平和主義者の皇太子と復讐を誓ったメイドが共に格差主義制の帝国を覆す物語

@ItsukoKKY

あらすじ

かつて溢れていた魔物が滅ぼされた。永年の闘いの果て、タルトという魔術師が魔王に立ち向かい、倒した。その偉大なる実績を歴史に残すため、タルト天皇の記憶を引き継いだ者が大陸全体を唯一の国にし、その国に大陸を救った英雄、タルトの名を与えた。以上はタルト帝国となった国の誕生だった。


しかし、魔物との闘いで何もできず、ただ魔術師に救われることを願うばかりだった非魔術師が、かつて自分を救った英雄に恨まれるようになった


なぜこんなに多くの魔術師が戦死しているのに、何もしなかった凡人を対等に扱わなければならないのかと訴えた魔術師が、タルト帝国を格差主義社会に変え、魔力のない者は半人間と見なされ、奴隷とされた。


あれから永年が経過すると、タルト帝国の誕生を祝う勝利祭で、非魔術師がただの石を使って木材を燃やした。その光景を目にした魔術師は冷や汗をかき、実感した。


自分が所有するはずの炎を起こす技術が、奴隷と見なされた者に広まっていた。


その事実が帝国の地方で反乱を招くことを恐れ、奴隷鎮圧が格差主義を否定する唯一の貴族である皇太子レオンに託された 。


皇太子レオンの派遣先である採掘場に溢れたカバルト地方で、リミという奴隷のメイドがカバルト地方の指導者であるゲリュードに家族を殺され、復讐を誓う。


この二人は離れていても、心の中で秘めている願いは同じだった。腐敗した帝国の終わりだ。

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