼女たちはしばらくはこの体育館で訓練だろうな。
ガギルとの会話、交渉は書簡によって行われるべく、連絡係が旅立っている。ドガルによれば約束の地に関する言い伝えは、余りに長い時間が経過したため、既にそれほど価値があると思われていないそうだ。なのでオベニスにいるノルドの賢者様が研究のために資料を集めていると言えば、問題なく返事をくれると言い切った。
「まあ、礼の一品がこの、ウォッカですからな。返書を書けば更に返礼を贈る、判る全ての言葉が他の鉱山より多ければそれに合わせて返礼する。と言われれば……そりゃ……」
因みに、ウォッカと名付けたが、製法が同じかどうかは分からない。原料もこっちの世界の麦だ。それにイースト菌の様な酵母系の何かをいれて、発酵させ、蒸留して、濾過した感じかな?
まあ、詳しい事は分からないが、味や飲み口はものすごく不味いウォッカに似ていた。
ということで命名したのだが、これがガギルには大受けしている。以前から金では無く酒と言われ続けていたが、実際に要望が多すぎたので、なので給料の一部をこの酒で支給している。
今ではガギル内の基本通貨がコレの小瓶一瓶単位になっているくらいだ。
因みに、中毒者が出ないようにガギル一人に三十日に大瓶一本という出荷規制もしている。
因みに、大瓶は大体三リットルくらいある。水で割ったりすれば余裕で保つ量だ。
が。支給日数日前になると、ウォッカを求めるガギルが、配給所の周囲をウロウロしだすらしい。その中にドガルも混じっていて、妹に怒られるというのが、よくある風景だそうだ。
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