Game 004「一昨日の夜なにがあったのか」



 時は少しばかりさかのぼり、一昨日の夜。


 ウェスタルシア王国の王宮〈アリアティリス〉で、俺は父、デイモン・オルドビスの命によりを片付けていた。


 デイモンはウェスタルシア王国の密告者を束ねる間諜機関の長で、極たまにだが自身の仕事を俺に手伝わせるコトがあるのだ。


 もちろん、それは本当に極たまにで、デイモンが俺を仕事に関わらせるのは、めったにあるコトじゃない。

 オルドビス家での俺の立場は、すでにおおよそ語った通りで、父と子の関係といえども親子の愛情は無く、デイモンはむしろ大いに俺を疎んじている。


 なのに、それでも俺を自分の元に呼びつけるというのは、デイモンが可及的速やかに仕事を片付けたいと考えているか、私情よりも公職の遂行を優先すべきと判断した〝重大事〟の場合に限った。


 だからその晩も、俺はデイモンに呼ばれ、夜も遅かったというのに、早馬で王宮に駆けつけなければならなかった。


 レイゴン・オルドビスの左薬指には、妖精から与えられた〈惑わし〉の指輪が備わっている。


 これは、端的に表現すると、他者の精神に干渉する能力を持っていた。


 催眠、暗示、混乱、忘失、魅了。


 それらを日に五度、それぞれ一回ずつ使える恐るべき指輪で、ただし、効果は極めて短時間。

 どれも時間にして、だいたい五分から十分程度しか効果が持続しない。

 対象によっては、さらに時間が短くなる。


 そうだな。相手がヒトであれば、比較的長めに効果が続くが、ヒトではないモノや人型から遠ざかったモノには、時にはまったく効果を得られない場合もある。


 ともあれ、密告者なんてのは往々にして人間であるから、デイモンは〈惑わし〉のチカラを、最後の手段として頼るコトがあった。


 一昨日の夜、俺に求められたのは、〈アリアティリス〉に入り込んだ不審人物の正体を暴き、その目的を吐かせるコトだった。


 地下の牢屋に足を運び、の現場。


 暗い石畳に、松明の明かりがユラユラ揺れて、赤色がオレンジ色に紛れる。


「急げ。コイツは刺客だ。上階に剣を持って入り込もうとした」

「なら、事件はもう未然に防げたのでは?」

「アッサリと捕まりすぎなのだ。わざと捕まった可能性がある。暴け」


 デイモンの言葉は冷淡で、命令は簡潔だった。

 俺は言われた通りに刺客に〈惑わし〉を使って、暗示によってすべてを吐かせた。


 密告者の長が拷問を行い、それでもなお真実を吐かなかった刺客。


 すでに肉体は凄惨な姿に変えられていたし、血の匂いと皮膚の裏側など、正直、夕食の後にはまったく目にしたくないグロテスクそのものだった。

 なので、さっさと解放されたかったというのもあって、俺は迷わず指輪を使ったのである。


 だが、そこが運命の交差路だった。


「誰を狙って王宮にやって来たんだ?」

「第三王子……」

「オマエは陽動で、他にも刺客はいるのか?」

「そうだ……」

「そいつの正体は?」

「知らない……だが、もう手遅れだろう……」


 刺客はボンヤリとした目つきのままに、薄い笑みを貼り付けて俺たちをせせら笑った。


 ──急ぎ第三王子殿下のもとに騎士たちを送れ。


 デイモンは配下の者にそう指示を出したが、俺は友人のピンチに、ザワザワと不安、焦りを感じた。

 暗示をかけている指輪の持ち主として、刺客の様子に違和感を覚えたのだ。


 ──いかに〈惑わし〉の支配を受けているとはいえ、この落ち着き様は異様だ。


 心の内側を、一時的とはいえ完全に包み隠さず明らかにするのが〈惑わし〉の超能力。

 ならば、こうして尋問を受けている刺客の精神には、〝口を割ってしまっている〟事実への少なくない焦燥などが滲んでいなければおかしい。

 過去に〈惑わし〉によって口を滑らせた者たちを知っているため、俺は自然と眉根を寄せざるを得なかった。


 ──この刺客……


 まるで、自身が捕まり、こうして情報を吐くコトさえも計画に織り込み済みだったかのような、不敵な態度。


「……オマエの主人は誰だ?」

「知らないよ……」

「詳しい作戦の内容を話せ」

「オレが陽動で、本命が別にいるのさ……」

「──チッ、何も情報を与えておらん」

「どうやら、そのようですね」


 デイモンの舌打ちに首肯を返しつつ、俺は血縁上の父に無言のまま訊ねた──これ以上、続けますか?


