第2話~魔剣~
「魔剣に必要な素材は揃った。騎士団長の剣は今までの使用の傾向から見てロングソードか...。」
鍛冶屋に向かった僕は早速剣を作り始めた。
棚から
普通は魔法を自分で使って魔剣に入れるのだが、僕は魔法を使えない。
魔力も普通にあり、呪いなどにもかかっていないのだが、魔力循環効率がものすごく悪い。
そのため一度媒体に魔法を入力し、それに魔力を通すことで魔法を使っている。
依頼された魔剣の魔法属性は『切断』。
普通に切断の魔法を入れてもいいのだが、ここはあえて魔法ではなく
入れる魔法は『軽量化』、『強度増加』、『斬撃速度増加』
これで切れ味だけでなく、攻撃速度も上げることが出来る。
「ᛋᚹᛟᚱᛞᛋᛚᚨᛋᚺ」
マジックスクロールにエンチャントを入力し、次はマナミスリルに向き合う。
マナミスリルは魔力を通すことで形を変える。
そのため、何日も掛けて魔力を回復させながら加工するのが一般的だ。
しかし僕の場合、体から常に魔力が出ているようで何も意識せずとも加工することが出来る。
「魔剣なんてつくるのはいつぶりかなぁ。」
マナミスリルに触れると、ぐにゅんと柔らかくなった。
それを型にはめ、マジックスクロールを刀身の内部に入れる。
これで魔剣は大方完成だ。
次は騎士団長の剣。
今店にある一番高い素材を使う...と思ったのだが、素材が足りない。
「足りないのは火炎竜の爪と、サンドスネークの鱗...。二つとも簡単に手に入る素材じゃないな...。」
討伐ランクは二つともA。
武器庫に進み武器を選ぶ。
その中から『雷槌ミョルニル』を手に取った。
「それじゃ、ササッと採ってくるか。」
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