17階層 を こうりゃく
◇17階層
出てくるモンスターを今度こそ観察する。
まだ時間帯が朝方なせいなのか人、一人っ子いない。
出てきたのはナイフを咥えた犬(?)と少し大きめの狼(?)の2種。
鑑定眼を使って名前を調べたる。
コボルトとウルフか。
……ウルフはそのままなんだね。
とこの階層も大したことないなぁと思っていたらコボルトはおもちゃを貰ってはしゃいでいるかのようにぶんぶんと咥えたナイフを振り回し、ウルフは群れで襲いかかってくる。
「こうなったらグラトニースライムで……!『へんげ』!」
【グラトニースライムは進化条件を満たしていない為、これ以上レベルは上がらずスキルも獲得できませんがよろしいですか?】
「よくないよ!?」
まさかのレベル10でグラトニースライムは打ち止めらしい。
とりあえず僕は、優先してコボルトを狙って倒し、咥えているナイフを2本奪い取った。
「ナイフだって剣みたいなもんでしょ……」
そう思うと剣術が発動したらしく両手のナイフをまるで手足を動かす様に振るえる。
だけどキリがない。
ここはぶっつけ本番だけどやるしかない!
「『小分身生成Ⅰ』」
僕の少し小さいバージョンが現れた。
……たしか操作できるんだったよね。
まずは視線が低いからへんげで僕になって……うわっ!?同時に動かすのは難しいってレベルじゃないかも。
これは頭がもう一つ欲しいレベルだ。
でも単純な動きをするくらいなら同時にできるかも?
僕はナイフでぐるぐると円を描くように回転する。
そのまま僕の動きを頭の中でキープしながら小分身を操作して殲滅していく。
すこし面倒くさいので火魔法を発動して炎の剣を作ってモンスターを殲滅し……って初めからこれやればよかった!
僕は小分身を解除して火の魔法で武器を作ることにしたのだった。
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