第3話
どんなに辛辣な言葉を向けられようと、ミリアはジェスター一筋。とは言えいくら努力を重ねても一向に進展しない。
しかしとうとうある日、根気が功を奏したのか何と彼と婚約する運びとなった。
ジェスターの両親は以前より、息子に熱烈求愛するミリアに好感を持っていたのだ。
妻として危険な激務と言って差し支えないハンター業の夫を支えるのなら、それくらいの熱意と愛情が必要だと思ったらしい。そんな両親の方針でミリアの家に婚約の話が舞い込んだというわけだ。
彼女の両親も娘が喜ぶ様子を見てすんなり承諾した。
ただ一人、ジェスターだけが苦々しい思いでその決定を受けたものだった。
吸血鬼への対抗力も専門知識もほとんどない単なる無力な一令嬢を花嫁にするなど、彼は到底望んではいなかった。
昔からハンターの身内は吸血鬼に狙われ易い。万一があれば徒に犠牲者を増やすだけだと彼はそう思っている。
しかし貴族に生まれるとは、家から恵まれた特権を与えられると同時に家長の決定には絶対服従だ。
しかもハンター一族としても家長の決定は絶対で、ジェスターに拒否権などなかった。
ミリアは容姿だけで言えば可憐な娘であり、人も羨む輝くような銀の髪に薄紫色の綺麗な瞳の持ち主だ。
顔立ちも美人の類でしかなく、二人で並んだ時の釣り合いは取れる。
そこはジェスター自身も認めるが、それとこれとは別だ。
基本的にハンターの伴侶に求められるのは外見よりも戦闘能力なのだ。ミリアには望めない。
今日も押し掛けミリアが居座る自室の窓辺に立つジェスターは、ふと振り返って婚約予定の少女を見やった。
振り返った直後に長椅子の彼女とばっちり目が合って、ジェスターは僅かに眉を動かした。
「……君はそんなにも俺が好きか?」
「好きです!」
「危険を承知で結婚したい程?」
「勿論です!」
「しかし俺は君と結婚などしたくはない」
直接的な拒絶に、一瞬ミリアは息を呑むものの、気を取り直した。
「けっ結婚してからが本番です。最初は望まずの政略結婚をしても、その後少しずつ相互理解を深め愛を育んでいく夫婦もいますもの! きっと私たちもそうなれます。良き妻としてジェスター様を公私にわたって満足させてみせます!」
実はこのミリア、どこに出しても恥ずかしくないレベルで淑女教育はバッチリだ。
ただ残念にも、ジェスターの前だとそれは跡形もなく崩壊するので、彼は彼女のその自信にあからさまな猜疑の目を向けた。
「明日はやっと念願の婚約式ですし、ジェスター様待っていて下さいね。とびっきりの婚約者になってみせます!」
「……ふっ、精々やってみろ。じゃあな、勝手に寛いでいってくれ。俺はこれから用事がある」
対するジェスターは、婚約など端からどうでもいいのか冷淡な態度で退室した。
これから彼はまたハンター仲間と人知れずの吸血鬼狩りに出るので、そのための段取りなどを詰める会議があるのだ。
彼が居なくてはいくら本人から寛ぐように言われてもこの部屋に留まる意味もないので、ミリアは早々にマスタード家を後にした。
「はあ~もう今が明日なら良かったですのに。今夜はちゃんと眠れるでしょうか。ああけれど目の下にクマでも出来たら大変ですよね。婚約者としてみっともない姿はお見せできませんし、寝る前には必ず温かいミルクでも飲んで安眠しましょう」
まだ明るいうちに自宅に戻り、今夜の算段を付け一人浮き浮きと、それでいて落ち着きなく自室の中を歩き回っていたミリアの耳に、急いたようなノックの音が届いた。
その音はある種の予感のように彼女に妙な胸騒ぎを抱かせる。
ミリアが返事をする前に「お嬢様私です!」といつもは沈着な執事の珍しくも取り乱した声が聞こえた。しかもどうぞと告げれば即座に扉を開けて駆け込んできた。
白髪を後ろに撫でつけた老齢の彼は今まで一度も見た事のない疲れ果てた様子で蒼白な顔をしていた。
いつもほつれ毛一つなくきっちり丁寧に撫でつけられている頭髪も、今は幾本も飛び出して惨めさに拍車を掛けている。いつも清潔を心掛けている彼のお仕着せにも土や汚れが付いたままだ。
もう一つ、血痕も。
一目見てビックリしたというのがミリアの正直な感想だった。
そんな彼は今日は朝から両親と共に王都の隣町のはずだ。
「どうしたのですか? 夜に帰ると聞いていましたが、随分早かったのですね」
「お嬢様……っ」
執事はふるふると首を横に振って、言葉がすぐに形にならないもどかしさを訴えるようにした。
「お嬢様……誠に、誠に申し訳ございません……ッ」
「え、ちょっと本当に何があったのですか?」
「旦那様方が、旦那様方がっ――吸血鬼にっ!」
その場で頽れる執事を前に、ミリアまでが顔色を失った。
そうしてろくな支度もしないまま、彼女は執事に伴われてすぐさま屋敷を出たのだった。