「よい。貴様はもう下がれ」

「……は」


 許しを得たため、地下牢を後にした。

 けれど、胸のザワつきは簡単には消えない。

 第三王子暗殺の危機に、〈アリアティリス〉はにわかに慌ただしくなり、宮仕えの騎士たちが、夜も深いというのに鎧の音を鳴らしながら上階へと急いでいく。

 気づいた時には、俺もまた王族の住処であるそこへ向かっていた。


 妙な胸騒ぎがあった。


 陰謀が渦巻き、とぐろを巻いた悪意の蛇が、幼馴染の喉元を狙っている。

 友人として無事を確かめたいと思うのは当然だったし、もし仮に何事もなく騎士たちがベルーガを護衛していても、俺ならば誰にも気取られずに近づくコトができる。


 ──まだこの時点で、裏切り者がいるとは思っていなかったが、無意識の内で予感を得ていたのかもしれない。


 王族の生活居住階に上がった俺は、〈姿隠し〉を使いながらベルーガの元へ走った。

 すると、ベルーガは自身の寝室から、ちょうど騎士たちに呼び出されたところだったらしく、廊下を抜けていくと、青ざめた顔の幼馴染を確認できた。

 寝間着から着替えたばかりなのだろう。

 服装はところどころ乱れていて、大慌てで身支度したのが分かった。


(よかった。生きてた)


