赤鬼(後編)
鬼人化した鬼道はなかなかスケベな格好になっていた。
額に太くて大っきくて固そうな角、口からは鋭利な犬歯、肌の色は赤、巨大化して身長は八尺様より少し低いぐらい。
体のラインは女性的な丸みを帯びているし、デカパイはサラシで無理矢理押しとどめているようで所々生乳肉がムチッとハミ出してるし、デカくなったケツには伸びてパツンパツンになった黒いパンツがくい込んでハイグレみたいになってる。
さらけ出している腹筋はバキバキで6つに割れている。見事なシックスパックだ。これはこれで大変そそられますね。
男性を力づくで押し倒して騎乗位で搾り取ってくるタイプのアマゾネス感満載の赤鬼って感じ。好きな人はホント好きな見た目してる。まあでも、結構、人は選びそうかな。俺は好きだけど(大興奮)やだー、強制的にパパにされちゃいそう(大歓喜)。
「こうなった我はもう止まらんぞ!」
纏うオーラが人間モードとはまるで違う。鬼道の握る刀も何か妖力的なオーラを放っていて凄く強そう(小並感)。
怨霊ちゃんVS鬼道(アマゾネス赤鬼形態)の第2ラウンド開始ぃ!
そして、決着。
「くっ、殺すなら殺せッ……!」
ざっこぉ。
鬼道は再度、怨霊ちゃんの複腕に四肢を拘束され屈服させられてしまった。これが分からせか。っていうか怨霊ちゃん腕の数増やせるんだね。千手観音かな?ってぐらい腕の本数増えてるんだけど。怨霊ちゃん ちゅよい しゅき。
「ぐぬぬぬッ!こうなれば第2の封印を解くしかあるまいかッ!」
まだ変身を残していた……だと?魔王か何かかな?
鬼道は第2の封印を解いた。
思わず怨霊ちゃんは鬼道を離して後ずさる。
大きかった鬼道の身体はさらに大きくなった。角も3本に増えて、キバも伸びた。デカパイとデカケツもさらにデカくなった。うひょーwww。胸も尻もデカければデカイほどいいよね。いや小さいのも好きだけど。
「こうなった我に叶う者など居はしない……代償は大きいがな。いざ参る!」
怨霊ちゃんVS鬼道(第三形態)第3ラウンドーーファイッ!
そして、決着。
「くっ、殺せ!」
やっぱり鬼道は怨霊ちゃんには勝てなかったよ……。怨霊ちゃんは自分の体のみならず地面からも腕を生やし初めて鬼道を数の暴力で制圧した。怨霊ちゃん恐るべし。ホントしゅき。いやもうこれ鬼道が見た目だけのハリボテで、ただのイキリ散らかしたクソザコ説も浮上してくる。むしろ濃厚。
「この姿でも勝てぬとなれば、もはや最後の封印を解くしか……。しかし、最後の封印を解けばもう人間には戻れない……」
おっ、次が最終形態?どんな姿になるのかな。楽しみ。
「この命をかけて貴様を滅ぼすッ!はぁあああああああああッッッ!!!!!」
なんか葛藤していた鬼道ではあったが、意を決したのか雄叫びをあげて最後の封印を解除する。
怨霊ちゃんは鬼道を離して後退る。
するとどうだ。今や3mぐらいありそうな鬼道の巨躯がみるみる縮んでいく。
縮んだことでちぎれそうだったサラシとパンツがハラリと落ちた。シャッターチャンスだッ!鬼道の生乳!カメラ起動!カメラ起動!
