アルハザード王
「許せん!!あいつめ・・・」と、ハーバートが吐き捨てるように言う。
「父も困り果ててるんだ!」と、ハーバートがジラルドに言う。
*
「あの娘め!!」と、廊下を速足で歩きながら、アルハザードが家来に言うとでもなく、独り言をブツブツ言っていた。
「いつか思い知らせてやる、私が手に入らないものなどない、ことをな!!」
*
「ルシアちゃん、」と、ミスティーナ女王から話しかけられて、ルシアは水晶玉のスクライングから目を放し、女王陛下の方を向いた。
「最近、アルハザードのやつから狙われてるそうですね。大丈夫ですか・・・??」と、ミスティーナ女王。
「は、はい、求婚は退けていますが、正直、家族で困っています」
「近親者のわたくしからも、言っておきますね」と、ミスティーナ女王が言った。
「ありがとうございます」と、ルシア。
「ロディや兄たちが、いつも守ってくれるんです。両親も困り果ててますが・・・」と、ルシア。
「この悠久な平和な時は、いつまで続くでしょうか。兄のオーデル王が統治し続ける限り、安泰でしょうか・・・・」と、ミスティーナ女王が、ため息をついて言った。
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