 ホッと胸を撫で下ろした俺の視線の先。

 ベルーガは五人の騎士たちに連れられて、どこかへ移動を開始した。

 寝室は危険かもしれないため、避難をするのだろう。

 その背中を静かに追いかけながら、しばらく歩いていくと──


「殿下! ご無事でしたかッ」

「サー・ルキウス! よかった、〈王の剣〉が来てくれたぞ!」


 闇の奥から、〈王の騎士キングズナイツ〉のひとり。

 ウェスタルシア王国で最も最強の剣士だと謳われる、誉れも高きソードマスター。


 サー・ルキウス・アルベリッヒが姿を現した。


 赤銅色の髪、赤銅色の目。

 端正な顔立ち。

 鍛え抜かれた黄金の肉体。

 上背は高く、手足は長く、服装はキッチリしていて、誰もが認めるだろう。

 これなるは歳若くも〈王の剣〉に選ばれた、ウェスタルシア随一の騎士。

 眉目秀麗、品行方正、弱きを助け悪しきをくじく。

 サー・ルキウス・アルベリッヒと言えば、国民からも人望が篤い英雄好漢。

 そんな男の登場に、ベルーガは目に見えて安堵の顔つきに変わった。


 幼い頃から自身の身辺警護役であるルキウスがいれば、夜陰に乗じて卑劣な刃を振り翳すしか能の無い暗殺者など、恐れるに足りない。


「ルキウス、ありがとう。今夜は非番だったはずなのに」

「何をおっしゃいます。殿下の窮地だと聞いて、このルキウスが馳せ参じないワケがありません」

「おお、さすがは〈王の剣〉!」

「騎士道の体現者は、まさに頼もしい限りですな」


 男たちは僅かに、緊張を緩めて笑みを浮かべ合った。

 その様子を少し離れたところから見守っていた俺も、これなら大丈夫かと安堵しつつあった。

 なのに、次の瞬間に起こったコトは、とてもすぐには信じられない醜悪な裏切りだった。


「許せ」

「え」

「──な、ルキウス卿!?」


 王国最優が、突如として仲間へ剣を振り抜いた。

 完全な不意打ち。

 完全な裏切り行為。

 然れど、閃いた剣刃は稲光のように一気に三人の男の胴体を断って、事態を飲み込めず呆然とするベルーガの目の前で、残りの二人も即座に殺害した。

 剛剣、無双。

 薄闇の廊下に、真っ赤な湖がたちまちの内に広がっていき……


「ぁ、ぇ……?」

「申し訳ございません。ですが、こうするしか無かったのです。お許しを──詫びはあの世で!」

「させるかよ!!」

「っ、!?」


 渾身のタックル。

 振り下ろされる剣から、ベルーガと共に横に転がって、俺はすぐに幼馴染の手を引いて立ち上がった。

 指輪のおかげで、姿こそ見えないままだったろうが、ベルーガには俺の声が分かる。


「立て! 走るぞ!」

「ぁっ、わ、うん──!」

「ッ、オルドビス家の妖精の取り替え児チェンジリングか!」


 ルキウスにも分かったみたいだった。

 そこからは、とにもかくにもガムシャラである。

 人間の胴体を、三人丸ごとぶった切ってしまえるような男に、子どもが適うはずはない。

 タックルをした際に、俺とベルーガの靴や服には、騎士たちの血がくっついていた。

 走って逃げても、廊下の床には血痕が残されてしまったし、ルキウスも焦って、本気になったのだろう。

 人がいる方向へ逃げようとすると、魔法を使って逃げ道を塞いできた。


「“槍衾の堅壁ピルム・ムーリアリス”ッ!」

「魔法ッ!?」

「クソ、本気じゃねーか!」


 現れたのは、ハリネズミヘッジホッグにも似たマキビシ状の障害物。

 ただし、大きさは本物のマキビシより遥かにビッグサイズで、廊下の隙間は埋められた。

 俺たちは次第に、逃げ道を狭められていき、どんどん人気の無い方へ行くしかなかった。


 ──だが、たったひとつだけ。


 俺たちには、ルキウスすらも思いつかない唯一の逃げ道があった。


 それが、〈アリアティリス〉の門扉ゲートである。


 ベルセリオン王家が管理する神話『ロスランカリーヴァ』への出入口ならば、王族の居住階からも繋がっていて、且つ、


「殿下」

「はぁ、はぁ、っ、なに、レイゴン……?」

「これからルキウス卿に殺されるのと、地獄みたいな場所で微かな希望に身を託すのと、どちらが良いですか?」

「……え? そんなの、選択肢は実質ひとつじゃない?」

「ええ、そうです。だから教えてください。今ここで諦めてしまうか、それとも諦めないか!」

「あ、諦めたくなんかないよ!」

「だったら、決まりです!」


 俺はベルーガの手を引っぱり、王宮の門扉ゲートの方へ全力で走った。

 背後に迫っていたルキウスは、突然の方向転換に数瞬だけ戸惑いを見せ、

 

「まさか──まさか!」


 走る俺たちを、愕然とした面持ちで追った。

 神話世界に逃げられれば、暗殺が困難になるのは必至。

 しかし、然るべき準備もせぬまま迂闊に飛び込めば、ロスランカの地は容赦なくヒトの命を奪う。


 それは、王国最強の名を持つルキウスとて、何も変わらない。


 ゆえに、ルキウスには俺とベルーガの選択が、無謀な賭けにしか思えなかったのだろう。

 門扉ゲートの間へ繋がる道で、それまでのように魔法による〝通せんぼ〟はせず、ただ静かに追いすがって来るだけだった。


「止まりなさい。それより先に進めば、待っているのは無惨な終わり方だけです」

「ルキウス……」

「殿下には申し訳ないと思っています。ですから、約束しましょう。私ならば、一切の苦しみなく終わらせて差し上げます」

「ふざけるな。コイツが何をしたってんだ」

「……オルドビス侯の落とし子よ、オマエにも慈悲ある終わりを約束しよう。どうせロスランカの地になど、本気で逃げるつもりではないんだろう?」


 裏切りの騎士は、努めて感情を噛み殺しているのか、無表情のままに揺さぶりを仕掛けてきた。

 たしかに、ロスランカの地は避難先としては落第点。

 悪魔に追い詰められたって、転がり込みたがる人間はそうはいないだろう。

 ウェスタルシア王国では、一時期、罪人の流刑地にもしていたくらいだ。

 残虐非道すぎるため、人道の観点から廃止された歴史もある。


「だいたい、その部屋の門扉ゲートを潜ったとして、どうやって戻ってくるつもりなんです?」

「……」

「レ、レイゴン……」

「殿下ももちろん分かっておいででしょうが、私は必ず門扉ゲートを封鎖しますよ?」

「へぇ、どうやって」

「第三王子ベルーガ・ベルセリオン、並びにレイゴン・オルドビスは、死体すら残らないやり方で殺されてしまった。暗殺者は切羽詰まり、神話世界に逃げ込んだ。……〈王の剣〉である私が言えば、誰もが封鎖に賛同するでしょう」

