日常4




「雪華ちゃん!遊びに来たよ!」


「お呼びじゃありません。目障りです。出てって下さい」


「我が家に寄生してる分際でよくそんな大口叩けるね。神経図太すぎない?」




我が家の寄生虫こと腐れヒキニート雪女ちゃんの不遜な態度は目に余る所があるので即刻身ぐるみ剥いでブチ犯したくなってしまう。


我が家にある空き部屋を勝手に占拠して立て篭り引き込もり自宅警備をしている雪女ちゃん。


ノートパソコンや何やらアレコレとウチにあった物を無断で部屋に持ち去り私物化するし、腹が減れば衝動の赴くままに冷蔵庫から食料を強奪する。まさにやりたい放題だ。


改めて思い返してみるとホントクソ女だなコイツ。




「これは当然の権利です!無理矢理、私の処女を奪い。その後、何度も私の身体を好き勝手貪り尽くしているのですから、私がこれぐらいしたって構いませんよね?ええ、構いません」


「四十になった生き遅れババアが戯言をほざきよる。己にその様な価値があると思うてか」




顔面の造形はいいので美人ではあるが、明らか運動不足で蓄えた贅肉でムチムチというかミチミチボディ雪女。そんなダラしない身体の雪女は先日誕生日を迎えギリアラサーから新人アラフォーへと昇格した。




「誕生日プレゼントください!最新のゲーミングPCが欲しいです!」


「いくら?」


「30万円ぐらいですね」


「寝言は寝てる時に言えやクソババアが」




後日。30万円の代引きで荷物が届いた。勿論、受取拒絶で送り返した。クソババアは全身に大人の玩具を取り付けガムテープでぐるぐる巻きにして三日三晩放置プレイした。雪女で妖怪で人間じゃないし、多少無茶しても死にはせんやろ。




「兎にも角にも私の部屋から出ていってください」


「雪華ちゃんの部屋涼しいね」


「クーラー買ってくれないので私の力で温度を下げています。これ結構疲れるんですよ?だからクーラー買ってください。あと出てって下さい」


「魔力的な何か不足してない?直接、中に注いであげるよ」


「くっ!やはり目的は私の体ですか……!このケダモノ!」


「愛してるよ雪華」


「んひっ……!?み、耳元で囁かないでください……!そう仰るなら、もっと私に貢いでもらえます?クーラーと新しいPC買ってください。あと現金ください」


「お金が無くたって2人一緒にいるだけで幸せだって言ったじゃないか!」


「そんなこと言ってません!世の中、金が全てです!」


「シンプルクズ」


「甲斐性無しに言われたくありませんね。もっと稼いできてから仰って下さい」


「雪華は変わっちまったな。昔はこんなんじゃなかったのに今は金金金って金のことばっかり!私とお金どっちが大切なのよ!」


「勿論、お金です。知ってます?愛はお金で買えるんですよ」


「ここに1万円分の課金カードがあります」


「愛していますわ貴方様!この世の誰よりも心から愛しております!私の全ては貴方様のモノです!」



衝撃。金で愛は買えた。金は人を変える。



「……って、これ使用済みの奴じゃないですかッ!」



ペシンっ!と雪女ちゃんは課金カード(使用済み)を床へと叩きつける。誰も使える奴とは言ってない。



「騙しましたね!?バカアホボケカスゴミクズ変態鬼畜ド畜生!骨の髄まで氷漬けにして差し上げましょうか!ええ!」


「あっ、ソレ。なんか初めて雪女っぽい台詞を聞いた気がする。カッコイイ!よっ、クールビューティー(笑)!」


「そ、そんなおだてられても誤魔化されませんよぉ?(によによ)」


「くそちょろ」


「何か言いました?」


「愛してるよ雪華」


「そういうのいいんで通帳と印鑑と身分証明書を出してください」


「そういうのいいんでさっさとケツ出せ」


「ふふふっ。どうやらこの美しすぎる私の色香に魅了されてしまったようですね。ただの人間がこちら側に踏み込んでは身を滅ぼしますよ?ふふふっ」


「よくそんなダラしない体しといて格好つけられるね?ほれほれ」


「ひゃんっ!?あっ、ちょっ!脇腹をぷにぷにしないで!摘んじゃダメですぅ!」




そのまま雪女ちゃんのダラしない体を楽しんだ。














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