第4話 風前の灯(喫茶店ですっ!)

南「へ~、優くんが文化祭で歌うんだ~」

「「「……」」」


高倉南先生…音楽教師、独身。

(画像)

https://kakuyomu.jp/users/kansou001/news/16818093080317633306


可愛い

美人

スタイル良い

性格良い

裏表無い

色っぽい

胸デカイ

…なんで誉めちぎっているんだあたし…


でも…童貞のお兄を陥落させる可能性一番手は…多分南先生だ。この女が本気になったら…多分、お兄に対抗する手段は…無いっ!!


昨年の文化祭、腕を組まんばかりの親密さでお兄と南先生は校内を周り、凄まじい屍の山を量産した。

特に南先生ファンの独身男性先生軍団と勘違いイケメン男性保護者軍団の阿鼻叫喚は凄かった。


それでも…それでも…あたしは言いたい。

「先生…この間の誕生日で…幾つになった?」

南「49歳!」


妖怪かっ!?あんた!?

どこをどう見たらその年齢に見えるんだ!


先生…年齢を考えよう…いくら若いおにいを狙うにしても…30歳差はいくら…なんでも…


―(学校帰りっ!)


優「…なんで南先生まで…奢り4杯かよっ!」

「…3杯も4杯も変わんないでしょ!?」

優「…全部、俺のバイト代から落ちるんだけど」


喫茶店「風前の灯」、駅近だが地下ってハンデがあって流行らない。

大学一年生のお兄の現在、唯一のバイト先。


秀世「…優さま、相変わらず素敵ですわ…ああ、わたくしの優さま…」

南「顔が良いのに珈琲淹れるのまで旨いなんて…どこまで先生を熱くさせるの!?」

明美「…すみません、二人とも、その涎だらけの顔をまずは確認して!!正気に戻って!」

「明美…あんたも股間にシミが出来てるわよ」

明美「はうっ!ば…ばれたか~っ」


相変わらずノリが良いなこのみんめい

こいつだけは裏表が有りすぎて…ライバル認定が難しい。


?「優!悪い!納品された珈琲の搬入手伝って~」

南「!!キマシタワ~(鼻血)」

「「「……」」」


…これだ…完璧…一見完璧にしか見えない、妖怪級超超若作り完全無欠美熟女童貞抹殺マシーンの筈の南先生が…


沙織『南ちゃんも可哀想に…独身生活をあんまり楽しみ過ぎて…腐っちゃったのね…』

かあさん…あなたの容赦無い指摘は正しい…南先生がお兄に興味があるのはお兄が他のイケメンと…

先生!お願いです…あなたにはたくさんの熱狂的ファンが(作者とか)…これ以上腐らないで…


?「南先生!今日も完璧な可愛さですね!」

南「何ですか?口説いているんですか?私あなた単独になんて毛ほども興味ありませんの!さっさと視界から消えてくださいな」

?「み…三里亜ちゃん…南先生、いつにもまして辛辣なんだけど…」

「あたしにはいつものことに見えるけど…和兄、またデートの帰りでしょ?」

和也「毎回、なんで分かるの!?」

「あたし匂いに敏感なの!和兄から女の匂いビンビンなの!さんざんセッ⚪スしてきたでしょ?」


和兄…金子和也(かずや)、秀世の拳秀兄さんと同い年で医者の卵…そしてこの「風前のおにいのばいとさき」の雇われ店長。

イケメン…そして、女の敵!

救いは、こいつ年下が全く範囲外なのであたしたちにはまるで興味無し。秀世がいずれ大人になったら…あんた絶対後悔するよ?

こいつの母親がパパの妹なんで…あたしもお兄も遺憾ながらこいつの従弟…


優「和兄~、終わったよ~」

南「キ…キ…キマシタワ~(鼻血)」

先生…お願いです。これ以上、お兄と和兄の卑猥な同人誌を世に出さないでください!…クビになりますよ?


カラ~ン


?「優くん!来ちゃった!」

優「深雪、いらっしゃい!」

(画像)

https://kakuyomu.jp/users/kansou001/news/16818093080787845655


ま…また出やがった!次から次へと。

対お兄戦線において、左の正横綱の南先生(腐女美魔女)、同張り出し横綱腐れおひでよ(妹型超絶美少女)に強力に対抗する、右の正横綱…お兄同い年の幼馴染み(完全幼馴染み属性)…木島深雪みゆきお姉が入ってきた!


※人間関係が凄いですねっ!次回、登場人物紹介っ!



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る