第四章 クロード・ロキ・グラニエ神
ハートフォードシャーの国
第4章 クロード・ロキ・グラニエ神
「ハートフォードシャーの国が、やられましたか・・・」と、円卓の席で、一人の茶髪の青年・クロードがそう言った。
さかのぼること約10年前、イブハール歴5991年の世界決戦で、ハートフォードシャーの国が、死霊の国のモンスターに攻め込まれ、壊滅状態になったという。ハートフォードシャーの国というのは、悪神シェムハザを封印するための人柱が集まる国だった。世界アラシュアにとって、非常に重要になる場所だった。
大賢者として名高い、クロード・ロキ・グラニエ(人間)は、世界決戦ののち、神々に誘われ、神々の地位に就いた。人間としては初のことである。
悪神シェムハザを抑え込む巫女を各地で探し、アテナ神が新たな国を作ろうとも思ったらしいが、別の方法でシェムハザを抑え込むことに決めた。人柱の任は、あまりに重い。あまり推奨されたものではないからだ。以前からそう言われていた。
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