「こうなった我は最強だ。あらゆる怪異を一刀の元に両断する無敵の刃!」
額には猛々しい1本の角。鋭利な牙。赤い肌には何やら黒い模様が浮かんでいる。人間台にまで縮んだ身長。一糸まとわぬ姿ながら鬼道は威風堂々とその裸体をさらけ出している。すっぽんぽん。突然のストリップショー。俺は自然と手のひらを合わせて拝んだ。ありがたやー、ありがたやー。
これが鬼道の最終形態か。
巨大化巨大化からの力を集約して小型化はまあテンプレ。
「推して参るッ!」
怨霊ちゃんVS鬼道(すっぽんぽん)最終ラウンド。
決戦の火蓋が切られる。
そして、決着。
「ぐぅうううっ!ころしぇっ!もうころしてぇえええ!」
鬼道は泣いた。
1本のデカイ腕に鷲掴みにされて分からせられた鬼道。なるほどね。無数の腕を1本に集約した感じね。流石、怨霊ちゃん。怨霊ちゃんもまた戦いの中で成長していったということか。
泣いて喚いて藻掻くも鬼道は怨霊ちゃんの手の中から逃れられない。
怨霊ちゃんはこれどうしよっかな?と少し悩んだ後ーーパックリと自分の腹を口のように大きく開いた。
「いただきマス」
「ひいっ……!?」
これ食べちゃおー的な感じ。
「イヤだッ……!死にたくないッ死にたくないッ!やめっ……!許してッ……!イヤッ、イヤァアアアアアアーーーッッッ!!!」
怨霊ちゃんの大口を前にして死の恐怖に晒された鬼道。とてもみっともなく無様に泣き喚き鼻水を垂れ流しながら外聞などかなぐり捨てて鬼道は許しを乞うて喚いた。普段は凛としてる子がこんなんなっちゃうとちょっとゾクゾクしちゃうね。
「桐谷ちゃんストップ。そんなの食べたら今より更に強くなっちゃうからヤメよ?」
「へっ……?」
まあ、流石に止めに入るけども。
「オマエは………………誰だ?」
唖然とした様子で鬼道は俺を見る。
知らんのかい。いや面識ないから当然ではあるけども。
と、言うわけで。怨霊ちゃんに掴まれたままの鬼道をそのまま自宅に持って帰った。
◇
ーー名前は?
「鬼道彩世だ……。貴様はウチの学生のようではあるが……何者だ?」
ーーどこ所属?
「こちらの質問に答える気は無いようだな……。これは尋問か?この私がみすみす情報を渡すわけが無いだろう。私は何があっても屈しない!」
ーーへえ……。その強がりがいつまで持つか見ものだね。
「私は由緒正しい外倒局所属の気高き剣士だ!辱めを受けるぐらいなら自ら死を選ぶ!殺すなら殺せ!」
ーーはいはい。局の人ね。
「はっ!?誘導尋問かっ!?言葉巧みに誘導するとは卑怯な真似を……!貴様ぁあ……ただでは殺さんぞ!」
ーー何してたの?
「ふんっ!なにをしていたのだろうな?貴様程度では私が最近商店街で悪しきものが出没するというから調査をしていただなんてことは分かるまい」
ーーなるほど。調査中だったんだね。
「はっ!?またしても誘導尋問かっ!?なんという卑劣漢!殺す!」
ーー歳はいくつ?
「20歳だ(諸々の対面的な問題の為)。それがなんだ?」
ーーこれまでの男性経験は?
「なっ、なななななっ!?き、貴様は急になにを聞いてくるんだこの馬鹿者が!生まれてこの方、魔を払うために修行に明け暮れてきたこの私がそんな軟弱な行為をしているわけが無いだろう!」
ーー恋人は居る?
「知れたことを!色恋沙汰にうつつを抜かすなど剣士の恥!恋人など不要!だいたいどいつもこいつも軟弱な半端者ばかり!私の目に叶う男などおらん!」
ーーそういうことに興味無い?
「否!」
ーーとか言いつつ部屋に可愛いぬいぐるみが大量に飾ってあったりしない?
「貴様何故それを知ってーーゲフンゲフン!そんなことがあるわけにゃーーないだろ!」
ーー本当は乙女なんだ。可愛いね。
「わっ、わわわわわわ、わたわた、私が!か、可愛いなどとっ……!舐めた口を聞くな!殺すぞ!そのようなおべっかで私は騙されんぞ!」
ーー優しくされるのと強引にされるのどっちがいい?
「それは……優しくされたくはあるが……多少強引に迫られるのも悪くないというか。そっち方面への憧れの方が強いというかーーって!貴様ぁあ!私にナニを言わせるんだ!殺す!」
ーー強引にされる方がいいんだ?
「くっ……!あっ……!や、やめろッ……!」
ーーこうして組み伏せられたら何も出来ないね。
「そ、そんなわけ……!ぐぅ……。な、何故、抵抗出来ないんだ……」
ーー自分がメスなんだって理解出来た?
「あっ…………。そっか、私……オスに押さえつけられたら、何にもできない……ただのメスなんだ……」
ーーそれじゃ。そろそろ初めよっか。
「んっ、いやっ、あっ、やだ……だ、だめ……」
◇
口ではなんと言おうと身体は素直である。
最初はキャンキャンと犬のように吠え散らかしていたが、いざ事が始まればニャーニャーと猫のように甘く鳴くのであった。
〜おまけ〜
枯れ木に力を授ける。
「天使パワー!」
にょきにょき!
「ぽ」
しなしな……。
「触手パワー……?」
???。
「呪」
しなしなしな……。
「魔力注入」
にょき!
「えっ、これなんですか?私に何をしーーあっ、生命力が吸われーーや、やめ……!(げっそり)」
にょきにょきにょき!
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