第51話 恥ずかしげもなく初期プロットを見せる回

天川書記にプロットに興味をいだいていただけたので、私のプロットを公開していくという自虐企画。

ここまでやるなら私もなんか賞を取りたい!

素直な欲望!w

自分を追い込んでるw


▼他星の王子さま▼

初級講座の最初に出したやつ。

講座中に三題噺のお題が出されて、それでプロットを作る宿題でした。(楕円形、木、新聞)

プロットの字数は1600字以内。

私自身は全くプロットを理解しないで書いています。


【起】

朝、5時頃。

あまりにポチが吠えるので太郎は裏庭に行ったら、裏山のてっぺんに楕円形の飛行物体がいた。

ずっと見ているわけにいかないので、学校に行く準備をした。

UFOはいなくなっていた。


【承】

翌日の朝も、ポチが吠える。

裏の田畑に一本だけ木が残っているのだが、その上にUFOは近づいて来ていた。

勇気を出して自転車でこちらも近づいた。

遊覧船の船くらいの大きさだった。


身支度をしているうちにいなくなっていた。

新聞やニュースを見ても何も出てない。

友人に話しても、寝ぼけてるんじゃない?と言われた。


【転】

さらに次の日、ポチの吠える声で目を覚ます。

ついにUFOは裏庭に来た。

さすがに敷地内だから、親も起こした。


UFOの底に切れ目が入り、光が漏れて、一人の銀色のマントに身を包んだ男がスーッと降りてきた。

見た目は人間で、髪はオールバックだった。


彼はいわゆる宇宙人で、自分たちの星で戦争があり、王族の血筋を絶やさないために別の星に王子を逃していたらしい。

戦争が落ち着いたので、迎えに来たとのことだ。

両親は、落ち込んだ声で話し始めた。

太郎は実の子ではなく、この裏庭に捨てられていたのだと。

子がいなかったから、そのまま育てた。実の子と変わりない。連れて行かないでくれ、と。

両親の愛に胸を打たれた。

だが、宇宙人は引かない。他の王子は死んでしまい、最後の血筋だから失うわけにいかないと。

宇宙人は銃を取り出して脅した。

渋々、星に帰ることを承諾した。

宇宙人は、ポチの縄を切り、抱きかかえて去っていった。


【結】

太郎は今まで以上に、親を大切にするようになった。



●評価(本当はもっと丁寧に来てますが、簡素に書きます)

起:出だし◯

承:出だしを受けての流れ◯。ただ、自転車で出かけたはずなのに〈身支度をしているはずなのに〉と、いつの間にか家に戻っています。プロットであっても、人物の行動には〈出かける→帰る〉と、始末をつけるように。

転:ショートショートやコントのオチとしてはいいかもしれませんが、短編には弱すぎる。

結:◯


全体:ショートショートは短いゆえにある程度の省略や矛盾もあり。だが、短編は物語の一部の切り取りであり、整合性やリアリティーが必要。

もしこれが短編なら、たとえばいくつかの疑問が出てくる。例)なぜ前に来たときにUFOが目撃されなかったのか? また、なぜ今回はUFOが姿を見せたのか? ポチが王子だったとすれば、太郎が拾われたのは偶然だったのか? UFOから降りてきた宇宙人は人間型だったのに、王子はなぜ犬型だったのか。



※世間知らずな私は、この時小説も出して、倍の量の指摘を受けます。感謝w

一文一文、矛盾や設定の甘さの指摘でした。

こちらが先生にボコられた小説w(手直しはしていない)

https://kakuyomu.jp/works/16818093077177982740/episodes/16818093077178238042

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