第24話
小狐が俺と同じ魔物なんだと再認識した日から、一ヶ月の時が経った。
レベル:244
名前:無し
種族:盗賊スライム
スキル:超音波Lv10、嗅覚強化Lv10、暗視Lv10、不意打ちLv10、打撃攻撃耐性(小)Lv10、聴覚強化Lv8、聖魔法耐性(極小)、毒生成Lv10、毒耐性Lv10、糸生成Lv10、噛みつきLv10、打撃攻撃Lv10、ファイヤーボールLv7、ウォーターボールLv8、隠密Lv2、俊敏Lv2、威圧、痛み耐性Lv2、農家Lv3、農具扱いLv2、地震、魔法耐性、我慢Lv3、投擲、体術、身体強化(小)、囮、咆哮Lv2、霧Lv2、透明化Lv3、透過Lv2、適応、瘴気耐性、弱点生成Lv2、風の刃Lv2、風圧Lv2、光るLv3、ライトLv3、フラッシュLv4、沼化Lv8、幻覚、悪夢、弓術、硬化Lv2
ユニークスキル:強奪Lv2
称号:転生者
これが俺の今のステータスだ。
強奪スキルのレベルが上がったおかげで、かなりスキルのレベルも上げやすくて、結構色々と上がったと思う。
そして、ステータスを見て分かる通り、一ヶ月前に感じたレベルが上がった強奪スキルへの疑問は解消されていた。
奪えるレベルの上限が上がったのか、スキルを奪うとレベル2に固定されるようになったのかって疑問だったんだけど、普通に上限が上がっただけだった。
まぁ、それでも十分嬉しいし、いいんだけどな。
ユニークスキルのレベルは上げられないものだと勝手に決めつけてたから、俺のやる気にも繋がってるし、良いこと尽くめだ。
「キュー!」
……声を聞いて分かる通り、相変わらず俺は小狐と一緒に居る……と言うか、付きまとわれている。
まぁ、そんなこと今はいいんだ。
それよりも、俺は今、小狐と一緒にスライムとしての生が始まった場所……あの洞窟の前に戻ってきていた。
一ヶ月以上、俺はずっとこの好奇心を心の奥底に押さえ込んできてたのだが、それももう限界だったからだ。
まぁ、もちろん、それだけじゃない。
シンプルに今なら勝てると思ったからこそ、戻ってきたんだ。……それでも、危ない戦いにはなると思うけどな。
小狐が洞窟の奥にいる存在の圧に怯えて逃げる可能性がある以上、小狐のことはあまり戦力としては入れていない。
だからこそ、こいつが逃げなかったら、かなり助かるんだが、どうなるだろうな。
……結果は直ぐにわかるか。さっさと進んで行こう。
懐かしいな。
バットにゴブリン、そしてスケルトン。
昔……って言っても大体一ヶ月前くらいだけど、昔はあのスケルトンに殺されそうになったんだよな。
……そんなスケルトンが今では現在進行形で俺の目の前で小狐にバラバラにされてるよ。
こいつがいつ生まれた存在なのかは知らないが、もしも俺よりも生きてないんだとしたら、かなり理不尽だよな。
種族としての勝ち組ってやつか。
流石に何の肉も付いていない骨は食べないのか、放置されたスケルトンをそのままに、俺は小狐を連れて進み出した。
あの時逃げ出したあの場所に向かって。
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