第7話
そして翌日。
私は荷物をまとめて箒に乗った。
「うぅ。何とか引きこもりだってことはバレなかったけど、なんでこんな私と婚約したんだろう」
私はそんな疑問を浮かべながらふよふよと空を飛んでいた。
もうすぐで王宮の門前に着くところで私はギョッとした。
なぜならアーサー様が兵を連れて待っていたからだ。
私は近くの路地裏に着地し様子を伺った。
(なんでなんでなんで〜)
私はこれからどうしようかと迷っていると誰かが声をかけてきた。
「どうしてそんなところに隠れているんだ?」
「ひぃ!」
振り返るとアーサー様だった。
「驚かせてしまってすまない。ミーシャが降りてくるのが見えたからつい……な」
(視力がいいのかな?見えてたなんてすごい)
「すすす、すみません。兵士さん……がいたもので」
「ああ、すまない。どうしても護衛が必要だと言ってきてな」
アーサー様が兵士たちの方を向くと兵士たちは敬礼をして、私の荷物を預かった。
「え、えーと、じじじ、自分で持てまふ!」
(噛んじゃったよ〜)
噛んでしまったことをアーサー様は気にもせず、ニコッと私に笑いかけてくれた。
「兵士たちに私たちの部屋へと持って行かせる。安心しろ」
「は、はい。……はい?」
(今、なんて言ったの?)
とんでもないことが聞こえてきたような気がする。
「私たちは今日から同室だ」
「え……」
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