ジェスターは、いくら考えても気が進まないでいた。
婚約、結婚など無理だ。
そうだというのに婚約式当日になってしまった。
ミリアはきっと意気揚々と婚約式会場であるマスタード家に来るだろう。
彼はそもそも所帯を持つ気がないのだ。
それは少年時代、トラウマとでも言うべき光景が未だに脳裏から離れないからだ。
今は亡きジェスターの叔父夫婦の最後の瞬間を目撃してしまったからだ。
今でもたまに夢に見る。
それはある面から見れば儚くも美しい愛の光景と言えばそうかもしれないが、ジェスターにとってはどこまで行っても空虚な愛の滅びにしか見えなかった。
彼の叔父夫婦は大半の一族の例に漏れず、揃ってハンターだった。
しかし、ある時叔母が吸血鬼となってしまい、厳格なハンター意識を持っていた叔母はそれを受け入れられずに自らの心臓を撃ち抜こうとしたのだ。
それを止めたのは叔父で、彼は啜り泣く妻を抱き寄せ、自分の妻ごと自らの心臓を撃った。
それで、ジ・エンドだ。
一族のハンター名簿から二人の名が消えた。
その当時六歳だったジェスターは師事していた叔父に銃の扱いで訊きたい事があり、彼らの住まいへと赴いていた。
だからこそ目撃者となった。
倒れ伏す叔父の傍に駆け付けた時には、既に叔母は塵となってこの世にいなかった。着ていた服だけが叔父の傍らに落ちていた。
六歳の彼には言うまでもなくとても衝撃的で、現実味がなく悪夢でも見ているのかという思いが絶えず込み上げ、それでも叔父の血の赤を目にすれば残酷にもこれが現実なのだと認めなければならなかった。
――お前は大事な人を護り通せよ、ジェスター。
叔父は事切れる間際、普通ではおよそ有り得ないような力強い声でそう言った。
泣き笑ったそのままの表情で彼は弛緩して、二度と動く事はなかった。
あれは最後の力を振り絞って幼い甥に激励を送ってくれたのだ。
以来彼はそれまでにも増して我武者羅に訓練し、長距離からでも正確無比に命中させられるよう腕を磨いた。
しかし、実力を付ければ付ける程、彼はハンター業と関係のない人間を遠ざけるようになっていた。
家庭など……最愛など持てば、彼らのような悲劇が起きかねない。
自分は叔父と血を同じくする一族の男だ。一度最愛を得てしまえば、そのマスタード家の血故に愛情に振り回されるかもしれないと恐れている。親子程近しくはなくとも時に血は似るものだから。
もうそんな悲劇は見たくない。
故に誰も自分の隣には立たせないと、そう決めている。
たとえ強制的に決められた相手だろうとも。
「今夜必ず破談にしなければ……」
不穏な台詞を口にする彼は一瞬どこか翳ったような笑みも浮かべ、婚約式開始前に到着した友人兼ハンター仲間でもある青年達の方へと挨拶を口に近付いた。
彼らには一つ大事な頼み事をしていたので、その確認の必要があったのだ。
一方、予定時間に少し遅れたもののミリアはとても嬉しそうにマスタード家にやってきた。
「ご両親はどうした? 一緒に来なかったのか?」
「あ……ええと、実は……急な予定が入ってしまって来られなくなりました。メインは私達なのですし、差し支えはありませんよね?」
ジェスターがそう問えば、ミリアは少し困ったように微笑んだ。
彼女にしては少々珍しい表情に彼は内心違和感を覚えたが、態度がおかしいのはいつもの事と、いや念願の婚約当日だからだろうと結論付けて気にしなかった。
「まあそうだな。俺達二人さえ揃っていれば平気だろう」
その時更に彼は気付いたが、ホッとした様子を見せるミリアはちょっと疲れた様子だった。薄らとクマができている。
どうせ昨晩ははしゃいでろくに眠りもしなかったのだろうと彼はこれもそう決めつけた。
式の開始時間になると、招待状を出した時点でこの集まりの趣旨は知らせてはあったが、それでも集った招待客達に二人の婚約を宣言した。
豪華な食事も振る舞われ、ミリアはジェスターに付いて招待客への挨拶に勤しんだ。
ミリアの望む幸せの一つはここに叶った。
彼女はこの時間を精一杯楽しもうと終始にこやかさを崩さない。夢のような煌びやかな婚約式は恙無く進行中だ。
社交の場での主役と言うわけで、多くの会話をこなしたミリアは少し疲れを感じて椅子に座っていた。
まだ夢現な気分で一人会場を眺めていると、グラスを二つ手にしたジェスターが傍に来る。
「ミリア、俺達のこれからを祝して一杯どうだ?」
「ええとお酒はちょっと苦手で……」
そうは言いつつ、彼から何かを勧められるのは初めてで、ミリアとしてはとうとうジェスターが優しくしてくれたと内心とても感激していた。妥協でも何でも、彼が自分達の婚約を受け入れてくれたのが純粋に嬉しい。
それでもこの後大事な用がある彼女は渋った。しかし、存外ジェスターは食い下がった。
「俺も腹を括ったんだ。近いうちに夫になる男からの一杯も飲めないのか?」