「〈神代探訪〉が抗議するはずだ」

「王立機関が、何ゆえ王宮の決定に逆らえるというのか」


 つまり、行くのなら戻っては来れない。


「一ヶ月、二ヶ月、まぁ三ヶ月は長すぎるにしても、それだけの封鎖期間を設ければ、私が手を下さずとも結果は同じコト」

「ッ」


 苦痛ある死か、慈悲ある死か。

 どちらがマシなのか。

 ベルーガは唇を震えさせ、俺も恐怖に足が竦みそうになった。

 それでも──そのとき、


「あ、あの……そこに、誰かいるのですか?」

「「「!」」」

「も、もしや、くせ者ですか? で、でしたら、出てきなさい。そこから先は王家の許しなくして、勝手に立ち入ってはいけない場所でしてよっ」

「──うそ、ガブリエラ……」

「なんで、こんな夜に!?」


 驚く俺たちの目の前で、しかし、ルキウス・アルベリッヒの判断は早かった。

 進退窮まっていると見なした俺とベルーガにはいったん背中を向けて、目撃者になりかねないガブリエラの方に、おもむろに近づいたのだ。


「こんばんわ、レディ・ガブリエラ」

「あ、あら、サー・ルキウス? なんだ、あなたでしたの」

「ええ。今夜は特別警戒態勢が敷かれています。非番でしたが、賊が入り込んだようなので私も」

「そ、そう。でも、どうしてこんなところに? ベルーガ様のお傍にいなくて大丈夫なのでして?」

「ご安心を。それより、レディこそどうしたのですか? 貴婦人がこんな夜更けに伴も連れず、あまり感心はいたしませんが」

「えっと、それなんですが、今夜は少し騒がしいものでしょう? わたくし目が覚めてしまって、夜風に当たっていましたの。そしたら……」

「……そしたら?」

「つい先ほど、遠目でしたけれど、ベルーガ様らしき人影が何者かに襲われて、走っているようなところを見た気がしま──」


 須臾しゅゆ、剣が少女のカラダを襲った。

 無慈悲な即断だった。

 猶予は無く、迷っている暇は無く、罪の無い少女を救うため、行動に移れたのは俺だけ。

 王国最強にして最優の騎士は、あの瞬間、どんな卑劣漢よりも最悪の下種ゲスに成り下がっていた。


「レイゴン!」

「指輪よ、取替えろ!」


 ゆえに、ベルーガの叫びは必然で。

 俺が左中指の指輪〈取替え〉の能力を発揮するのもまた必然。

 この指輪は、その名の通り、

 ただし、効果範囲は所有者である俺の視界に限定され、対象はある程度、静止しているものでなければならない。

 咄嗟の判断だったが、足元にあった絨毯の糸クズと、ガブリエラの居場所を交換した。


「ッ──!? クッ、妖精の指輪、噂よりも……!」

「え、あ、あれ? ベルーガ様にレイゴン?」

「殿下! もう躊躇している余裕はありません!」

「分かってる! ガブリエラ、ごめん、一緒に来て!」

「え、え!?」

「待てッ!」


 俺たちはそうして、門扉ゲートを潜って『ロスランカリーヴァ』へ逃げた。

 一昨日の夜、それがすべての始まりである。



 ────────────

 ────────

 ────

 ──



「ところで、ガブリエラ様はどうしてあの晩、王宮に?」

「お父様に呼ばれましたの。わたくしもそろそろ、ゴールデンハインド家の女として、王室の方々と親交を深めておくようにと」

「……そ、そうなんだ。ミカエル公はさすが、立ち回りに余念が無いね」

「娘としては……少々、露骨な根回しな気もして、申し訳ございませんわ」

「大丈夫、気にしてないよ。ミカエル公も、僕が聖剣なんか抜いちゃったばっかりに、つい張り切っちゃってるだけだろうし」


 ベルーガとガブリエラの婚約関係。

 仮に第三王子が聖剣王としてウェスタルシアの玉座に座れば、ゴールデンハインド家は娘が王妃になる。

 メラメラと燃える野心の火。

 権力への大望。

 王国の国庫を預かる財務大臣としては、さらなる地位をも求めて行動に出るのが自然か。

 だがそのせいで、娘が陰謀に巻き込まれて行方不明となっては、今頃は相当な心痛に苦しめられているだろう。


 例の庭師小屋で、食事を取りながらの会話だった。


「にしても、この鳥……ほんとうに食べても大丈夫なヤツですの?」

「火は通しましたし、恐らく」

「……ゴブリンの死体に、たかってた鳥ですわよね」

「──ガブリエラ、それ以上はいけない。考えても不幸せになるだけだ」

「……そ、それもそうですわね!」


 むしゃむしゃ、むしゃむしゃ。

 半ばヤケクソ気味のかぶりつきようだった。

 だが、水と食料と衛生面。

 三つの要素でリフレッシュを経たおかげで、二人のメンタルも回復している。


「今晩はここで休みますが、明日はいよいよ砦からの脱出を目指します」

「う、うん」

「分かりましたわ」

「恐らく、いえ、十中八九強敵がいるでしょうが、三人で協力して、頑張って生き延びましょう」

「ええ。あの卑劣な裏切り者、ルキウス・アルベリッヒに裁きの鉄槌を下すまで、わたくしは絶対に生き延びてみせますわ……!」

「……王国がまだ把握していない、未発見、未管理の門扉ゲートか……でも、それを見つけるしか僕たちに明日は無いもんね」


 今はただ、この砦で息絶えていた〈探検者シーカー〉の遺品。

 作成済みのマップと手記を信じて、前へ進むしかない。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る