いじょう な レベル

 ゴブリンジェネラルを倒した僕はふとステータスを確認するとレベルは23になっていた。


「……これって異常だよね。」


 初心者講座で聞いた話だがトップの人は一週間でレベルを15上げたらしい。


 そして僕は今日だけで23レベル。

 まだトップレベルではないとはいえいきなりレベルが上がればランキングに乗って注目される。


 これだけは避けねばならない!

 僕は思考をフル回転させて考える。


 そしてその答えは………。


「もうシーカーネーム『匿名』にしちゃおう。あと妹を祭り上げよう」


 ひとまずライセンスのシーカーネームを『匿名』にした。

 そしてなぜ妹を祭り上げようとするか。

 それは既に妹が探索者として名を馳せてるらしいからである。あと可愛いから。

 それ以外理由なんて無いね。


 試しにちゃんと反映されてるかグラトニースライムにへんげ。


 ライセンスを確認。


「………あれ? 反映されてない!? ハッ!?」


 これはむしろ使えるのでは?

 いろいろ検証しないとわからないけど、姿を変えればシーカーネームは新たに付けられる……って感じなら身バレすることもない!


 これで思う存分にレベルをあげられるだろう。


 今は時計を見るとだいたい午後の5時くらい。

 そろそろ帰り時である。

 そう言うわけで帰ろう。


「おっと忘れるとこだった。」


 危うく忘れるところだったが、既に攻略されている階層ならば1階層とそれ以降には10階層毎にポータルがある。

 ポータルにライセンスをかざすと場所が記録され、次入る時や出る時はここから移動できると言う便利なシステム……って説明を受けた。


 そんな訳でライセンスをピッとかざして階層から脱出したのだった。

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