「……っ、で、でしたら折角ですし、一杯だけ、一杯だけ……」
「そうこなくてはな」
ミリアは手渡されたグラスをジッと見つめ、意を決して一気に飲み干す。
「ご、ご馳走様でした」
(たぶん、挨拶や会話の合間にちょこちょこ物を胃に入れていましたし、すぐに酔いが回る可能性は低いだろうとは思いますが)
ジェスターは空になったミリアのグラスをわざわざ片付けてくれるつもりなのだろう、極々自然な動きでグラスを引き取った。
お礼を言うと彼はとても満足そうに彼女へと初めての微笑みを向けてくれた。
(ジェスター様が、ジェスター様がついに笑いかけて……っ。ああ至福の極みです~っ)
「正直少し驚いた。中々に良い飲みっぷりだな」
「え、そうですか? ジェスター様からの一杯ですし、ワインの香り一つとして逃がしたくありませんから!」
「……」
こんな公の場で変な事を言う娘だとでも思ったのだろう。加えて、ミリアの声が少し大きかったせいで注目を浴びている。
不本意そうにジェスターはちょっと眉根を寄せた。
「ところで、そろそろどこかで休憩しないか?」
「え? あ、そうですね。挨拶は一通り済ませましたしね」
何の疑問もなく、ミリアは彼に連れられて休憩のための部屋に引っ込んだ。
「君は休んでいろ。俺は何か軽食を取ってくる」
「わかりました」
給仕係にでも頼めばいいのにとは思ったが口には出さず部屋を出て行くジェスターを見送って、ミリアは少し長椅子で寛いだ。
そうしていたら前日からの疲労も影響してか猛烈に眠くなるのを感じた。
(ですがどうしてこんなに眠いのでしょう。眩暈にも似て……)
疑問を抱く間もなく、彼女はこてんと長椅子に凭れて眠りに落ちていった。
――どれくらい経ったのか、ミリアはふと目を覚ました。
周囲は照明が落とされているのか暗い。
(え? どこでしょう?)
感触からしてベッドに寝ていたようだ。
しかし明るい休憩室内にいたはずだと思い出す。
(あ、もしかしてジェスター様がここに運んで下さったのでしょうか)
きっとそうであればいいと、ちょっとの困惑を拭い嬉しさのようなものを胸に抱いていると、すぐ隣の部屋から人の声がした。
(この声は、ジェスター様……と誰か女性?)
ミリアはまだ妙に頭が重かったが、我慢してベッドから降りふらつく足取りで声のする方に歩いていく。完全には閉じられていない扉の細い隙間から明かりの線が伸び、彼女はその前に立った。
やはり愛するジェスターは扉向こうにいるようだ。
楽しげな笑い声が聞こえてくる。
彼の声に時々重なるようにして女性達の声も。
そう、女性の声は複数だった。
ドクリとミリアの耳奥がいやに脈打つ。酔いのせいなのか頭の中に声がわんわん響いて不快だった。
今夜ここに来ている女性は貴族かハンター関係者だ。ジェスターは普段女性と親しげに談笑する性格ではないし、ミリアの知る限りハンター仲間とも仕事の話がほとんどだ。
しかしながら聞こえてくる声は艶声だ。ミリアにもそれっぽい声くらいはわかる。
我知らず手が震えた。
よりにもよって婚約式に他の女性と戯れるなど、彼に限っては有り得ない。
だからこそ彼女は真実を知ろうと扉を押して開けた。
目の前に広がった急激な明るさにくらくらした。
ぎゅっと両目を瞑っているとくすくすくすと軽やかな女性の笑い声が聞こえてくる。
「あらジェスター様、あなたの婚約者がお目覚めみたいよ」
「そうだわ、あなたも私達と一緒に遊びません?」
「えー、折角のお楽しみなのにこれ以上増えるのは嫌よぉう」
薄く目を開けると、その部屋のベッドの上には三人の女性がいて皆があられもない姿をしている。
次に彼女達が囲みしな垂れかかる相手の姿を認識し、ミリアは息を呑む。
「ジェスター、様……?」
今夜の上着を脱ぎシャツを肌蹴させた半裸の婚約者がベッドの中央に寛ぐように座っていた。
「起きたようだな」
明らかにジェスターなのに彼ではないみたいだった。こんなふしだらな行いを彼がするなど有り得ない、これは夢だとと往生際悪くもまだミリアの心は訴える。
「ど、うして……っ。私達婚約したのではないのですか?」
彼はまるで殺す前の吸血鬼にでも向けるみたいに酷薄そうに笑った。
「君と婚約したからこそ、してやったからこそ、これからは自由にやらせてもらう」
婚約者からの衝撃的な宣言にガンガンと頭がより痛くなってミリアはその場にへたり込んだ。
一瞬の沈黙の後、ジェスターを囲んでいた女達から笑い声が上がった。よりにもよって好きな男に無様な醜態を晒してしまいカッと羞恥に顔が熱くなる。
意地でどうにかこうにか立ち上がる。
しかしふらふらして船の酷い揺れの中に居るようだった。
集中しなければまともに立っている事も難しい。
(どうしたのでしょう、これは……?)
