第7話
ハイボールと少女
荒廃したコンクリートジャングルとまじめな悪党
水浸しになった東京ではベネチアの様に船での移動が主流になった。
海水と生麺
結論から言おう。海は実質塩ラーメンである。バイト中に突然思いついて頭から離れなくなったこの考えは僕を度々海に駆り立てる。流石にまだ生麺を海に入れた事は無いのだけれど、あれだけいろいろな物でだしを取っているのだからきっとうまいと思う。結論から言ったせいでこれ以上続きそうにもないからこれは没だね。
兄貴はビニール袋に不釣り合いの万札を入れて、僕は
「おいジジイ!」
「はーい」
「仏壇にフィギュア飾るの前からやめてくれって言ってるよな。大道寺知世のフィギュア。あと先祖の遺影と一緒にクリアファイル飾るのもやめてくれ。こないだの法事で親戚皆変な顔してたからな。もう来ないぞ多分アレ」
「そうか、じゃあケロちゃんとさくらちゃんも飾ってクリアファイルは片付ける。」
「そういうことじゃねえ。どちらかならOKじゃねえよ職業病が出てんじゃねえかよ定年したってのに。」
「そうか、じゃあこれで。」
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