「それ、自分の体がおかしいのはわかるな。ところでミリア、先のワインは口に合ったか?」
気休めに何度か頭を振っていると、彼からそんな問いが飛んできた。
「ワイン? ええ、美味しかったですが、それが何か……?」
そう疑問を浮かべつつも、彼女だってそこまで馬鹿ではない。彼がどうしてそんな質問をしてきたのか、自分に自覚させようとしてくるのかを考えて、信じたくない予測が導き出された。
これはアルコールのせいではなく、何か良くない薬の効果のようだ。
「ま、さか……?」
「そうだ、ワインに薬を盛った。二人ともそろそろ頃合いだ。入ってこい」
彼がそう言うと、別の部屋の扉が開いて若い男が二人入ってくる。よく見ればミリアも顔だけは知っている青年達で、彼らはジェスターと同じハンターだ。
「薬もいい感じに回っているようだ。向こうの部屋で三人で楽しむといい」
「ジェスター様……? どういう……?」
「こっちはこっち、そっちはそっちで宜しくしようと言っているんだが?」
「え……」
凍り付くミリアへとハンター仲間の二人がゆっくりと近付いてくる。
ここまでされればミリアにも自分の身に何が起きているのか理解できていた。
何らかの薬を盛られてふらふらの状態に追いやられて、良く知りもしない男達に手籠めにされようとしているのだ。
しかも、最愛の男に仕組まれて。
「う、嘘です。まさかそんな……っ。ワインじゃなくきっと料理の方に何か入っていたのです! そうに違いありません!」
いくら疎んじていても、彼がこんな卑劣な真似をするわけがない。まさかここまで酷い事をされるわけがないと彼女は思う。
だから、彼の言葉は根本的に信じられない。
それがまさにジェスター本人の口から出たのだとしても。
自分達を引き裂こうとする何者かの陰謀かもしれないとすらミリアは思った。
加えて、このまま貞操を汚されるなど冗談ではない。
どうにか逃げ出さなければならない。ハンター二人相手に困難だろうがそれでも脱しなければジェスターとの明日はないも同然だ。
(きっとジェスター様は他の男と寝た女など、決して赦さない)
自分へと伸ばされた手を払いのけよろめきながらも後退る。薬のせいで上手く均衡が保てずに今度は絨毯の上に転んで這いつくばった。床付近の方が空気が流れるのか、女達のだろう甘ったるい香水が余計に鼻を突く。
きっと普段嗅いだなら良い香りだと思ったかもしれないが、今だけはとても嫌な臭いに感じられた。
思うように素早くは動かせない全身。ミリアの視界の中のジェスターは、両脇から彼の胸にしなだれかかるようにする見知らぬ女の肩を抱いている。もう一人は足元に侍っていた。
見るからに皆美女で、何物にも臆する必要などないとばかりに露出の激しいドレスで自らの豊満な肢体を強調していて、それが際どく乱れている。ジェスターが脱がせたのだろうか。
ミリアの知る限り、彼は今までこんな風に女性を侍らせた事はなかった。
それなのに、よりにもよって婚約当夜に見せ付けるようにそうしている。
(まさか、有り得ないです……)
往生際悪くも認めたくなかった。身を起こし絨毯を突く手が指先から冷えていく。
小さな震えから大きな震えへと変わっていき、今にも力が抜けて再び床にべしゃりと崩れてしまいそうだ。
だがそれ以前に、ミリアは一つ確かめなければならなかった。
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